父の死で互いの存在を知った異母三姉妹 周囲の温かい絆を得て人生を歩んでいく 「花椒の味」予告編

映画スクエア

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 11月5日より劇場公開される、父が遺した火鍋店の秘伝スープを再現しようと奮闘する異母三姉妹を描く映画「花椒(ホアジャオ)の味」の、予告編が公開された。三姉妹が温かい絆を得て、それぞれの問題に向きあい、人生を歩んでいく姿が捉えられている。

 公開された予告編は、亡き父の後を継いだ火鍋店の、にぎわう店内の様子から始まる。父の火鍋を再現しようと奮闘するユーシューの眼鏡が湯気でくもり、ルージーとルーグオが笑いながら助けるなど、打ち解けた雰囲気が漂う。一方で、3人が誰の母親を父は一番愛したかを語り合う姿も描かれる。その後映像は、三姉妹と彼女たちを支える周囲の人々との関係を描いていく。ユーシューと元婚約者や心おきなく話せる友人の麻酔医、ルージーと不安定な生活を心配する母親、ルーグオと「結婚しなさい」と小言を言う祖母などの姿が描かれる。

 予告で映し出される火鍋店は、美術指導のチャン・シウホン(張兆康)が、二層式の構造や調理場のかまどなど、香港の火鍋店の雰囲気を再現。プロの料理人によって映画のために作られた本物の火鍋が、撮影に使用されている。また、予告の後半には、火鍋店のある香港島大坑(タイハン)の伝統的なお祭りである「舞火龍」のシーンも映し出されている。

 「花椒(ホアジャオ)の味」は、香港、台北、重慶と、別々の土地で育った異母三姉妹の物語。父親の死で互いの存在を初めて知った三姉妹が、父の火鍋店を継ぎ、秘伝のスープを再現しようと奮闘。その過程を通して、家族の温かさを知り、家族や自分自身と向き合う姿を描く。脚本・監督は、「烈日当空(原題)」の監督や「恋の紫煙」の脚本を務めたヘイワード・マック。プロデューサーは、香港電影金像奨を6度受賞し、2020 年ヴェネチア国際映画祭で生涯功労賞を受賞したアン・ホイが務めている。

父の死で互いの存在を知った異母三姉妹 周囲の温かい絆を得て人生を歩んでいく 「花椒の味」予告編

【作品情報】
花椒(ホアジャオ)の味
2021年11月5日(金)より 新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media Co., Ltd. All Rights Reserved.

  • 作品

花椒の味

公開年 2019年
製作国 香港
監督  ヘイワード・マック
出演  サミー・チェン、メーガン・ライ、リー・シャオフォン リウ・ルイチー、ウー・イエンシュー
作品一覧