マイノリティ・リポート

マイノリティ・リポート
公開年
2002年
製作国
アメリカ
監督
スティーヴン・スピルバーグ
出演
トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー、ロイス・スミス
「マイノリティ・リポート」は、フィリップ・K・ディックの短編小説を元にした作品。だが、「犯罪予知が可能になった未来」「ジョンが殺人犯と予知される」という設定は踏襲しているものの、人物の設定や内容は大幅に改変されている。スティーヴン・スピルバーグとトム・クルーズが初めてコンビを組んだ作品。

サターン賞の10部門にノミネートされ、4部門(SF作品賞、最優秀助演女優賞=サマンサ・モートン、監督賞、脚本賞)を受賞するなどの評価を受けた。興行的にもヒットとなり、北米で1億3千万ドル以上、世界で3億5千万ドル以上の興行収入をあげた。日本でも52億円以上の興行収入となり、2003年の外国映画の7位となった。

犯罪予知システム

2054年のワシントンD.C.には、未然に殺人事件を阻止するシステムが導入されている。プレコグと呼ばれる予知能力者が、被害者と加害者の名前と犯罪が実行される時間、犯罪が実行される時の断片的なイメージを示し、犯罪予防局の捜査官がデータを元に調査を行うというシステムである。システムによって殺人事件をはじめとする犯罪は劇的に減っており、全国での導入の賛否を問う投票日が近づいている。

ジョンが殺人を阻止

プリコグが殺人事件を予知する。犯罪予防局の捜査官であるジョン・アンダートンは、データを調べて犯行場所を突き止め、ギリギリのタイミングで妻と愛人を殺害しようとする男を逮捕する。その様子を、司法省のダニー・ウィットワーが見学する。仕事を終えて自宅に帰ったジョンは、6年前に行方不明となった息子のホログラムを見る。そして、違法な薬物を摂取して気持ちを落ち着かせている。

アガサが見せる映像

翌日、司法省のウィットワーが再び視察にやって来る。犯罪予防局の局長であるラマー・バージェスは、司法省を警戒している。プリコグの仕組みを聞いたウィットワーは冤罪の可能性について語る。ウィットワーが帰ったあと、ジョンはプリコグの1人であるアガサに抱きつかれ、「あれが見える」と聞かれる。アガサが示すスクリーンには、女性が溺死させられる映像が映し出されている。

  

シーン 1 マイノリティ・リポート

ジョンが殺人犯と予知される

プリコグと呼ばれる予知能力者によって、犯罪が予知できるようになった2054年のワ・・・シントンD.C.では、犯罪が実行されるまでに犯人を逮捕する「犯罪予防局」が設立されていた。犯罪予防局のチーフ捜査官であるジョン・アンダートンは、6年前に息子を失った悲しみを抱きながら、犯罪防止に情熱を燃やしていた。 プリコグが新しい殺人事・・・
シーン 2 マイノリティ・リポート

ジェットパックで追う捜査員から逃げるジョン

殺人犯であることが予知されたジョン。動揺するジョンは、犯罪予防局から逃げ出す。だ・・・が、虹彩認証によって、電車に乗っても、車に乗っても居場所が特定されてしまう。司法省のウィットワーは、逃げたジョンを犯罪予防局の捜査員に追わせる。上司のジョンを追う捜査員たちは、路地裏にいるジョンの前に現れる 追いつめられたジョンだったが、・・・
シーン 3 マイノリティ・リポート

腐ったサンドイッチと牛乳

殺人犯と予知されたジョンは逃げ出す。予知データが改善されたと疑うジョンは、システ・・・ムの開発者の1人であるハイネマン博士を訪ねる。ハイネマン博士から、プリコグ(予知能力者)の結果は一致しないことがあり、少数の意見は「マイノリティ・リポート」と呼ばれることを聞いたジョン。自分の予知にもマイノリティ・リポートがあると考える。 ・・・
人物 1 マイノリティ・リポート

ジョン・アンダートン

俳優:トム・クルーズ ジョン・アンダートンは、犯罪予防局の捜査官である、映画「マイノリティ・リポート」・・・の登場人物。チーフを務めており、部下や局長のバージェスからの信望は厚い。6年前に息子が何者かに連れ去られる経験をしたことから犯罪を憎み、仕事に情熱を燃やしている。一方、息子を失った痛手から立ち直っておらず、薬物を常用し、夜になると自宅で息子・・・
人物 2 マイノリティ・リポート

