ストーリー・あらすじ紹介　アメリ

アメリという女性

ラファエルとアマンディーヌの娘であるアメリ・ポーリンは、医者の父から心臓病と勘違いされ、学校に通わずに育った。刺激のない日常を補うため、アメリの想像力はたくましくなっていた。母が飛び降り自殺の巻き添えで亡くなり、父と2人で暮らした後、アメリは自立して1人暮らしをはじめ、モンマルトルのカフェで働いていた。

宝の箱

アメリの楽しみは、豆袋に手を突っ込むこと、クレーム・ブリュレのオコゲをつぶすこと、石で水切りをすることである。1997年8月、ダイアナ妃が交通事故死したニュースを自宅で見て驚いたアメリは、持っていた香水のキャップを落とす。キャップが転がった先の壁の中に、40年ほど前に住んでいた少年の宝物の入った箱を見つける。アメリは、宝物の持ち主を探すことにする。

シーン 1

宝箱を発見するアメリ

1997年8月30日。アメリの運命を変える出来事が起こる。テレビから流れてきたダ・・・イアナ妃の交通事故死のニュースに驚いたアメリは、香水のフタを床に落としてしまう。転がったフタを追いかけたアメリは、壁のレンガの部分が外れ、中に箱が置かれていることに気づく。アメリが箱を開けると、中には40年ほど前にアメリの部屋に住んでい・・・

ブルドトー

過去を知る人物から、ドミニク・プルドトーという人物が部屋に住んでいたことを教えてもらったアメリ。電話帳でドミニク・プルドトーの住所を調べて訪問するが、該当の人物には会えない。ブルドトーを探す途中で、アメリは地下鉄のスピード写真機の下を調べる男と出会う。自宅に戻ったアメリは、同じアパートに住む、骨がもろい病気で部屋からほとんど出ない画家のレイモンから、住んでいたのはブルドトーではなくブルトドーであることを聞く。

ブルトドー

自分の正体を明かさずにブルトドーに箱を返したアメリは、涙を流して喜び、人生を前向きに考えるようになったブルトドーの姿を見て、喜びを感じる。一方で、孤独な自分の人生に悲しみを感じ、自らが死んだときのニュース映像を妄想して涙を流したりする。また、家に引きこもる父親に旅行させようと考えたアメリは、父が大切にする庭のノーム人形を持ち去る。

シーン 2

ブルトドーに宝箱を届けるアメリ

アパートの壁の中から、40年前に住んでいた少年が隠したと思われる宝物の入った箱を・・・見つけたアメリは、持ち主を見つけて届けることを決意する。ドミニク・プルトドーという人物の宝物であることを突き止めたアメリは、公衆電話に箱を置き、ブルトドーが近くに来た時に公衆電話を鳴らして宝箱に気づかせる。宝の箱を開けて、一瞬にして過去・・・

謎の男

ノーム人形を持って家に帰る途中で、アメリはスピード写真機の下を調べる男と再び出会う。アメリは胸が高鳴る自分に気づく。男はバッグを落とす。バッグにはアルバムが入っており、写真機の下に落ちていた破って捨てられた写真が、つなぎ合わして貼られている。また、同じ人物の写真が何枚もあることに、アメリは気づく。

いたずら

食品店の主人コリニョンが、従業員のリュシアンをいじめる姿を見たアメリは、コリニョンの家に忍び込んで、目覚まし時計の時間を変更するといったいたずらをする。また、カフェに通うジョゼフと売店で働くジョルジェットをくっつけようと、それぞれに相手が好意を持っていると伝える。さらには、写真機の下を調べる男が、落としたアルバムを探していることを張り紙で知る。

シーン 3

ジョゼフとジョルジェットをくっつけるアメリ

ブルトドーに少年時代の宝の箱を届け、人にプラスの影響を与えることに喜びを感じるよ・・・うになったアメリ。働くカフェの女主人から、知り合いの2人に互いの好意を加えればひとめぼれができ上がるという話を聞いたアメリは、売店で働く女性ジョルジェットと、常連客のジョゼフをくっつけようとする。ジョゼフとジョルジェットに、お互いが好意・・・

男の名前はニノ

張り紙に書かれている電話はポルノショップのもので、働きたいと思われたアメリは電話を切る。一方、ジョゼフとジョルジェットは次第に仲良くなり、アメリの策略で一緒になったトイレで肉体関係を持つ。アメリは、勇気を出して写真機の下を調べる男に会いに行くように、レイモンから言われる。アメリはポルノショップを訪ね、男の名前がニノであることを知る。

公園の矢印

遊園地でバイト中のニノのバイクに、翌日モンマルトル公園に来るようにメモを残すアメリ。ニノもアメリのことが気になっている。モンマルトル公園で、矢印のしたがって進むように言われるニノ。先にある双眼鏡をのぞいたニノは、アメリがアルバムをニノにバイクのバッグにしまうのを見る。アルバムを見たニノは、そこに顔を隠したアメリからの「私に会いたい？」というメッセージを見る。

レイモンの心配

再びリュシアンをいじめるコリニョンをこらしめるため、コリニョンの家に忍び込み、スリッパのサイズを少し小さくするなどのいたずらをするアメリ。さらに、家を出ていった夫を愛し続けている管理人のマドリーヌのために、墜落した飛行機にマドリーヌへの愛を告げる元夫からの手紙が積まれていたと偽装する。一方で、レイモンはアメリが自分のために行動できない点が気になっている。

シーン 4

手紙を偽造するアメリ

アメリが住むアパートの管理人マドレーヌには、かつて夫がいた。夫は、秘書と浮気して・・・会社の金を横領し、愛人とともに南米に駆け落ちしたあと、1970年に交通事故で亡くなっていた。そんな夫のことを愛していたマドレーヌは、夫からの手紙を保管しており、毎日酒を飲みながら暮らしていた。アメリは、数十年前に墜落した飛行機から、運搬・・・

ニノがカフェに

カフェに来るようにメッセージを残した証明写真を、写真機の下に破って置いておいたアメリは、カフェでニノを待つ。写真を見つけたニノがカフェにやって来て、アメリに話しかける。だが、アメリは、恥ずかしさから「自分ではない」と答えてしまう。アメリはジーナに頼んで、ニノの上着のポケットにメモを入れてもらう。

謎の男の招待

メモを見たニノは、書かれていた通りに駅の写真機に向かう。そこで、ニノはいろんな駅に写真が捨てられている男が、写真機の修理人であることを知る。その姿を見ていたアメリがニノに声をかけようとするが、見失ってしまう。その後、カフェに戻ったアメリは、ニノとジーナが2人で出かけたことを知る。ジーナはニノが良い人物かを知ろうとしていただけだったが、アメリは2人が仲良くなったと勘違いする。

キス

自宅に帰ったアメリは、ニノのことを思いながらケーキを作る。ドアベルが鳴り、外にニノがいることに気づくが、アメリは出ることができない。そこに、レイモンから電話がかかってきて、寝室に行くように言われる。寝室にセットされたビデオテープで、映像のレイモンがニノを追うようにアメリを励ます。アメリがニノを探しにドアを開けると、ドアの前にニノが立っている。アメリは何も言わずニノにキスをし、ニノもアメリにキスをする。2人はベッドをともにし、アメリは幸せをつかむ。