ストーリー・あらすじ紹介　キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

フランク・アバグネイル・ジュニア

フランク・アバグネイル・ジュニアを、3人の中から当てるテレビ番組が放映されている。フランクは、1964年からパイロット、医師、検事補佐になりすまし、全世界で400万ドルもの小切手偽造を行った人物である。しかも、1969年に逮捕された時にはまだ19歳にもなっていなかった。1969年のフランス。刑務所に入れられたフランクをアメリカに護送するために、FBIのカール・ハンラティがやって来る。フランクはすきを見て逃げ出そうとするが、捕らえられる。

フランク・シニア

1963年、ニューヨークのニュー・ロッシェル。ロータリー・クラブの終生会員となったフランクの父フランク・シニアは、妻や息子と良好な関係を築いていた。だが、税金を滞納して脱税容疑をかけられた上に融資も断られてしまい、自宅や車を売り払い、大きな屋敷から小さなアパートへと引っ越しする。苦しい生活の中、16歳のフランクの誕生日に、フランク・シニアはフランクに小切手帳をプレゼントする。

家出

転校したフランクは、通学初日にフランス語の代理教師になりすますものの、1週間後に発覚してしまう。その後、母が父の知り合いと浮気をするようになったことに、フランクは気づく。フランクの両親は離婚することになり、フランクは家を飛び出す。現金を持っていなかったフランクだが、父からもらっていた小切手を使って、交通費やホテル代を支払うものの、すぐに預金が尽きて不渡りとなってしまう。

シーン 1

代理教師になりすますフランク

ニューヨークで仲の良い両親と幸せに暮らしていたフランク・アバグネイル・ジュニア。・・・だが、税金を滞納して脱税容疑をかけられたフランクの父は、経営していた文具店の資金繰りに行きづまり、自宅や車を売って小さなアパートへと引っ越すことになる。転校したフランクは、前の学校で着ていたブレザーの制服を着用して登校する。男子生徒から・・・

パイロット

偽名を使って小切手を現金に変えようとするフランクだったが、信用がないために失敗する。ある日、飛行機のパイロットがホテルで歓待されるのを見たフランクは、パイロットになりすますことを思いつく。社員証やユニフォームを手に入れ、フランク・テイラーの偽名でパイロットになりすましたフランクに、銀行や航空会社は小切手を現金に変えてくれるようになる。また、業務移動としてタダで飛行機に乗る方法も覚える。

シーン 2

飛行機のタダ乗りを覚えるフランク

両親の離婚にショックを受けた16歳のフランクは、家出をする。現金を持っていなかっ・・・たフランクだが、父からもらっていた小切手帳を使って、交通費やホテル代を支払う。だが、すぐに預金が底をついてしまい、小切手は不渡りになってしまうようになる。偽名を使って何とか小切手を現金化しようとするが、うまくいかない。そんなある日、パイロッ・・・

FBIのハンラティ

フランクの詐欺は規模が大きくなっていき、パンアメリカン航空の給与小切手も切るようになる。フランクの詐欺はFBIが知るところとなり、ハンラティが担当する。金を稼いだフランクは、父と高級レストランで食事をし、キャデラックを贈ろうとする。だが、税務署に追われている父はキャデラックを受け取れない。また、父は元妻のポーラに未練があることがわかる。フランクは何とか父と母の関係をもとに戻したいと考えている。

シーン 3

小切手の処理方法を聞き出すフランク

両親が離婚したために家出をした16歳のフランク。パンナムのパイロットになりすまし・・・たフランクは、パイロットの信用を利用して小切手を現金化する方法を覚える。さらに、パイロットは業務移動のためにタダで他社の飛行機に乗れることを知り、タダ乗りでアメリカ中を行き来するようなる。フランクの詐欺はエスカレートしていく。パイロット・・・

シークレット・サービス

フランクが泊まるハリウッドのホテルに、捜査中のハンラティがやって来る。フランクがまだ部屋を借りていることを知ったハンラティは、部屋に向かう。部屋に現れたハンラティに対し、フランクはシークレットサービスのバリー・アレンを名乗り、フランクを捕まえに来たと説明する。信じたハンラティだったが、フランクが逃げたあとに、だまされたことに気づく。

シーン 4

シークレットサービスになりすますフランク

小切手詐欺だけではなく、パンナム航空のパイロットになりすましてアメリカ中をタダで・・・飛び回るフランク。フランクの小切手詐欺は規模が大きくなり、銀行で使用する特殊な数字をタイプするタイプライターをオークションで購入して使用するようになる。フランクを追うFBIの捜査官であるハンラティは、フランクの小切手が使用された場所を調べ、・・・

空のジェームズ・ボンド

自分のことが新聞で「空のジェームズ・ボンド」と称されていることを知ったフランクは、映画に登場するジェームズ・ボンドと同じスーツとスポーツカーを購入し、モデルの女性と一夜限りの関係を持ったりする。クリスマス・イヴの夜、1人で残業しているハンラティに、フランクから電話がかかってくる。シークレットサービスと名乗ってだましたことを謝るフランク。ハンラティは、フランクがクリスマス・イヴに話し相手がいないことを指摘する。ハンラティは、フランクが名乗ったバリー・アレンがアメコミ「フラッシュ」の主人公の名前と知る。犯人が子どもと考えたハンラティは、未成年の家出人のリストを調べ、フランクの素性を突き止める。