ダニー・ウィットワー

俳優:コリン・ファレル ダニー・ウィットワーは、司法省の役人である、映画「マイノリティ・リポート」の登場・・・人物。3年間神学校に通っていたことや、殺人課に所属していたことを自ら語る。犯罪予防局のシステムの違法性について調べにやって来る。司法長官の直接の指揮下にあり、権限によってプリコグたちのいる“聖域”に立ち入って調査を行う。 ジョンに目をつけ・・・
人物 3 マイノリティ・リポート

アガサ

俳優:サマンサ・モートン アガサは、予知能力を持つプリコグの1人である、映画「マイノリティ・リポート」の登・・・場人物。3人のプリコグの中で最も能力が高い。薬物中毒の子どもとして産まれた。森で溺死する女性のビジョンを繰り返し見る。ジョンにもその映像を見せる。女性はアン・ライブリーという名前で、アガサの母親であることが明らかになる。 毛をそられた頭に・・・
セリフ・名言 1 マイノリティ・リポート

ライコン「盲人の国では、片目が見えればそいつが王だ」

0:16:45頃 犯罪予防局のチーフ捜査官として活躍するジョン・アンダートン。だ・・・がその裏では、6年前に息子を連れ去られた悲しみから逃れられず、違法薬物に手を出していた。スラムの路地裏で、薬物の売人であるライコンがジョンに語る言葉。このあとライコンがかけていたサングラスを外すと、そこには眼球のない顔がある。 ・・・
セリフ・名言 2 マイノリティ・リポート

ジョン「だが落ちなかった。君が取ったから。君が落ちるのを防いでも、落ちようとしていた事実は変わらない」

0:22:40頃 予知能力者の予知に基づいて、殺人を犯そうとする人物を逮捕するの・・・が犯罪予防局の捜査官であるジョンの役割だった。司法省のウィットワーは、行われていない犯罪による逮捕の違法性について調べている。ジョンはボールを使って犯罪予防が適切であることを説明する。 ・・・
セリフ・名言 3 マイノリティ・リポート

ウィットワー「完璧。そうだな。だが、欠陥があるのは人間の方だ。いつもそうだ」

0:27:35頃 犯罪予知システムについて調べに来た司法省のウィットワーに対し、・・・ジョンはシステムの正当性を説明する。だが、ウィットワーは完全には納得せず、システムを操る人間を疑う。このあとウィットワーは、ジョンについて調べ、ジョンが薬物中毒であることを突き止める。 ・・・
音楽 1 マイノリティ・リポート

交響曲「未完成」

交響曲「未完成」は、オーストリアの作曲家であるフランツ・シューベルトが作曲した曲・・・。「マイノリティ・リポート」では、ジョンがプリコグの見たプリヴィジョンを解析するシーンで、ジョンが流す(0:03:35頃)。 ・・・
音楽 2 マイノリティ・リポート

交響曲第6番「悲愴」

「交響曲第6番」は、ロシアの作曲家であるピョートル・チャイコフスキーが1893年・・・に作曲した交響曲。「悲愴」のタイトルでも知られる。「マイノリティ・リポート」では、自宅のマンションに帰宅したジョンが流す(0:17:15頃)。 ・・・
音楽 3 マイノリティ・リポート

イエスは変わらざるわが喜び

「イエスは変わらざるわが喜び」は、ドイツの作曲家であるヨハン・ゼバスティアン・バ・・・ッハが1723年頃に作曲した「心と口と行いと生活で」の第10曲。「マイノリティ・リポート」では、収容所の管理人であるギデオンがオルガンで弾く(0:29:40頃、2:05:55頃)。 ・・・
キーワード 1 マイノリティ・リポート

評価、興行収入

「マイノリティ・リポート」はサターン賞の10部門にノミネートされ、4部門(SF作・・・品賞、最優秀助演女優賞=サマンサ・モートン、監督賞、脚本賞)を受賞するなどの評価を受けた。興行的にもヒットとなり、北米で1億3千万ドル以上、世界で3億5千万ドル以上の興行収入をあげた。日本でも52億円以上の興行収入となり、2003年の外国映・・・
キーワード 2 マイノリティ・リポート

原作小説

フィリップ・K・ディックの短編小説が元になっている。だが、「犯罪予知が可能になっ・・・た未来」「ジョンが殺人犯と予知される」という設定は踏襲しているものの、人物の設定や内容は大幅に改変されている。 ・・・
キーワード 3 マイノリティ・リポート

プリコグ、犯罪予知

「マイノリティ・リポート」は、「プリコグ」と呼ばれる予知能力者が殺人事件を予知で・・・きるようになった未来を描いている。プリコグと呼ばれる予知能力者は、アガサと双子であるダシェルとアーサーの3人である。彼らの親は粗悪な薬物の中毒者であり、中毒者の子どもは平均12歳で死亡するなか、生き延びた。子どもたちの治療にあたっていたハイ・・・
作品一覧