登場人物・キャスト　永遠の０

宮部久蔵(岡田准一)

重要な部分に触れている場合があります。

宮部久蔵は、第二次大戦時の航空兵である、映画「永遠の0」の登場人物。大正7年に東京で生まれ、昭和9年に海軍に入隊した。昭和16年に松乃と結婚、翌年に娘の清子が生まれる。昭和16年12月の真珠湾攻撃に参加。その後、ミッドウェー海戦のあと、ラバウル航空隊に所属。日本に帰国して筑波海軍航空隊で教官を務めたあと、戦争の終わりには鹿児島県の鹿屋飛行場に配属。特攻隊の援護を担当し、自らも特攻で死亡する。

優秀なパイロットだったが、妻や子どものために生き残るという意志が強く、空中戦でも乱戦になると戦場から離れる。そのことから仲間内には、宮部を「臆病者」とあざける者もいる。だが、真珠湾攻撃からラバウルまで宮部と一緒だった井崎は、苦しい時でも生き残る努力をするように宮部から言われたおかげで、海面に不時着した時に必死に泳ぎ、助かることができたと語る。

筑波海軍航空隊では、生徒たちに操縦を教える一方で、特攻への出撃の許可を与えない。そのことから宮部に否定的な生徒もいる。当時宮部の生徒で戦争を生き延びた武田は、はじめは宮部に否定的だったが、仲間の1人を侮辱した上官に反論し、殴られても意見を変えなかった宮部を見て考えを変える。また、血の気の多い景浦という飛行士に対抗意識を燃やされ、模擬戦を行った時には完勝する。

鹿屋飛行場に配属されたあとは、特攻していく自分の教え子が目の前で無駄死にしていくのを連日目の当たりにする。憔悴を深め、耐えきれなり、自らも特攻に志願する。出撃の日、自分が乗る零戦の機体が不調であることを見抜き、かつての教え子だった大石健太郎と機体を交換。機体の中に、松乃と清子の写真とともに、「もし生き残って、松乃と清子が困っていたら助けて欲しい」という内容のメモを残す。

・真珠湾攻撃のあと、1度だけ帰宅して松乃と再会し、清子を風呂に入れてやったりする。松乃に対して、「必ず戻ってくる」と約束をする。戦地では、常に松乃と清子が写った写真を持ち歩き、時折ながめる姿を見せる。

・空母の重要性を認識しており、空母を破壊できなかったことから真珠湾攻撃は失敗だったと考え、ミッドウェーでは空母の攻撃を最優先にするべきと考える。

・ラバウルでは、重い機銃などを使って鍛錬を欠かさない姿を見せる。

・自分の命を大切にし、非常に用心深い。飛行中には、死角を確認するために宙返りを繰り返す。空中戦が乱戦になったときには、その場から遠ざかる。細かいエンジンの不調も気にするため、整備員には煙たがられている。

キャスト

宮部久蔵を演じているのは、岡田准一。公開時33歳頃。同時期の映画出演作には、「図書館戦争」(2013)、「天地明察」(2012)、「蜩ノ記」(2014)などがある。

「永遠の０」の関連項目

セリフ・名言 3 永遠の０

宮部「怖いんです・・・私は死にたくありません」

0:21:50頃真珠湾攻撃に参加した宮部は、空母の赤城に戻ってくる。他の者は、・・・攻撃が成功したとして喜ぶものの、宮部は浮かない顔をしている。それを見た井崎と宮部の会話。当時、「死にたくない」と口にすることはタブーであり、井崎は宮部のことを軽蔑する。・・・

セリフ・名言 5 永遠の０

宮部「私にとって生きて帰るということは、何よりも大事なことなのです」

0:32:00頃第二次大戦中にラバウルに派遣された宮部と井崎。宮部は井崎に、妻・・・と娘の話をする。命を大切にする宮部を軽蔑していた井崎だったが、宮部が妻と娘のことを強く思っていることを知る。生きて帰るために、宮部は自分の体を鍛え、無駄死にしないように行動していたのだった。・・・

セリフ・名言 7 永遠の０

宮部「自爆をすれば確実に死ぬ。死ぬのはいつでもできる。生きるために努力をすべきだ」

0:40:55頃ガダルカナルへ遠距離爆撃に向かった、宮部、井崎、小山。小山は負・・・傷し、機体も損傷したため、自爆を試みようとするが、宮部に止められる。だが結局、小山の機は帰還できなかった。自分が小山と同じ状況になったら自爆させて欲しいと頼む井崎に対し、宮部は井崎の考えを否定する。・・・

セリフ・名言 8 永遠の０

宮部「それなら死ぬな！どんな苦しいことがあっても、生き延びる努力をしろ！」

0:41:45頃ガダルカナルへ遠距離爆撃に向かった、宮部、井崎、小山の3人。小・・・山は負傷し、機体も損傷したため、自爆を試みようとするが、宮部に止められる。だが結局、小山の機は帰還できなかった。自分が小山と同じ状況になったら自爆させて欲しいと頼む井崎に対して、宮部は怒鳴る。宮部の言葉があったから、井崎はこのあとに命を失い・・・

セリフ・名言 10 永遠の０