ストーリー・あらすじ紹介　カリガリ博士

カーニバル

庭に置かれたベンチで、フランシスが男に恐ろしい体験を話し始める。（過去の話）フランシスの故郷の村でカーニバルが行われる。フランシスは友人のアランに誘われてカーニバルに行くことになる。一方、カーニバルで夢遊病者の出し物を見せようとするカリガリ博士は、許可を求めに訪れた役所で、役人の不遜な態度に不満を抱く。

チェザーレの予言

役人が何者かに殺害される。カーニバルが始まり、カリガリ博士は「夢遊病者のチェザーレが25年ぶりに目覚める！」と人々を呼び込む。フランシスとアランは、目を覚ましてゆっくりと動くチェザーレの姿を見る。未来を予測できるというチェザーレに自分の寿命を聞いたアランは、「夜明け前に死ぬ」と言われる。帰り道でアランとフランシスは、2人が愛するジェーンと会う。

アラン殺害

その夜、アランが何者かによって刺殺される。チェザーレの予言通りだったことから、フランシスはカリガリ博士を怪しむ。ジェーンの父であるオルセン博士とともに、カリガリ博士のことを調べに向かうフランシス。老婦人が殺される事件が起こり、犯人がすぐに捕まる。警察は、役人とアランも同じ犯人が殺害したと考える。チェザーレを調べたフランシスとオルセン博士だったが、チェザーレは眠ったままである。そこに連続殺人犯逮捕の知らせが入り、フランシスたちは警察に向かう。カリガリ博士は笑みを浮かべる。

連れ去られるジェーン

警察で老婆殺しを認めた犯人だったが、アランたちの殺害は否定する。父の帰りが遅いことを心配したジェーンは、カリガリ博士の元に向かう。カリガリ博士からチェザーレを見せられたジェーンは逃げ帰る。その夜、ジェーンはチェザーレによって襲われて気絶してしまう。チェザーレはジェーンを殺さずに連れ去る。そのことに気づいた町の人々に追われたチェザーレは、ジェーンを置いて逃げていく。

カリガリ博士の正体

カリガリ博士の寝るひつぎを見張っていたフランシスは、ジェーンが襲われた話を聞いて驚く。警官と一緒にカリガリ博士の元に向かったフランシスは、ひつぎの中にいると思われたチェザーレが人形であることを発見する。カリガリ博士は逃亡し、精神病院に逃げ込む。追いかけたフランシスは、病院の院長の元に通され、院長こそがカリガリ博士であることを知る。

捕らえられた院長

院長が眠っている間に、フランシスや他の医者が院長の日記を調べる。院長は夢遊病者を使って殺人を行っていたカリガリ博士について研究しており、やがて夢遊病者が病院に来た時に自らがカリガリ博士と思い込むようになったことが明らかになる。チェザーレの死体を見せられた院長はカリガリとなって逃げ出そうとするが、拘束着を着せられて閉じ込められる。

治療法

(現在に戻る)話を終えたフランシスは、精神病院の入院患者の1人であることが明らかになる。チェザーレとジェーンの姿をした患者も病院にいる。院長の姿を見たフランシスは、院長に「カリガリ博士だ！」と叫んで暴れる。院長はフランシスに拘束着を着せて閉じ込め、フランシスが自分をカリガリ博士と思い込んでいることがわかったため、治療法もわかったと語る。