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東京2020オリンピックに伴う再開発によって取り壊された都営霞ヶ丘アパートの住民を追ったドキュメンタリー映画「東京オリンピック2017 都営霞ケ丘アパート」の、予告編が公開された。
公開された予告編では、「オリンピックがあるんで、汚い都営住宅がいっぱいあったんではみっともないということで建て替えの話が出た」と語る住民の姿から始まる。そして、1964年のオリンピックの時に建てられたアパートが東京2020オリンピックのために壊されたこと、2012年7月にアパートの住民に移転の通達が一方的に届いたことが示され、立ちのきを強いられた住民たちの最後の生活の様子が映し出される。さらには、転居を余儀なくされる住民による記者会見の様子も収められている。
国立競技場に隣接した都営霞ヶ丘アパートは、1964年の東京オリンピック開発の一環で建てられ、東京2020オリンピックに伴う再開発によって2016年から2017年にかけて取り壊された。平均年齢が65歳以上の高齢者団地だった都営霞ヶ丘アパートには、パートナーに先立たれて単身で暮らす人や身体障害を持つ人など、さまざまな人たちが生活していた。本ドキュメンタリーでは、2014年から2017年の住民たちの生活や団地のコミュニティの様子が収められている。監督・撮影・編集は、本作が劇場作品初監督となる青山真也が務めた。東京ドキュメンタリー映画祭2020では、特別賞を受賞した。
8月13日よりアップリンク吉祥寺及びアップリンク京都にて、8月21日より名古屋シネマテークにて公開される。また、東京2020オリンピックの開催に合わせ、7月23日から7月29日まで、アップリンク吉祥寺とアップリンク京都にて、緊急先行上映されることが決定している。
【作品情報】
東京オリンピック2017 都営霞ケ丘アパート
2021年8月13日（金）よりアップリンク吉祥寺ほかにてロードショー
配給：アルミード
©Shinya Aoyama
