ドライヴ

公開年: 2011年
製作国: アメリカ
監督: ニコラス・ウィンディング・レフン
出演: ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、アルバート・ブルックス、オスカー・アイザック

「ドライヴ」は、ジェイムズ・サリスの小説を原作に、デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフンが監督した作品。日本におけるレフンの知名度を上げた作品でもある。

巧みなドライビング・テクニックを持つ本名不明の男が、アパートの同じ階に住む人妻で6歳の子どもベニシオの母親であるアイリーンと恋に落ちる。男は、アイリーンとベニシオに危険が及ばないように、出所したアイリーンの夫スタンダードが強要された質屋強盗に協力する。

激しい暴力描写への批判を受けつつも、高い評価を受けた。監督のレフンは、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。また、裏社会の実力者であるバーニー・ローズを演じたアルバート・ブルックスは、全米批評家協会賞の助演男優賞を受賞するなどの高い評価を得た。

逃がし屋

ドライバーの本名は不明である。修理工場で働き、映画撮影のカースタントもこなすドライバーは、犯罪者を車で逃がす仕事もしている。ある夜、2人組の強盗の逃走するために運転手を務める。パトカーや警察のヘリから逃げ、スポーツの試合の終わった体育館の駐車場に車と強盗を置いて、ドライバーは何も言わずに去っていく。

シーン 1 ドライヴ

“逃がし屋”としての仕事

昼は自動車修理工場や映画撮影のスタントをしている男（ドライバー）は、犯罪者に雇わ・・・れて車で逃がす仕事もしていた。ドライバーには抜群の運転テクニックに加えて、ロサンゼルスの通りをよく知っていた。またドライバーは、5分は何があっても待つが、それ以上は待たないというルールを、雇った相手に了承させていた。シャノンが用意してく・・・

アイリーンとの出会い

アパートの同じ階に住む女性アイリーンとエレベーターで一緒になったドライバーはあいさつをする。ある日、スーパーの駐車場で車が故障したアイリーンと6歳の息子ベニッシオを見かけたドライバーは、自宅まで2人を送り、買い物の荷物を家の中にまで持っていってやる。アイリーンの夫でベニッシオの父親のスタンダードは、刑務所に入っていることを知る。

寄り道

シャノンは、映画製作者でギャングでもある知人のバーニーに、カーレースへの投資を持ちかける。ドライバーのテスト運転を見たバーニーは、30万ドルを投資する。だが、バーニーのパートナーであるニーノは、投資をバカにする。一方、修理工場に車の修理の依頼に来たアイリーンを、ドライバーは家まで送っていく。送る途中に寄り道をして、穏やかなひとときを過ごす。