ストーリー・あらすじ紹介　紅の豚

マンマユート団

1929年頃のイタリアのアドリア海。呪いでブタの姿を変えられたパイロットのマルコ・パゴット（通称ポルコ・ロッソ）は、空賊相手の賞金稼ぎをしている。小さな島の隠れ家にいるポルコに、空賊のマンマユート団が、金を奪い少女たちを誘拐したという電話が入る。仕事を引き受けたポルコは出撃し、マンマユート団の飛行艇を攻撃。少女たちを助け出す。

ホテル・アドリアーノ

空賊連合のボスたちは、アメリカ人のパイロットであるドナルド・カーチスと契約を結び、ホテル・アドリアーノで話し合いをしている。アドリアーノのオーナーで、自ら歌も歌うジーナは、ポルコの昔からの知り合いで、ジーナはポルコが人間だった頃の唯一の写真を壁に貼っている。カーチスはジーナを気に入る。

カーチスに襲われるポルコ

豪華客船を襲った空賊連合は、ラジオを通じて「次はおまえだ」とポルコにメッセージを送る。エンジンの調子が悪いため、ポルコは修理のためにミラノに飛ぶ。ミラノへの途中でカーチスの飛行艇が現れ、ポルコの飛行艇を襲う。エンジンの調子が悪いポルコの飛行艇は、撃たれて島に不時着する。ポルコを心配するジーナの元に、ポルコから無事の連絡が入る。ミラノに着いたポルコは、なじみのピッコロに飛行艇の修理を頼む。

フィオが設計を担当

ピッコロは、17歳の孫娘のフィオに設計を任せるとポルコに話す。当初は難色を示したポルコだったが、フィオの熱意と知識から任せることにする。ピッコロの親戚の女性たちが、総出で飛行艇の修理を行い、飛行艇は完成を迎える。またポルコは、かつての戦友フェラーリンから、ポルコが秘密警察によって追われていることを聞く。

出発

ポルコは、テスト飛行はせずに出発することにする。出発の朝、必要な調整を行うために、フィオもついてくるという。フィオが誘拐されたことにして秘密警察に言い訳をすると聞いたポルコは、仕方なくフィオを連れていく。監視する秘密警察を振り切り、運河から飛び立ったポルコの飛行艇の前に、フェラーリンの飛行艇が現れる。フェラーリンは、監視のない抜け道を教えてくれる。

ジーナの賭け

庭にいるジーナの前にカーチスが現れる。ハリウッドで映画に出演することになったカーチスは、ジーナについてきて欲しいと頼むが、ジーナは断る。ジーナは、ポルコが昼間に庭に現れたら彼を愛そうと、自分に賭けをしているのだった。そこに、ポルコの操縦する飛行艇が姿を見せるが、庭には降りずに、アクロバット飛行を見せて飛び去ってしまう。

飛行艇乗りの名誉

ポルコの乗る飛行艇は、アジトに着陸する。待ち受けていた空賊連合の連中が、ポルコの飛行艇を破壊しようとする。だが、フィオが飛行艇乗りの名誉の話をして、思いとどまらせる。イタリアの飛行機乗りの名誉を賭けて、ポルコがカーチスと1対1の戦いを挑もうとしていることを、ガケの上にいたカーチスが聞く。姿を見せたカーチスは、フィオに一目ぼれし、フィオを賭けて対決が行われることになる。その夜、ポルコはフィオに、飛行艇の墓場を見た話をする。

決闘

翌日。ポルコとカーチスの決闘を見るために、多くの人々が小さな島に集まってくる。決闘が始まる。人を殺さないことに決めているポルコは、カーチスが疲れたところで、エンジンを撃つ作戦を取る。いざ、ポルコがカーチスの飛行艇のエンジンを撃とうとすると、マシンガンが目詰まりを起こしてしまう。一方、決闘をかぎつけた空軍が島に向かっていることを知ったジーナは、島に向かう。

殴り合い

決着がつかないポルコとカーチスは、地上に降りて殴り合いを始める。2人は同時にダウンして、水に沈む。そこに現れたジーナがポルコを励まし、ポルコは立ち上がり、勝利する。ジーナは空軍がやって来ることを告げ、島に集まった人々は逃げていく。フィオはジーナの飛行艇で飛び去る前に、ポルコにキスをする。キスをされたポルコの顔が変わっていることに、カーチスが気づく。