登場人物・キャスト　鍵泥棒のメソッド

山崎信一郎/コンドウ(香川照之)

重要な部分に触れている場合があります。

映画『鍵泥棒のメソッド』独占動画コンドウ編

山崎信一郎は、記憶を失う男である、映画「鍵泥棒のメソッド」の登場人物。バツイチ。「コンドウ」という偽名で殺し屋として知られているが、実際には殺人は犯さずにターゲットとなった人物を安全な場所に逃がし、依頼主とターゲットの両方から金を取っている。高級マンションに住み、部屋には高級スーツのほか、変装用のさまざまな制服、小道具、偽の身分証明証などがある。拳銃もあるが、おもちゃである。同じ階の隣の部屋も借りており、本や雑誌などが置かれている。

非常に几帳面な性格で、部屋は整理されている。記憶を失って桜井のアパートで生活を始めると、汚かった部屋を整理する。服もきちんと折りたたむ。殺害計画（実際には殺さない）も細かいところまでノートに記載して計画を立てる。殺し屋としても、「仕事が丁寧」と評判が高い。また、クラシック音楽が好きで、岩城社長を襲撃する前には、車内でクラシック（ベートーベン「弦楽四重奏曲第14番」）を聞く。携帯電話の着信音もクラシック（ベートーベン「歓喜の歌」）である。資料の中にはクラシック音楽雑誌の「音楽の友」がある。

工藤からの依頼で、岩城社長を殺したように見せかけ、沖縄に逃がす。その後、銭湯で足を滑らせて頭を打ち、記憶を失う。桜井がロッカーの鍵をすり替えたために、自分を桜井だと思うようになる。桜井としての自分を思い出そうと、ノートに桜井の情報や「好きなもの」などを書き留める。退院した時に香苗に自宅（桜井のアパート）の方角を聞いたことがきっかけで、香苗と知り合いになる。

役者であることが分かり、カレンダーに書かれていた場所に向かい、映画のエキストラの仕事をする。チンピラ役に起用され、好評を得る。香苗からは気をかけられるようになり、几帳面な性格の香苗と気が合う。一緒に焼き鳥レストランやお笑いライブに行くなど、距離が縮まっていく。香苗が手料理を振る舞ってくれた時に、香苗の優しさに思わず涙を流す。そんな姿を見た香苗から、結婚を申し込まれる。結婚を急ぐ香苗に戸惑うものの、香苗の父が亡くなったことから急いでいた理由を知る。

香苗の家で、香苗の父が好きだったベートーベンの「弦楽四重奏曲第14番」をレコードで聞き、記憶を取り戻す。何も言わずに香苗の前からいなくなり、自宅のマンションに向かう。マンションで桜井と会い、工藤が桜井を「コンドウ」と思っていることや、工藤から岩城社長の愛人である綾子を殺すように言われていることを知る。

工藤に対して自分が「コンドウ」の手下であると信じ込ませ、自分が桜井を殺したように見せることで、「コンドウ」が死んだと工藤に思わせる作戦を立てる。だが、実行の前に香苗が現れ、工藤の前から逃げる。金を取りに自宅に戻った時に工藤に捕まるものの、「コンドウ」を殺すと工藤に話し、工藤と一緒に桜井がいる綾子のアパートに向かう。綾子たちの始末を任せるように工藤に話し、桜井や綾子たちを連れ出す。すぐに警察に電話をして、工藤を逮捕させる。

香苗を送ったあと、桜井の自殺の原因が女性だったことを知り、鼻で笑う。だが、桜井から香苗への思いについて指摘される。その後、車内に残されていた桜井と女性が笑顔を見せる写真を見つけ、香苗の元へと向かい、香苗と抱き合う。