登場人物・キャスト ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)
重要な部分に触れている場合があります。
ベンジャミン・バトンは、老人として産まれて若返っていく数奇な人生を送る、映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の登場人物。父はボタン工場を営むトーマス・バトン、母はキャロライン。第一次大戦が終わった日の夜(1918年)に、ニューオーリンズで、老人の姿で生まれる。母親は出産の時に亡くなる。産まれてすぐに父トーマスによって、老人施設の前に18ドルとともに置かれ、老人施設を運営するクイニーによって引き取られ、ベンジャミンと名づけられる。
白内障で目は見えず、聴力も弱く、関節も弱っており、長く生きられないと考えられるが、年を重ねるにつれて徐々に若返り、身長も伸びていく。7歳までは車イスで生活していたものの、ヒーラーの集会に参加したのがきっかけで、松葉づえで歩けるようになる。やがて松葉づえも必要なくなる。1930年に、少女のデイジーと出会う。また、チェルシー号の乗組員として働き、船長のマイクのよって売春宿に連れて行かれて、童貞を捨てる。
1936年、17歳の時に家を出て、チェルシー号の船乗りとなる。ロシアで出会った人妻のエリザベスと恋に落ちるが、日本軍による真珠湾戦争があった日の朝にエリザベスは去っていく。チェルシー号は海軍の指揮下に入り、船の曳航を行う。ある時、戦闘に巻き込まれてマイク船長らは亡くなるが、ベンジャミンは生き残る。
1945年、26歳の時にニューオーリンズの老人施設に戻り、ニューヨークのバレエ学校に通っているデイジーと再会する。また、ボタン工場を経営しているトーマス・バトンが父と名乗り出る。自分を捨てた父に複雑な感情を抱くが、病気で先の短いトーマスと和解する。
トーマスの死後、ニューヨークでバレエの舞台に出演するデイジーを訪れる。だが、自分とは異なる世界で生き、若い彼氏がいるデイジーの姿を見て、ニューオーリンズへと戻っていく。その後、パリでデイジーが交通事故にあったと聞き、デイジーの入院するパリの病院に向かう。デイジーに追い返されるものの、しばらくはパリにとどまり、数人の女性と付き合ったあと、ニューオーリンズに戻る。
1962年の春。ニューオーリンズに戻ってきたデイジーが訪ねてくる。2人は関係を持ち、愛し合うようになる。一方で、自分を育ててくれた母クイニーが亡くなる。デイジーと同居を始め、1967年にデイジーが妊娠、娘キャロラインが生まれる。どんどん若くなっていく自分は父親にふさわしくないと考え、父から譲り受けた別荘やボタン工場などを売却し、現金をデイジーとキャロラインに残して家を出る。
家を出た後は世界を放浪し、毎年のキャロラインの誕生日にはハガキを送る。数年後に1度だけデイジーの前に現れ、キャロラインとも会う。デイジーとは一夜をともにする。その後行方不明になり、数年後に児童福祉局に保護される。少年の姿となり、初期の認知症でデイジーのことを覚えていない。デイジーに面倒を見られながら、どんどん若返っていく。最後は赤ん坊となり、2003年の春にデイジーの腕の中で永遠の眠りにつく
・幼い時に、名前を覚えていない婦人からピアノを教わる。児童福祉局に発見され、初期の認知症となっている時には教わったピアノの曲を弾いている。
・バイクに乗る姿が何度か見られる。青いバイクはトライアンフ社のTriumph Twin (Blue)、赤いバイクはFlathead Indian (Red)だという。
キャスト
ベンジャミン・バトンを演じているのは、アメリカの俳優であるブラッド・ピット。当時45歳頃。ベンジャミン役でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。デイヴィッド・フィンチャー監督作には、「セブン」(1995)、「ファイト・クラブ」(1999)に出演している。同時期の出演作には、「バーン・アフター・リーディング」(2008)、「イングロリアス・バスターズ」(2009)、「ジェシー・ジェームズの暗殺」(2007)などがある。
撮影にあたっては、特殊メイクのために、毎日5時間が費やされたと言われる。
「ベンジャミン・バトン」の映画化の企画は1990年代のはじめからあり、トム・クルーズ(監督スティーヴン・スピルバーグ)やジョン・トラヴォルタ(監督ロン・ハワード)がベンジャミンを演じる話があったという。
関連項目
セリフ・名言 1
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
0:07:55頃
病院で死を目前にしているデイジーは、娘のキャロラインにベンジャ・・・ミン・バトンの日記を読ませる。日記はベンジャミンが産まれた時から始まる。ベンジャミンは年老いた体で産まれ、徐々に若返っていくという、通常の人間とは異なる人生を歩んでいた。・・・
セリフ・名言 6
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
0:40:10頃
老人施設で生活するベンジャミンが気に入り、ピアノを教えてくれた・・・老婦人がいた。だが、その人の名前を思い出せないことを、ベンジャミンは日記に記していた。・・・
セリフ・名言 10
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
1:34:55頃
ニューオーリンズに戻ってきたベンジャミンは、デイジーと再会する・・・。ベンジャミンが家を出た時は少女だったデイジーは、大人の女性になっており、ニューヨークのバレエ団に所属していた。デイジーはベンジャミンをベッドに誘うが、ベンジャミンは受け入れない。その時のことについて日記に書かれたベンジャミンの言葉。・・・
セリフ・名言 12
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
1:43:35頃
老人として生まれて徐々に若返っていくという、通常の人間とは異な・・・る運命のもとに産まれたベンジャミン。そんなベンジャミンを捨てた父と再会し、複雑な感情を抱くベンジャミンだったが、和解を決意。父を浜辺のベンチに座らせて、2人で美しい日の出を見る。その時のことについて日記に書かれたベンジャミンの言葉。・・・
