ベンジャミン・バトン 数奇な人生
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」は、F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説を元にした作品。老人として生まれて徐々に若返っていくベンジャミン・バトンのたどる人生を、デイジーとの恋などを交えながら描く。「セブン」(1995)、「ファイト・クラブ」(1999)に続く、監督デヴィッド・フィンチャー=出演ブラッド・ピットのコンビ作。ブラッド・ピットは特殊メイクで老人を演じた。
1980年代から映画化の企画があり、監督スティーヴン・スピルバーグ=出演トム・クルーズ、監督ロン・ハワード=出演ジョン・トラヴォルタといったコンビの映画化の話もあったが、実現しなかった。
高い評価を得て、アカデミー賞では作品賞を含む13部門でノミネートされ、美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞を受賞した。
ベンジャミン・バトンの日記
外は嵐の吹き荒れる病院。ベッドに横たわる老婆デイジーのそばには、娘のキャロラインがいる。デイジーは痛みに苦しみ、人生の終わりに近づいている。デイジーは、荷物の中にある日記を読むようにキャロラインに頼む。それは、ベンジャミン・バトンという男性が書いたものだった。
誕生
ベンジャミン・バトンは、第一次大戦が終わった日に、ニューオーリンズで産まれる。出産の時に母親は亡くなる。見た目が老人のような赤ん坊を見た父のトーマスは、赤ん坊を抱いて外に飛び出し、老人施設の前に赤ん坊と金を置いて立ち去る。施設を運営しているクイニーが赤ん坊を見つけ、神のおぼしめしと考えて育てることにし、ベンジャミンと名づける。
歩けるように
ベンジャミンは7歳となったが、見た目は老人でメガネをかけて車イスに乗っている。ある日、クイニーとともに出かけたヒーラーの集会で立ち上がり、松葉づえを使って歩けるようになる。ベンジャミンは、施設で働くピグミーの男オティと出かける。ベンジャミンは置いていかれて1人で施設に戻り、クイニーに叱られるものの、自由を感じる。
人物 1
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
俳優:ブラッド・ピット
ベンジャミン・バトンは、老人として産まれて若返っていく数奇な人生を送る、映画「ベ・・・ンジャミン・バトン 数奇な人生」の登場人物。父はボタン工場を営むトーマス・バトン、母はキャロライン。第一次大戦が終わった日の夜(1918年)に、ニューオーリンズで、老人の姿で生まれる。母親は出産の時に亡くなる。産まれてすぐに父トーマスによっ・・・
人物 2
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
俳優:ケイト・ブランシェット
デイジー・フラーは、バレエダンサーでベンジャミンと人生をともにする、映画「ベンジ・・・ャミン・バトン 数奇な人生」の登場人物。1924年生まれ。澄んだ青い目をしている。老人施設に入所する祖母を訪ね、まだ幼い(が見た目は老人の)ベンジャミンと出会い、ベンジャミンが老人ではないことに気づく。ベンジャミンと親しくなり、テーブルの下・・・
人物 3
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
俳優:ティルダ・スウィントン
エリザベス・アボットは、ロシアでベンジャミンの恋人となる、映画「ベンジャミン・バ・・・トン 数奇な人生」の登場人物。ベンジャミンいわく、「美人でもないし、人目もひかない女性」。夫はムルマンスクのイギリス貿易使節団の代表でスパイ。19歳の時に、英仏海峡を泳いで横断しようと試みるも、32時間に渡って泳ぎ、あと3時間でフランスのカ・・・
セリフ・名言 1
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
0:07:55頃
病院で死を目前にしているデイジーは、娘のキャロラインにベンジャ・・・ミン・バトンの日記を読ませる。日記はベンジャミンが産まれた時から始まる。ベンジャミンは年老いた体で産まれ、徐々に若返っていくという、通常の人間とは異なる人生を歩んでいた。・・・
セリフ・名言 2
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
0:13:35頃
老人のようにしわくちゃに産まれたわが子を見たトーマスは、赤ん坊・・・を施設の前に置いて立ち去る。トーマスが置いていった赤ん坊を見つけたクイニーの言葉。クイニーは子どもができない体だったこともあり、赤ん坊にベンジャミンと名前をつけて育てることにする。・・・
セリフ・名言 3
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
0:19:35頃
老人として産まれたベンジャミンは、身長こそ子どものようだったが・・・、はげ上がった頭にシワとシミだらけの顔で、歩くこともできなかった。だが、ベンジャミンも成長するにつれ、体の変化を少しずつ感じていた。ある時の、ベンジャミンと育ての親クイニーの会話。・・・
音楽 1
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ポロネーズ第6番(Polonaise in A-flat Major, Op. ・・・53)は、フレデリック・ショパンが1842年に作曲した曲で、「英雄ポロネーズ」とも言われる。ポロネーズとは、フランス語で「ポーランド風」という意味であり、ポーランドが起源の曲の形式で、テンポがゆっくりなのが特徴。「ベンジャミン・バトン」では・・・
音楽 2
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ベセーナ(Bethena)は、アメリカの作曲家スコット・ジョプリンによって190・・・5年に発表された曲。「ベンジャミン・バトン」では、老婦人がベンジャミンにピアノを教える時に弾く(0:40:50頃)。また、認知症でデイジーのことも分からなくなってしまったベンジャミンが、ピアノで弾く。・・・
音楽 3
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
「My Prayer」は1939年に発表された曲で、1956年にカバーしたプラタ・・・ーズのバージョンがヒットした。「ベンジャミン・バトン」で流れるのはプラターズのバージョンである。パリで生活をするベンジャミンの姿のバックで流れる(1:59:10頃)。・・・
キーワード 1
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ノーラン財団の施設で、クイニーが運営している。どんな日でも国旗掲揚を欠かさないウ・・・ィンズロー元陸軍大将(雨の中を裸で国旗を形容する姿が見られる)、レコードでワーグナーをかけて一緒に歌う通称ワーグナー婦人(葬儀でもレコードでワーグナーが流され、クライマックスでは参列者の老人がシンバルをたたく)などがいる。ベンジャミンは、名・・・
キーワード 2
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
マイクが船長を務める船。乗組員が足りないことを知ったベンジャミンが名乗りを上げる・・・。マイク船長がモラン兄弟の船会社とサルベージの3年契約を結び、エンジンを改造し、ウィンチを新しくする。ベンジャミンを含む6人乗組員(コック、陸だと仲の悪い双子、皮肉屋でサウスダコタ出身のジョン・グリム、無口でノースカロライナ出身のプレザント・・・
キーワード 3
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
チェルシー号の船長マイクは、体に入れ墨をしており、自身をタトゥ・アーティストと自・・・称している。自慢の入れ墨の一つがハチドリで、ハチドリのすごさ(心臓は1分で1200回鼓動し、1秒間で80回も羽ばたき、羽ばたきを無理に止めると10秒で死ぬ。スローで見ると羽根を8の字に動かしており、8は無限大を意味する)を力説する。
チェ・・・