ストーリー・あらすじ紹介　美女と野獣

王子にかけられた呪い

むかしむかし、フランスのある王国には、ハンサムだが傲慢な王子がいた。王子は夜な夜な豪華な晩餐会を開き、多くの人々が参加していた。ある夜、晩餐会の途中で1人の老婆が現れる。一輪のバラを持った老婆は一夜の宿を求めるが、王子はあざ笑って断る。老婆は美しい魔女に姿を変え、冷たい心を持つ王子を野獣に、王子に仕える者たちを調度品などに変えてしまう。そして、バラの花の最後の一枚が落ちる前に、野獣が人を愛し、その人に愛されるようになれば呪いは解けると告げて去っていく。

ベル

数年後、ヴィルヌーブの村には、ベルという娘が住んでいる。ベルは読書好きで好奇心が強く美しい娘だったが、村人から変わり者と思われていた。ハンサムなガストンはベルを妻にしたいと考えているが、ベルは相手にしない。オルゴール職人であるベルの父モーリスは、ベルの母親をモデルにしたオルゴールを作っている。完成したオルゴールを売るために、モーリスは馬車で町に向かう。

シーン 1

変わり者扱いされるベル

ヴィルヌーブの村には、ベルという娘が住んでいる。ベルは読書好きで好奇心が強く美し・・・い娘だったが、村人から変わり者と思われていた。そんなベルが、あいさつをしながら村の中を歩いていく。パン屋からパンをもらい、何でもすぐに忘れてしまうジャンは「何をなくしたかを忘れた」と語る。ベルはジャンに、「ロミオとジュリエット」のことで・・・

城に迷い込むモーリス

森で道に迷ったモーリスは、6月にもかかわらず雪の降る道を進み、大きな城にたどり着く。城に入ったモーリスは、どこからか声が聞こえることに気づく。さらに食堂に座ると、男の子のティーカップに話しかけられる。驚いたモーリスは城を飛び出して帰ろうとするが、ベルの土産に約束していたバラを木から取る。それを見ていた野獣がモーリスを捕らえる。モーリスの馬のフィリップだけが村に戻ってくる。ベルは父に何かが起こったと考え、フィリップに乗って父のもとに向かう。

父の身代わりとなるベル

フィリップはベルを城へと連れてくる。ベルは牢に入れられた父を見つけ、そこに現れた野獣に驚く。ベルは自ら父の身代わりとなって牢に入り、モーリスは解放される。燭台のルミエールと置き時計のコグスワースが現れ、驚くベルを部屋に案内する。さらに部屋では、羽ぼうきのプリュメットや、衣装ダンスのマダム・ド・ガルドローブとも会う。

夕食

酒場にいるガストンの元に、城から解放されたモーリスがやって来る。モーリスはガストンにベルの救出を頼み、ガストンは承諾する。一方の城では、使用人たちにうながされた野獣がベルを夕食に誘う。だがベルは拒否し、野獣は怒る。花びらが1枚落ち、野獣や使用人はまた人間から離れていく。野獣とベルが愛し合うようになれば人間の姿に戻れることから、使用人たちはベルをもてなす準備をする。

シーン 2

ガストンを励ますル・フウ

村一番のハンサムで、腕っぷしが強いガストン。ガストンに憧れる女性は多くいるものの・・・、ガストンが目をつけていたのはベルだった。だがベルはがさつで傲慢なガストンを相手にせず、ガストンからの求婚を冷たく断っていた。ガストンは落ち込み、酒場でふてくされた姿を見せている。そんなガストンに対して、ガストンの子分であるル・フウが歌・・・

シーン 3

夕食へのいざない

城に迷い込んだモーリスがバラを摘んだのを見つけた野獣は、モーリスを牢へと閉じ込め・・・る。モーリスを探しにやってきたベルは父の代わりに牢に入り、モーリスを村へと戻らせる。一方野獣の従者たちは、ベルが呪いを解くために必要な運命の人かもしれないと考える。呪いが解けて人間の姿に戻るためには、野獣が愛し愛される人が必要だった。ル・・・

