登場人物・キャスト　THE 有頂天ホテル

新堂平吉(役所広司)

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新堂平吉は、「ホテル・アヴァンティ」の副支配人兼宿泊部長である、映画「THE 有頂天ホテル」の登場人物。かつては舞台監督として活動していたが、10年前に所属していたが解散。個人で活動していたがうまくいかず、知人からホテルの仕事を紹介してもらっていた。非常に有能でホテル内外からの信頼も厚い。舞台監督時代の妻である由美とは、15年前に別れていた。優秀な部下の矢部とともに、大みそかの「ホテル・アヴァンティ」で起こるさまざまな出来事に対応する。

偶然ホテルに宿泊している由美と再会。かつて由美から転職を勧められていたが踏み切れなかった過去があることから、ホテルで働いていることを隠す。さらに、由美が当人の妻と気づかない上に、「スタッグ・ディレクター」を「ステージ・ディレクター」と勘違いして、自分が「マン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したとウソをつく。ウソを突き通すために、授賞式ではシカのかぶりものをかぶってスピーチする。すぐあとに真実を知って落ち込むものの、由美から「今の自分の仕事に誇りを持って欲しかった」と言われる。

武藤田勝利をマスコミからホテルの外に逃がす作戦を実行。多くの人たちの協力によって車寄せまで武藤田を送る。送り出す時には「いってらっしゃいませ」と声をかける。「ホテル・アヴァンティ」に集まった客や従業員たちとラウンジで新年を迎え、その年の最初の客を「お帰りなさいませ」と出迎える。

・歌が下手。客からの頼みで「ハッピーバースデイ」を歌うものの、あまりに下手なために近くにいた矢部が一緒に歌ってあげる。歌い終わったあとに落ち込む姿を見せ、矢部に励まされる。また字も下手。筆耕係の右近が「謹賀新年」の垂れ幕に取り掛かっていることから、下手な字で武藤田勝利の記者会見場を知らせる看板を書く。

・自分が舞台監督の夢を諦めたことから、ミュージシャンの夢を諦めて田舎に帰るという憲二に対し、もう少し頑張るように声をかける。そんな言動を、回りからは「らしくない」と言われる。

・小さい頃に大きなアヒルに後ろから乗りかかられた経験からアヒルが苦手。がんばってアヒルのダブダブを捕まえようとするが、逃げられた上に耳をかじられてしまう。

キャスト

新堂平吉を演じているのは役所広司。公開時50歳頃。ともに日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した「Shall we ダンス？」(1996)や「うなぎ」(1997)などでも知られる。本作でも同優秀主演男優賞に選ばれた。同時期の出演作には、「SAYURI」(2005)、「ローレライ」(2005)、「レイクサイドマーダーケース」(2005)などがある。