ストーリー・あらすじ紹介　シャーロック・ホームズ　シャドウゲーム

小包爆弾

1891年。フランスとドイツは、連続爆破事件を互いの国のしわざと考え、険悪な関係となっている。中国人に変装したホームズは、小包を受け取ったアイリーンに近づき、3人につけられていると話す。だが、3人はアイリーンの護衛で、ホームズは護衛に襲われるものの、撃退する。オークション会場で、ホフマンスタール医師に小包を渡すアイリーンは、医師から手紙を受け取る。小包を開けようとした医師だったが、ホームズが現れて止める。小包は爆弾で、会場にいる人々を避難させたあと、ホームズは石棺の中で爆弾を爆破させる。建物から出たホフマンスタールは何者かによって殺害される。アイリーンも、小包を渡すように指示したモリアーティ教授によって殺害される。

独身最後のパーティ

ワトソンがホームズの部屋を訪れる。ホームズは興奮状態で、世界中で起きているあらゆる事件の中心にモリアーティ教授がいることを話す。翌日に結婚式をひかえたワトソンのために、独身最後のパーティが開かれる。ホームズとワトソンは、パーティ会場に向かう。パーティには、ホームズの兄であるマイクロフトも姿を見せる。

シムザの元に

パーティ会場に到着するが、ホームズはワトソンの友人を誰も呼んでいない。あきれたワトソンは、酒場の者たちとカードを楽しみ、酔っ払う。ホフマンスタール医師がアイリーンに渡した手紙を奪っていたホームズは、手紙の宛先であるジプシーの占い師シムザのいる部屋を訪ねる。手紙はシムザの兄レネイによって「人生の目的を見つけた」と書かれていた。コサック兵に襲われるホームズとシムザだったが、撃退する。シムザは姿を消す。

結婚式

ホームズは酔っ払って眠るワトソンを結婚式に連れていき、付添人としてワトソンとメアリーの結婚式を見守る。式場から出たホームズは、モリアーティ教授の手下であるモランから、教授が呼んでいることを聞く。大学でモリアーティ教授と会ったホームズは、アイリーンがモリアーティ教授に殺されたことを知る。さらに、手を引くように脅しを受けるホームズだが、屈しないと宣言する。

列車での戦い

ワトソンとメアリーは、列車で新婚旅行に出発する。2人は、モリアーティ教授の手下に命を狙われる。助けに来たホームズは、メアリーを窓から川に突き落とす。川に落ちたメアリーは、マイクロフトによって助け出される。列車に残ったホームズとワトソンは、モリアーティ教授の手下たちに襲われるものの、事前にホームズが手下の武器に細工をしていたために助かる。

パリへ

ホームズとワトソンは、シムザを探してパリにあるジプシーの集落にやって来る。シムザと再会したホームズは、シムザの兄レネイがシムザに秘密を漏らしたと考え、モリアーティ教授が命を狙っていることを告げる。レネイがシムザに送った絵の紙のワインのシミから、印刷機の近くにワインセラーがある、アナキスト・グループ「緑のうさぎ」のアジトを怪しむホームズ。ホームズたちは、緑のうさぎのリーダーであるクロード・ラヴァシュに会いに行く。

爆弾探し

アジトでラヴァシュに会うホームズたち。妻子を誘拐されラヴァシュは、モリアーティ教授に操られていた。10分後にしかけた爆弾が爆発すると話したラヴァシュは、銃で自らの頭を撃ち抜く。アジトにオペラ座のセットを見つけたホームズたちは、オペラを上映中のオペラ座に向かうが、セットに爆弾はない。通商会議が開かれているオペラ座の向かいにあるホテルが狙われていると気づくホームズだったが、間に合わずにホテルは爆発する。ホテルを調べたホームズは、会議の出席者の1人の頭が、狙撃されて爆発前に殺されていたことを発見する。狙撃場所に残された証拠から、狙撃したのはバスティアン・モランであることがわかる。

ドイツへ

パリにいるモリアーティ教授の周辺を調査するホームズ。ホテルで狙撃された男は、ドイツの武器工場の所有者で、モリアーティ教授が工場を買収していたことがわかる。爆破事件で緊張するフランスとドイツの国境は封鎖されるが、抜け道を知っているジプシーの案内で武器工場にたどりつく。ワトソンにマイクロフトへの電報を頼んだホームズは、1人で工場に潜入するが、モランに捕らえられる。

拷問

モリアーティ教授の前に連れられたホームズは、肩に巨大なフックを刺されてつり下げられる拷問を受ける。ホームズを助けに向かおうとしたワトソンは、灯台からモランのライフルで狙われる。ワトソンが大砲を灯台に撃ち込むと、灯台は崩れ、ホームズとモリアーティのいる建物に落ちる。瓦礫の下敷きになったホームズを、ワトソンが助け出す。

脱出

モリアーティ教授の手下の攻撃をかいくぐり、ホームズたちは脱出に成功する。乗り込んだ列車の中で、ホームズが呼吸停止状態となる。結婚祝いとしてホームズからもらった興奮剤を、ワトソンがホームズの胸に注射し、ホームズは蘇生する。ホームズは、スイスのライヘンバッハで開かれる、ヨーロッパの指導者が集まる和平会議を、モリアーティ教授の次のターゲットと考える。

和平会議

和平会議のパーティに参加したホームズたち。会議にはモリアーティ教授の姿もある。世界大戦の引き金とするために、シムザの兄レネイが暗殺事件を起こすと予想するホームズ。整形手術で別人になりすましていると思われるレネイ探しをワトソンに任せ、ホームズはベランダでモリアーティ教授とチェスをしながら話をする。ワトソンはレネイを発見して暗殺を止めるが、レネイはモランに毒薬を打たれて死んでしまう。

滝

暗殺を食い止められたモリアーティ教授だが、必ず戦争は起こると自信を持っている。そんなモリアーティ教授に対し、ホームズはモリアーティ教授が資産を記録している赤い手帳を奪ったことを話す。怒ったモリアーティ教授は、ホームズを襲おうとする。肩をケガしていることもあり、教授との格闘で勝ち目がないことを悟ったホームズは、教授を抱えてともに滝に落ちていく。ホームズは死んだと思われ、葬式が行われる。だが、自宅でホームズについての文章をタイプし終わったワトソンの元に、ホームズからと思われる小包が届く。興奮して席を外した時、ソファに同化していたホームズが立ち上がり、ワトソンの文章の「THE END」の後ろに「？」をつける。