ライフ・イズ・ビューティフル

ライフ・イズ・ビューティフル
公開年
1997年
製作国
イタリア
監督
ロベルト・ベニーニ
出演
ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジョ・カンタリーニ、ホルスト・ブッフホルツ
「ライフ・イズ・ビューティフル」は、愛する妻ドーラや息子ジョズエとともにナチスの強制収容所に入れられたユダヤ系イタリア人のグイドの姿を描いた作品。

ロベルト・ベニーニが監督・脚本(共同)・主演を務め、実生活でも妻であるニコレッタ・ブラスキが妻のドーラを演じた。暗殺の恐怖を感じながらも、庭を見て「人生は美しい」と書き残していたというトロツキーのエピソードからタイトルが取られている。

カンヌ国際映画祭ではグランプリを獲得。イタリア語作品にもかかわらず、アカデミー賞では作品賞のほか7部門にノミネートされ、3部門(主演男優賞、外国語映画賞、音楽賞)を受賞した。外国語映画賞の発表では、イタリア人俳優のソフィア・ローレンがプレゼンターを務めた。ローレンは、本来ならば作品名を読み上げるところだが、「ロベールト!」とベニーニの名前を叫んだ。

ドーラとの出会い

1939年、イタリアのトスカーナ地方。ユダヤ人のグイド・オレフィチェは、友人のファルッチェと、ブレーキの壊れた車でアレッツォに向かう。途中の農家で、美しい女性ドーラと知り合うグイド。町では、ホテルのレストランで給仕をしている叔父のエリゼオの好意で、骨董品の物置に使っている部屋に泊まらせてもらう。ファルッチェは家具店で働きはじめる。

小学校の視察

グイドは書店を開く申請のために市役所を訪れるが、役人のロドルフォともめてしまう。ロドルフォから逃げ出したグイドは、再びドーラと会う。グイドは叔父が働くホテルのレストランで給仕として働くようになり、なぞなぞが大好きなドイツ人の医者レッシングと親しくなる。ある日、グイドはローマから来た監督官が、ドーラの働く小学校に視察に向かうことを知る。

オペラの夜

監察官になりすまして小学校を訪れたグイドは、ドーラが日曜にオペラを見に行くことを聞く。民族の優秀性を説明するように言われたグイドは、インチキな説明をする。そこに本物の監督官が現れたために、グイドは逃げ出す。ドーラはロドルフォとオペラを見に来ている。オペラが終わった後、グイドは自分が乗るクラクションを鳴らし、ロドルフォの車と勘違いしたドーラが乗ってくる。ロドルフォが運転していると思ったドーラは驚く。
シーン 1 ライフ・イズ・ビューティフル

オペラ座でドーラを振り向かせるグイド

愛するドーラがオペラを見に行くことを知ったグイド。ドーラに会うためにオペラを見に・・・来たグイドは、舞台ではなく2階席にいるドーラをじっと見ている。グイドの隣の席に座る女性は、そんなグイドを不審に思う。不審に思われていることに気づいたグイドは、「片方の耳しか聞こえない」と言ってごまかす。 さらにグイドは、ドーラに自分の方を・・・

  

シーン 1 ライフ・イズ・ビューティフル

オペラ座でドーラを振り向かせるグイド

愛するドーラがオペラを見に行くことを知ったグイド。ドーラに会うためにオペラを見に・・・来たグイドは、舞台ではなく2階席にいるドーラをじっと見ている。グイドの隣の席に座る女性は、そんなグイドを不審に思う。不審に思われていることに気づいたグイドは、「片方の耳しか聞こえない」と言ってごまかす。 さらにグイドは、ドーラに自分の方を・・・
シーン 2 ライフ・イズ・ビューティフル

聖母マリアに祝福されたデート

恋するドーラをオペラ会場から連れ出したグイド。グイドは次々に奇跡のような出来事を・・・起こし、ドーラを驚かせる。 1つ目は、ドーラの心を開ける鍵をグイドが聖母マリアに祈ると、天から降ってくる奇跡。これは、マリアという女性が2階に住んでおり、夫が「マリア、鍵を!」と叫ぶと鍵を2階から投げるのを、グイドが以前に見たことがあった・・・
シーン 3 ライフ・イズ・ビューティフル

パーティからドーラを連れ去るグイド

グイドが給仕として働くホテルで、ドーラとロドルフォの婚約発表パーティが開かれる。・・・ドーラに恋するグイドはショックを受ける。だが、ドーラはロドルフォのことが好きではなく、結婚したくなかった。グイドを見つけたドーラは、テーブルの下に潜り込み、こぼした食べ物を片づけるグイドにキスをする。そして、「私を連れ出して」と頼むのだった・・・
人物 1 ライフ・イズ・ビューティフル

グイド・オレフィチェ

俳優:ロベルト・ベニーニ グイド・オレフィチェは、ドーラの夫でジョズエの父である、映画「ライフ・イズ・ビュ・・・ーティフル」の登場人物。陽気でよくしゃべり、人を楽しませるためのウソをよくつき、いつも笑顔を絶やさない。ユダヤ人。 友人のファルッチェとともに、田舎からトスカーナ地方の都市アレッツォに出てくる。いずれは書店を開きたいと思っている。アレッツ・・・
人物 2 ライフ・イズ・ビューティフル