ベルを助ける野獣

使用人たちの歌と踊りでもてなしてもらいながら夕食を食べるベル。その後ベルは、みんなが隠そうとする西の塔に行く。そこでバラを見つけたベルの前に野獣が現れ、城から出ていくように命じる。馬のフィリップに乗って森を駆けていくベルだったが、オオカミの群れに襲われる。野獣がやって来てベルを助けるが、オオカミに襲われたケガで倒れてしまう。

シーン 4

夕食の準備

野獣の城に閉じ込められたベル。野獣に夕食に誘われるもののベルは断り、野獣の怒りを・・・買う。一方野獣の従者たちは、ベルが呪いを解くために必要な運命の人かもしれないと考える。呪いが解けて人間の姿に戻るためには、野獣が愛し愛される人が必要だった。ポット夫人はベルに夕食を食べるように優しく語り、ベルは食堂へと向かう。ルミエール・・・

野獣を看病するベル

ガストンと従者のル・フウは、モーリスと一緒に城に向かう。だが城に向かう道はなくなっている。ガストンは自分とベルの結婚を認めないというモーリスに怒り、モーリスを殴り倒し、縛り上げて大木の根元に置き去りにする。モーリスは物乞いの女性アガットに助けられる。一方城では、ベルがケガをした野獣を看病する。使用人たちはベルに、母親を失ったあとに厳しい父親に育てられたために野獣が今のようになったことを教える。

魔法の本

ベルが本好きであることを知った野獣は、図書館にベルを連れていく。野獣は優しくベルに接するようになり、2人の距離は縮まっていく。使用人たちはそんな2人の様子を、期待を込めながら見つめる。ある日、野獣は魔女からもらった魔法の本をベルに見せる。ベルと野獣は、魔法の本によってかつて両親が住んでいたパリの狭い部屋に行く。そこでベルは、かつて母がペストにかかり、父がやむを得ずベルを連れて妻の元を去ったことを知る。

シーン 5

距離が縮まるベルと野獣

野獣の城に閉じ込められたベル。野獣に夕食を誘われるもののベルは断り、野獣の怒りを・・・買う。一方野獣の従者たちは、ベルが呪いを解くために必要な運命の人かもしれないと考える。ベルのために夕食を用意し、歌や踊りでもてなす従者たち。だが夕食の後に立入禁止となっている西の塔を訪れたベルは、野獣によって出ていくように命じられる。馬で帰・・・

ダンス

酒場でモーリスと再会したガストンは、モーリスを殺そうとしたと糾弾される。だがル・フウは何もなかったと証言し、ガストンはモーリスが精神を病んでいるとして病院に入れようとする。一方、ベルと野獣はボールルームでダンスをする。野獣はベルに愛を語るものの、ベルは「自由がなければ幸せになれない」と語る。魔法の鏡で父が村人に追いつめられているのを見たベルはショックを受ける。野獣は魔法の鏡を持って父を助けに向かうように話す。ベルが去っていき、魔法が解けないことを知った使用人たちはショックを受ける。

魔法の鏡

村に戻って父を助けようとしたベルは、モーリスの話す野獣の話が真実である証拠に、魔法の鏡で野獣の姿を村人に見せる。ガストンを先頭にした村人たちは、野獣退治のために城に向かう。ル・フウがガストンを止めようとするが、ガストンは聞き入れない。ベルとモーリスは病院に向かう馬車に閉じ込められるが、鍵を開けて脱出する。

野獣の死

ガストンを先頭に城を襲う村人たちだが、使用人たちの反撃を受けて退散する。だが城に入り込んだガストンは野獣を撃つ。そこに追いかけてきたベルが現れる。ベルの元にジャンプする野獣を、さらにガストンが撃つ。ガストンは崩れた橋から転落死する。一方野獣は、ベルに見守られながら亡くなる。バラの最後の花びらが落ちる。

解ける呪い

そこに現れたアガットこそが、野獣に魔法をかけた魔女であることが明らかになる。ベルと野獣が愛し合うようになったのを見た魔女は、野獣を生き返らせて呪いを解く。人間の王子の姿に戻った野獣は、ベルとキスをする。使用人たちも人間に戻り、元の家族との再会を喜び合う。村人を呼んでの舞踏会が城で開かれ、野獣とベルも踊る。