坂本悠花里監督による初の長編映画「白の花実」が、2025年12月26日より劇場公開されることが決まった。
「白の花実」の主人公は、周囲になじめずに転校を繰り返してきた杏菜。転校先の全寮制女子校で出会った、美しく完璧なルームメイト・莉花の突然の死をきっかけに、残された日記と莉花の“魂”に侵食されて心を揺るがせていく姿を、耽美かつ繊細に描く。やがて莉花の幼なじみ・栞も巻き込みながら、“死の向こう側”へと踏み込んでいく。
監督の坂本悠花里は、東京藝術大学大学院映画専攻で編集を学び、2019年公開の短編オムニバス映画「21世紀の女の子」の一篇「reborn」を監督。その後、中編「レイのために」が第20回TAMA NEW WAVEコンペティション部門、大阪アジアン映画祭2020インディーフォーラム部門、大阪アジアン映画祭オンライン座などで入選・上映された。2022年にコロナ禍で制作した短編「木が呼んでいる」は、藝大アートフェス2022でアート・ルネッサンス賞を受賞。本作で、美しいものに潜む痛みや違和感、そして少女たちの“名づけられない心の揺らぎ”をすくい取り、長編デビューを飾った。
主人公・杏菜を演じたのは、CM出演、広告や雑誌のモデルとして活躍する美絽。死んだ莉花の“記憶”をめぐって揺れる栞には、結婚情報誌「ゼクシィ」の15代目CMガールに就任し、ドラマ・映画などに出演する池端杏慈。カリスマ的存在である莉花を、ドラマ「DOPE 麻薬取締部特捜課」で難しい役どころを好演する蒼戸虹子が演じている。さらに、少女たちを取り巻く大人たちには門脇麦、河井青葉、伊藤歩、吉原光夫らが名を連ねる。
【作品情報】
白の花実
2025年12月26日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
配給:ビターズ・エンド
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