絵画モデルで得た絶頂感を忘れられず、8年後に再び描いてもらおうとする女性 「あらののはて」予告編

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 8月21日より劇場公開される、しゅはまはるみ、藤田健彦、長谷川朋史の3人が結成した自主映画制作ユニット「ルネシネマ」第二弾作「あらののはて」の、予告編が公開された。

 公開された予告編では、高校生の野々宮風子が、クラスメートで美術部の大谷荒野に食べかけのガムをあげるシーンから始まる。そして、ガムのやり取りを見ていたクラスメイトの前田と風子が取っ組み合いをする様子や、風子が荒野の絵のモデルとなる様子などが映し出される。さらに、モデルをした際に風子が絶頂感を抱き、25歳となった風子がそのことを忘れられないでいることや、絵画教室の先生(しゅはまはるみ)の後押しで、風子が再び自分をモデルに絵を描いてもらうため、荒野に会いに行く様子が描き出されている。

 「あらののはて」は、高校生の時にクラスメートで美術部の大谷荒野(髙橋雄祐)から頼まれた絵画モデルで抱いた絶頂感が忘れられない、25歳の野々宮風子(舞木ひと美)を描いた作品。数々の舞台演出を手がけてきた長谷川朋史が監督・脚本を務めた。門真国際映画祭2020で最優秀作品賞、優秀助演男優賞、優秀助演女優賞を受賞するなど、多くの映画祭・映画賞で受賞を果たした。主人公・風子役には、女優・ダンサー・振付家とマルチに活躍する舞木ひと美。荒野役は「無頼」や主演作「僕たちは変わらない朝を迎える」などの髙橋雄祐が務める。

 高校時代から8年後に荒野と同棲しているマリア役の眞嶋優と、荒野が食べかけのガムを食べたのを見て嫉妬に狂う同級生・前田役の成瀬美希のコメントも公開された。眞嶋は「観れば観るほど、この作品の虜になります」とアピール。「成瀬は、完成した作品はまさに“劇場で観る映画こそ映画だ”と思わされる作品になっており、巨大な画面に映る画の綺麗さで涙がでました」と、本作について語っている。

【コメント】

■マリア役 眞嶋優 コメント

観れば観るほど、この作品の虜になります。
スクリーンの中で起きている事なのに、実際に同じ空間で目撃しているかのような長回しと引きの映像。現実と同じように、見たいもの全てを見られるわけではないと示すかのごとく、画面からはみ出る人物をあえて追わない良い意地悪さ。これが『あらののはて』です。この世界観をぜひ体験してみてください。

大変有り難いことに、本作を通じて「門真国際映画祭2020」において優秀助演女優賞を受賞しました。初めて個人として賞をいただき大変嬉しく思いますし、オーディションを受けて、マリアという人物、長谷川監督をはじめスタッフの皆さん、キャストの皆さん、この作品と出会えたことに感謝しています。
そしてここからは、観てくださるお客様との出会いの始まりです。
ついに劇場公開。池袋シネマ・ロサでお待ちしています!

■前田役 成瀬美希 コメント

初稿ではいなかった「前田」という役ですが、前半ではただでさえインパクトのある存在ということもあり、あまり凝ったことはせず素直な感情で演じさせていただきました。出演シーン全体として「嫉妬」×「シュール」を担当していたので空気感や間は特に大切にしました。

裏話にはなりますが、カサブランカ(先生)役の藤田さんとは以前共演しており、普段から本当に先生のような親身になってくださる方なので、その安心感や関係性が教員室のシーンを生んだと確信しています。(笑)

完成した作品はまさに“劇場で観る映画こそ映画だ”と思わされる作品になっており、巨大な画面に映る画の綺麗さで涙がでました。ヒロインの舞木さんとの、廊下のシーンからのオープニングでは、想像以上に「これから何かが始まる」というものを感じました。お気に入りシーンです(笑)
是非劇場で、長谷川監督の“映画”というものを全身で受け取ってください。

絵画モデルで得た絶頂感を忘れられず、8年後に再び描いてもらおうとする女性 「あらののはて」予告編

【作品情報】
あらののはて
2021年8月21日(土)~9月10日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開
配給:Cinemago
©ルネシネマ

  • 作品

あらののはて

公開年 2021年
製作国 日本
監督  長谷川朋史
出演  舞木ひと美、髙橋雄祐、眞嶋優、成瀬美希、藤田健彦、しゅはまはるみ、政岡泰志
作品一覧