現在公開中の映画「空に住む」の公開記念舞台挨拶が行われ、出演者の美村里江さんが登壇。夫役で共演シーンの多かった鶴見辰吾さんの印象などを語った。
鶴見さんとは何度か共演している美村さんは、鶴見さんの「さわやかでいい人」という部分と「裏で何をしているんだろう」という両方の部分が好きで、本作では「いいダンナさん」という感じだったが、「アコギな商売をしているかもしれない」という考えを役の中で思っていたことをを明かした。そして、「ただのいい人じゃない感じが素敵」と鶴見さんの魅力を語った。
美村さんが演じた主人公の叔母・明日子について、善意で人を追いつめる面を持つ部分は「反面教師にしたい」と語り、明日子に対しては「体を動かすか、地域のボランティアに参加する」「古典を読む」など、発散する方法を見つけるように笑顔でアドバイスした。また、「モヤモヤした時の解消法」を聞かれた美村さんは、「頭だけ疲れてるなと思った時は体を動かし、体がグッタリという時は体にいろんなものを入れるとバランスが整う」と答え、共演者たちを感心させていた。
このあと、登壇者にはサプライズで、男性共演陣がビデオで出演。美村さんは鶴見さんからのメッセージと鶴見さんからという黄色い花束を贈られ、笑顔を見せた。
「空に住む」は、小竹正人さんの小説「空に住む」を原作に、青山真治さんが7年ぶりに監督を務めた作品。両親の急死という出来事を受け止めきれないまま、大都会を見下ろすタワーマンションの高層階で暮らし始めることになった直実の姿を描く。
公開記念舞台挨拶には、多部未華子さん、岸井ゆきのさん、青山真治監督も登壇。岩田剛典さん、大森南朋さんもビデオメッセージで登場した。
「空に住む」は現在公開中。
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