ドーラ

俳優:ニコレッタ・ブラスキ ドーラは、グイドの妻でジョズエの母親である、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」・・・の登場人物。アレッツォの町で小学校の教師をしている。役人のロドルフォとは幼なじみで交際しているが、うまくいっているとはいえない。嫌なことがあるとしゃっくりが出る。 田舎家の納屋の2階で蜂の巣を焼いていた時に、蜂に刺されて干し草の上に落ち、・・・
人物 3 ライフ・イズ・ビューティフル

ジョズエ・オレフィチェ

俳優:ジョルジョ・カンタリーニ ジョズエ・オレフィチェは、グイドとドーラの息子である、映画「ライフ・イズ・ビュー・・・ティフル」の登場人物。シャワーが大嫌い。戦車が好きで、戦車のオモチャを持っている。股間をさわるクセがある。嫌なことがあるとしゃっくりが出る点が、母親と共通している。 父のグイド、エリゼオとともにナチスの強制収容所に送られる。「収容所の生活・・・
セリフ・名言 1 ライフ・イズ・ビューティフル

ナレーター(ジョズエ)「これは単純な物語。だが、語るのは難しい。おとぎ話のように悲しく、おとぎ話のように驚きと幸せがある」

0:00:35頃 「ライフ・イズ・ビューティフル」の最初のセリフ。大人になったジ・・・ョズエが、これから描かれる自分の父についての物語について語る。・・・
セリフ・名言 2 ライフ・イズ・ビューティフル

グイド「こんにちは!お姫様!」

0:04:10頃 友人のフェルッチョとともに、車でアレッツォの町に向かうグイド。・・・壊れたブレーキを直している時、グイドは少女と話をし、「姫と会う約束がある」と言って去ろうとする。すると、そこに蜂に刺された女性ドーラが、納屋の2階から飛び降りてくる。ドーラを受け止めたグイドの言葉。 このセリフは、このあと何度も登場する。・・・
セリフ・名言 3 ライフ・イズ・ビューティフル

男「ベニート!アドルフ!静かに!」

0:08:40頃 アレッツォの町にやって来たグイドは、友人のフェルッチョが働くこ・・・とになった店の主人に政治的な立場を聞く。店の主人は質問を聞いていないが、自分の子どもにムッソリーニとヒットラーのファーストネームであるベニートとアドルフと名づけていることから、グイドは察する。・・・
音楽 1 ライフ・イズ・ビューティフル

ホフマンの舟歌(バルカローレ)

「ホフマンの舟歌」は、19世紀のフランスの作曲家ジャック・オッフェンバックによる・・・オペラ「ホフマン物語」で歌われる二重唱。「ライフ・イズ・ビューティフル」では、ドーラが見に行くオペラで歌われる。グイドも来ているが、ステージを見ずにドーラの方ばかりを見ている(0:25:40頃)。また、収容所でレコードを見つけたグイドが、ド・・・
音楽 2 ライフ・イズ・ビューティフル

音楽、サウンドトラック

「ライフ・イズ・ビューティフル」の音楽を担当しているのは、ニコラ・ピオヴァーニ。・・・本作の音楽で、アカデミー音楽賞(オリジナルドラマ)を受賞している。発売されているサントラ(サウンドトラック)には、以下の曲が収録されている。 1. ボンジョルノ 姫さま 2. ライフ・イズ・ビューティフル 3. ジョズエ万歳 4. グラン・・・
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タイトルの由来

監督・主演を務めたロベルト・ベニーニによると、イタリア語で「La vita è ・・・bella」、英語で「Life Is Beautiful」であるタイトルの由来は、レフ・トロツキーの日記に書かれた言葉から取られているという。メキシコに亡命していたソ連の革命家トロツキーは、スターリンによる殺し屋から命を狙われていた。そうい・・・
キーワード 2 ライフ・イズ・ビューティフル

評価

「ライフ・イズ・ビューティフル」は高い評価を得た。カンヌ国際映画祭ではグランプリ・・・を獲得。イタリア語作品にもかかわらず、アカデミー賞では作品賞のほか7部門にノミネートされ、3部門(主演男優賞、外国語映画賞、音楽賞)を受賞した。外国語映画賞の発表では、イタリア人俳優のソフィア・ローレンがプレゼンターを務めた。ローレンは、本・・・
キーワード 3 ライフ・イズ・ビューティフル

ゲーム

強制収容所に到着したグイドは、息子のジョズエに希望を抱かせるために、ゲームに参加・・・するとウソをつく。ゲームで1,000点を獲得すれば本物の戦車がもらえると説明し、泣き出したり、ママに会いたいとわめいたり、お菓子を欲しがったりすると減点されるとジョズエに話す。グイドがドイツ兵の通訳を買って出て、ウソの通訳をしてドイツ兵がゲ・・・
作品一覧