ストーリー・あらすじ紹介　風の谷のナウシカ

腐海

文明は崩壊し、荒れた大地に腐海と呼ばれる有毒な瘴気を発する菌類の森が広がり、人間の生存を脅かしていた。巨大な虫である王蟲（オーム）に追われる人物を発見した少女ナウシカは、光玉と蟲笛（むしぶえ）を使って王蟲をおとなしくさせ、森に帰す。追われていた人物のユパはナウシカの知り合いで、ナウシカの住む風の谷に向かうところだった。2人は再会を喜び合う。風の谷についたユパを、村人たちは歓迎する。

トルメキアの飛行船の墜落

夜、虫に襲われたトルメキアの大型飛行船が風の谷に墜落する。飛行船に乗っていたペジテ市の姫ラステルは、「積荷を燃やして」とナウシカに話して死ぬ。飛行船には、ペジテ市の地下から発掘された、1,000年前に世界を焼き尽くしたと言われる巨神兵の胚が乗っていた。翌日、トルメキア軍が風の谷にやって来て、ナウシカの父で族長のジルを殺す。怒りでわれを忘れたナウシカはトルメキア兵を何人も殺すも、ユパに止められる。

ペジテに向かうクシャナとナウシカ

トルメキア軍の辺境派遣軍司令官クシャナは、巨神兵を復活させて腐海を焼き払おうとしており、風の谷の人々を脅して協力させる。ペジテ市に向かうクシャナは、ナウシカと5人の村人を人質として連れて行く。クシャナやナウシカたちを乗せた飛行船は、戦闘機に襲われる。ナウシカは、クシャナを乗せて小型の飛行船で脱出する。

腐海に墜落するナウシカとアスベル

ナウシカは、別の人質の乗る飛行船を見つけ、一緒に腐海の森の中に着陸する。王蟲が移動していくのを見たナウシカは、凧のメーヴェに乗って王蟲たちを追いかける。虫に襲われている少年アスベルを助けようとしたナウシカだったが、虫に襲われて墜落。2人とも流砂に飲み込まれる。人質たちは、クシャナを連れて風の谷へと戻っていく。

腐海の秘密

ナウシカとアスベルは、流砂の下にある腐海の底に落ちる。腐海の底は、石となった木が砕けて砂となった地面でできており、空気が澄んでいた。腐海の木は大地の毒素を吸い込み、浄化してきれいな結晶にし、死ぬと砂になるのだった。そして、虫たちはそんな森を守っていることをナウシカは知る。

ペジテの計画

アスベルの故郷であるペジテの町に向かったナウシカとアスベルは、ペジテが王蟲たちに襲われて破壊されているのを見る。そこにやって来たペジテの市長の話で、王蟲を使って風の谷にいるトルメキア軍を襲って巨神兵を奪い、腐海を焼くことで人間が生きる場を取り戻そうとしていることを、ナウシカは知る。腐海の重要性をペジテの人々に訴えるナウシカっだったが、聞き入れられない。ナウシカは捕らえられ、ペジテの飛行船に閉じ込められるが、アスベルたちの協力でメーヴェで脱出する。

ユパの活躍

ナウシカの乗るメーヴェは、トルメキア軍の戦闘機に襲われるものの、ユパとミトの乗るガンシップによって助けられる。ユパは、トルメキア軍が襲うペジテの飛行船に乗り移り、トルメキア兵を倒す。一方、風の谷では住民たちがトルメキア軍に反旗を翻し、遺跡に閉じこもる。軍に戻ったクシャナは、1時間後の総攻撃を命じる。

幼虫の王蟲

ナウシカは、ペジテの2人の男が子どもの王蟲を空飛ぶポッドからぶら下げて、おびただしい数の王蟲をおびき寄せ、風の谷の方に向かっていくのを見つける。ポッドに追いついたナウシカは、傷ついた幼生の王蟲を地面に降ろしていたわる。一方、風の谷では、王蟲の群れに気づいた住民たちが高所に逃げ、トルメキア軍が王蟲の群れに向かって砲撃をしておびき寄せる。