シーン 5

モデルとの一夜の値段

アメリカ中で小切手詐欺を行うフランク。FBIのハンラティにホテルの部屋までやって・・・こられるものの、シークレットサービスを名乗り、ハンラティをごまかして逃げ出す。大金を稼ぎ、新聞で「空のジェームズ・ボンド」と書かれているのを知ったフランクは、ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが着用する高級スーツやスポーツカーを買う・・・

シーン 6

クリスマス・イヴの電話

パンナムのパイロットになりすまして全米中をタダで飛行機に乗って飛び回り、小切手詐・・・欺で大金を得るフランク。ジェームズ・ボンドと同じ高級スーツやスポーツカーを購入し、有名なモデルの女性と一夜を過ごすなどの生活を送る。クリスマス・イヴの夜、1人きりで残業しているハンラティの元に、フランクから電話がかかってくる。フランクは・・・

医師になりすますフランク

フランクは、ジョージア州アトランタに住むようになる。パーティでケガをした男性の様子を見に病院に行ったフランクは、女性看護師のブレンダを気に入る。フランクはコナーズの偽名で医師になりすまして病院に採用される。一方、フランク・シニアの自宅を訪ねたハンラティは、フランクから届いた手紙を見つけ、フランクがアトランタにいることを知る。

シーン 7

歯の矯正具が外れたブレンダ

小切手詐欺で大金を稼ぐようになったフランク。アトランタのパーティで知人がケガをし・・・たために病院に様子を見に来たフランクは、そこで女性看護師のブレンダと知り合う。ブレンダのことが気に入ったフランクは、医大の卒業証書を偽造し、医者になりすまして病院で勤務することになる。病院の自室にいるフランクの元に、ブレンダがやって来る・・・

シーン 8

「同意するかね？」

女性看護師のブレンダが気に入ったため、医者になりすまして病院に勤め始めたフランク・・・。フランクが部屋にいるところに、ブレンダがやって来る。歯の矯正具が外れて喜んでいるブレンダは、フランクに歯を見せる。歯を見せられたフランクは、思わずブレンダにキスをする。2人は抱き合って激しくキスを始めるが、急患のためにフランクが呼び出され・・・

ブレンダとの婚約

ブレンダと婚約したフランクは、ニュー・オーリンズのブレンダの両親にあいさつに行く。弁護士をしていたとウソをついたフランクは、司法試験に合格し、検事をしているブレンダの父の元で仕事を始める。一方、アトランタにあるフランクの自宅で見つけた医師の資格免状から病院にたどり着いたハンラティだったが、フランクはすでに姿を消したことを知る。

母の再婚

ブレンダの両親の幸せそうな姿を見るフランク。婚約パーティに呼ぶために父の元を訪ねたフランクは、父から母が再婚したことを聞いてショックを受ける。クリスマス・イヴの夜、再びハンラティに電話をかけたフランクは、ハンラティにもう追わないように頼むものの、ハンラティに断られる。電話で結婚すると聞いたハンラティは、フランク・コナーズの婚約発表を調べる。

マイアミ空港

ブレンダとの婚約パーティの夜に、ハンラティがパーティ会場にやって来る。フランクは、ブレンダとマイアミ空港で待ち合わせの約束をして逃げる。待ち合わせに現れたブレンダだったが、捜査官を連れてきたことを知ったフランクはその場を去る。そして、客室乗務員の採用キャンペーンと称して大学に現れ、客室乗務員候補の女子学生を選抜する。客室乗務員の制服を着せた女子大生と一緒に空港に向かったフランクは、捜査官たちの目がフランクを囲む客室乗務員に向く中を飛行機で飛び立つ。

逮捕

本物の小切手を印刷して、世界中で使用するようになったフランク。小切手を印刷できる印刷機が、フランクの母の故郷であるフランスのモンリシャールにあることを、ハンラティは知る。1967年のクリスマス・イヴ。モンリシャールの印刷所にいるフランクの前に、ハンラティが現れる。ハンラティはフランクを逮捕し、フランクはフランスの警察に引き渡される。

シーン 9

フランスで逮捕されるフランク

フランクを追うハンラティは、マイアミ空港でフランクに出し抜かれてしまう。海外へと・・・逃亡したフランクは、世界中で小切手詐欺を働く。フランクが本物の小切手用紙を使って印刷を行っていることを知ったハンラティは、フランクの母の故郷にあるフランスの印刷所に目をつける。フランスの印刷所にやって来たハンラティは、フランクを発見する・・・

釈放

2年後、ハンラティはフランクを、飛行機でフランスからアメリカへと護送する。アメリカに近づいた時、ハンラティはフランクに、フランクの父が亡くなったことを話す。動揺したフランクは、飛行機から逃げ出して母の家に向かう。だが、母には娘がいることを知る。やって来たハンラティに、フランクは身柄を拘束される。フランクは裁判で12年の実刑判決を受ける。フランクの小切手の知識を生かそうと、ハンラティはFBIの捜査に協力することを条件に釈放させる。

フランクを信じるハンラティ

ハンラティの下で働くようになったフランクだったが、再びパイロットになりすまそうとする。フランクの異変に気づいたハンラティは、空港にいるフランクの前に現れる。ハンラティはフランクを止めず、月曜には戻ってくると思っていることを話す。月曜日。フランクがオフィスに姿を現さないため心配になるハンラティだったが、やがてフランクが現れる。2人は捜査中の小切手詐欺の話をする。