秘密警察によるユダヤ人の強制連行始まる ノルウェー人も加担した罪描く「ホロコーストの罪人」本編映像

映画スクエア

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 8月27日より劇場公開される、ホロコーストに加担したノルウェー最大の罪を、実話を元に描いた映画「ホロコーストの罪人」から、冒頭シーンの本編映像が公開された。

 公開された本編映像は、1942年11月26日のオスロにある秘密国家警察本部から始まる。ユダヤ人の強制連行の指揮を取る副本部長のクヌート・ロッドが、集められた警官やタクシー運転手を前に口を開く。「諸君、われわれは短時間での異例の使命を課せられた。任務は早朝のうちに、迅速かつ協調的に行わなければならない。パニックや不測の事態を避けるためだ」「ユダヤ人家庭の女性を全員捕まえる。先月は対象外だった男性も今回は全員連行する」と告げるロッド。そして映像は、夜明け前の静寂の中、一斉に各地域に散らばっていく無数のタクシーを映し出す。

 多くのノルウェー系ユダヤ人の多くがアウシュヴィッツでホロコーストの犠牲者となった裏で、アウシュヴィッツ行きの船が待つオスロ港に強制移送したのは同じノルウェー人だった、歴史的悲劇が描き出されている。

 「ホロコーストの罪人」は、第二次大戦中のノルウェーを舞台にユダヤ人家族を描いた作品。ユダヤ人家族の悲劇を描くとともに、ホロコーストにノルウェー秘密国家警察が加担していた事実も描く。出演は、「獣は月夜に夢を見る」のヤーコブ・オフテブロ、「ソフィーの世界」のシルエ・ストルスティン、「ミレニアム」シリーズのミカリス・コウトソグイアナキスら。監督は、「HARAJUKU」のエイリーク・スヴェンソンが務める。

秘密警察によるユダヤ人の強制連行始まる ノルウェー人も加担した罪描く「ホロコーストの罪人」本編映像

【作品情報】
ホロコーストの罪人
2021年8月27日(金)、新宿武蔵野館 ほか全国順次公開
配給:STAR CHANNEL MOVIES
©2020 FANTEFILM FIKSJON AS. ALL RIGHTS RESERVED.

  • 作品

ホロコーストの罪人

公開年 2020年
製作国 ノルウェー
監督  エイリーク・スヴェンソン
出演  ヤーコブ・オフテブロ、クリスティン・クヤトゥ・ソープ、シルエ・ストルスティン
作品一覧