セリフ・名言 13
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
1:52:45頃
バレエダンサーとして活躍するデイジーだったが、パリで交通事故に・・・あってしまう。その時のことについて日記に書かれたベンジャミンの言葉。事故に至るまでに起こった細かい出来事を検証し、そのどれか1つでも違っていたら事故は起こらなかったが、そうはならなかったことをベンジャミンは説明する。・・・
セリフ・名言 15
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
2:04:35頃
デイジーとベンジャミンは愛し合うようになる。そんな2人のやりと・・・り。歳を重ねたデイジーの顔にはシワが増えていたが、ベンジャミンは逆にどんどん若返っていた。デイジーとベンジャミンが初めて会った時、デイジーは少女でベンジャミンは老人だった。・・・
セリフ・名言 16
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
2:05:05頃
愛し合うようになったデイジーとベンジャミン。ベッドで横になった・・・2人の会話。2人はこのあと一緒に暮らすようになり、幸せな時間を過ごすものの、その時間は永遠には続かない。・・・
セリフ・名言 17
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
2:11:00頃
交通事故で足を骨折し、バレエダンサーとして生きていけなくなった・・・デイジー。プールで泳ぐ女性の姿を見て、年を取ることに悲しみを感じて涙を流したこともあった。そんなデイジーが美しい日の出を眺めながら言う言葉。デイジーはダンス教室をはじめ、新しい人生の一歩を踏み出す。・・・
セリフ・名言 18
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
2:12:50頃
バレエ教室をはじめたデイジー。壁の鏡に映る自分とデイジーの姿を・・・見ながら言うベンジャミンのセリフ。デイジーはこれから年を取って老けていき、ベンジャミンはこれから年を取って若くなっていく。そんな2人は、だいたい同じ年となっていた。・・・
セリフ・名言 20
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
2:23:00頃
娘のキャロラインが1歳の誕生日を迎えたあと、これから年を重ねて・・・若返っていくことがデイジーやキャロラインの負担となることを恐れるベンジャミンは、家を出る。家を出た後、ベンジャミンは毎年キャロラインの誕生日に手紙を送っていた。その手紙の1つに書かれた言葉。・・・
セリフ・名言 22
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
2:38:05頃
ベンジャミンの人生が語られ、ベンジャミンが愛したデイジーも人生・・・を終える。そのあとにベンジャミンが出会った人々が回想される。その時のベンジャミンのナレーションによる言葉。・・・
その他の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の登場人物・キャスト
人物 2
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
俳優:ケイト・ブランシェット
デイジー・フラーは、バレエダンサーでベンジャミンと人生をともにする、映画「ベンジ・・・ャミン・バトン 数奇な人生」の登場人物。1924年生まれ。澄んだ青い目をしている。老人施設に入所する祖母を訪ね、まだ幼い(が見た目は老人の)ベンジャミンと出会い、ベンジャミンが老人ではないことに気づく。ベンジャミンと親しくなり、テーブルの下・・・
人物 3
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
俳優:ティルダ・スウィントン
エリザベス・アボットは、ロシアでベンジャミンの恋人となる、映画「ベンジャミン・バ・・・トン 数奇な人生」の登場人物。ベンジャミンいわく、「美人でもないし、人目もひかない女性」。夫はムルマンスクのイギリス貿易使節団の代表でスパイ。19歳の時に、英仏海峡を泳いで横断しようと試みるも、32時間に渡って泳ぎ、あと3時間でフランスのカ・・・
人物 4
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
俳優:ジェイソン・フレミング
トーマス・バトンは、ベンジャミンの父親でボタン工場を経営している、映画「ベンジャ・・・ミン・バトン 数奇な人生」の登場人物。祖父はリッチモンドで仕立屋をしていたが、南北戦争後にニューオーリンズに移住。父が始めたボタン屋を引き継いで経営しているが、本人はボタンの縫い方もわからないという。1918年4月25日、父の料理人だったキ・・・
人物 5
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
俳優:タラジ・P・ヘンソン
クイニーは、ベンジャミンの育ての親である、映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生・・・」の登場人物。ノーラン財団の支援を受け、老人施設を運営している。子どもができない体のため、トーマスが施設の前に置いた赤ん坊を神のおぼしめしと考え、ベンジャミンと名づけて育てる。その後、子どもができないと言われていたが、ティジーとの間に娘がで・・・
人物 6
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
俳優:マハーシャラルハズバズ・アリ
ティジーは、クイニーの恋人で老人施設の料理人である、映画「ベンジャミン・バトン ・・・数奇な人生」の登場人物。老人施設の料理人を務めている。クイニーとつき合っており、ベンジャミンを育てることに当初は反対するものの、クイニーの強い意志から受け入れる。祖父が舞台俳優の衣装係(リンカーンを殺した俳優ジョン・ブースを担当)だったため・・・