2003年、ソウル。明確な夢も目標もなく、退屈な浪人生活を続けていたヨンホ(カン・ハヌル)は、長い間大切にしてきた記憶の中の友人を思い返し、あてもなく手紙を出す。一方、釜山では、自分の夢を見つけられないまま、母親と一緒に古い本屋を営むソヒ(チョン・ウヒ)が、ヨンホから姉のソヨンに届いた手紙を受け取る。そこには「いくつかルールを守ってほしい。質問しない、会いたいと言わない、そして会いに来ない」と書かれている。ソヒは病気の姉に代わって返事を書き、二人は手紙を繋いでゆく。偶然始まった手紙のやりとりが、モノクロだった二人の日常を鮮やかに彩り始め、ヨンホは12月31日に雨が降ったら会おうという可能性の低い提案をする。