登場人物・キャスト　用心棒

桑畑三十郎(三船敏郎)

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桑畑三十郎は、風来坊の浪人である、映画「用心棒」の登場人物。「桑畑三十郎」は本名ではなく、「桑畑」は名前を聞かれた時に桑畑が目に入ったことから、「三十郎」は年齢が三十代であることが取られている。またもうすぐ「四十郎」になると語る。剣が立ち、複数の相手を一気に斬り倒す姿を見せる。両腕を服の中に入れて歩く。

ふらりと訪れた上州の宿場町が清兵衛一家と丑寅一家の争いで荒廃していることを知り、静けさを取り戻そうとする。自分の剣の腕を見せつけて、用心棒として両方の一家に取り合いをさせ、うまいこと相打ちにしようとする。手打ちが決まってしまうものの、丑寅が役人殺しを命じた荒くれ者を捕らえ、清兵衛の引き渡すことで再び抗争となるように仕向ける。

妻のぬいを丑寅一家の後見人である徳右衛門に取られた小平という男を口では嫌いながらも、清兵衛一家のしわざに見せかけてぬいを助け出し、丑寅から受け取った30両を渡して小平と一緒に逃がす。さらに、清兵衛一家の元にぬいがいると丑寅一家に信じ込ませ、抗争を激化させる。だが、丑寅一家の卯之助にウソを見破られ、監禁・拷問される。なんとか逃げ出し、めし屋の権爺によって匿われる。

体力が回復したあと、権爺が捕まったことを聞き、宿場町に戻って丑寅一家と向かい合い、卯之助や丑寅をはじめとした一家の者を全員斬り殺す。権爺の縄を刀で切ってやり、1人で宿場町から去っていく。

・宿場町に向かう途中で、博打打ちになるために青年が家出をする場面に出くわす。最後に丑寅一家と向かい合った時に青年がおり、そのことに気づいて斬らずに家に帰るように命じる。

キャスト

桑畑三十郎を演じているのは三船敏郎。公開時41歳頃。「七人の侍」(1954)、「羅生門」(1950)、「野良犬」(1949)といった黒澤明監督作などの出演作がある。同時期の出演作には、「価値ある男」(1961)、「ゲンと不動明王」(1961)、「続サラリーマン忠臣蔵」(1961)などがある。

「用心棒」の関連項目

セリフ・名言 3 用心棒

三十郎「まあ考えてみろ。清兵衛や丑寅、その他博打打ち、無宿者がみんなくたばったら、この宿場もすっきりするぜ」

0:15:20頃ある宿場町にふらりとやって来た浪人の三十郎は、宿場町が清兵衛一・・・家と丑寅一家の対立によって荒廃していることを知る。宿場町の状況を教えてくれた権爺に三十郎が言うセリフ。権爺はそんなことはできないと思うのだった。・・・

人物 5 用心棒

丑寅

俳優：山茶花究丑寅は、清兵衛一家と対立している、映画「用心棒」の登場人物。かつて先代の清兵衛の・・・子分だったが、先代が跡目をすべて息子の清兵衛に譲ったことに不満を持って独立。清兵衛一家と対立している。亥之吉、卯之助が弟。丑年の大みそかに産気づいた母親から寅年に生まれたことが名前の由来。造酒屋の徳右衛門を後見人としており、借金が払えなくな・・・

人物 7 用心棒

亥之吉

俳優：加東大介亥之吉は、丑寅の弟である、映画「用心棒」の登場人物。権爺によると、「頭は足りない・・・が、暴れたら手がつけられない」人物。丑寅一家が雇った3人の荒くれ者をあっという間に斬った三十郎の強さにほれぼれする。三十郎から「強いんだってな」と言われると、まんざらでもない姿を見せる。小平一家を助けようとする三十郎によって、うまく利用・・・

人物 8 用心棒

ぬい

俳優：司葉子ぬいは、小平の女房である、映画「用心棒」の登場人物。小平がバクチで作った借金のカ・・・タとして丑寅に引き取られ、丑寅の後見人である徳右衛門に囲われている。清兵衛一家に捕らえられ、清兵衛の息子である与一郎との人質交換に使われる。交換の最中に、居酒屋から見ていた息子に声をかけられ、止めるのを振り切って息子と小平のいる居酒屋に近づ・・・

人物 9 用心棒

小平

俳優：土屋嘉男小平は、女房のぬいをバクチの借金のカタに取られた百姓である、映画「用心棒」の登場・・・人物。ぬいを囲う徳右衛門が通う家のそばに小屋を建て、息子と2人で暮らしている。「ぬいに未練はない」と口にするものの、人質交換の際にぬいと顔を合わせた時には涙を流す姿を見せる。三十郎からは「ヘドが出る」と言われているが、清兵衛一家のしわざと見・・・

人物 10 用心棒

徳右衛門

俳優：志村喬徳右衛門は、造り酒屋で丑寅の後見人である、映画「用心棒」の登場人物。清兵衛一家の・・・後見人で宿場町の名主である多左衛門に対抗して、酒に加えて絹の仲買も始め、対立を深めている。小平の女房だったぬいを囲っており、ぬいの住む家に通っている。清兵衛にぬいを捕らえられた時には、紋付袴姿で人質交換のために与一郎を連れて行く。抗争が激化・・・

人物 11 用心棒

多左衛門

俳優：藤原釜足多左衛門は、宿場町の名主の絹問屋である、映画「用心棒」の登場人物。清兵衛一家の後・・・見人だが、清兵衛と丑寅の抗争が激化すると、家に引っ込んで団扇太鼓をたたきながらお題目を口にして過ごすようになる。八州廻りがやって来た時には、名主として接待する。与一郎とぬいの人質交換の際には、紋付袴姿を見せる。抗争が激化した時には、丑寅一家・・・

人物 13 用心棒

半助

俳優：沢村いき雄半助は、宿場町の番太である、映画「用心棒」の登場人物。番太にかかわらず、宿場町に・・・やって来た三十郎を用心棒として紹介する代わりに1両をもらおうとする。手打ちを成立させるために、清兵衛一家と丑寅一家を行き来したりもする。定時に拍子木を鳴らすのも仕事。宿場町に静けさが戻ったあとには、三十郎から「首くくって死ね」と言われる。・・・

人物 14 用心棒

棺桶屋

俳優：渡辺篤棺桶屋は、映画「用心棒」の登場人物。宿場町の抗争によって死者が増え、商売が繁盛し・・・ている。手打ちが決まると、仕事が減るために居酒屋でやけ酒を飲む。再び抗争が激しくなるものの、多くなりすぎた死体は道端に放っておかれるようになり、仕事にならない。その後、丑寅一家から逃げ出した三十郎を連れ出すために棺桶を用意するように頼ま・・・

人物 17 用心棒

瘤八

俳優：加藤武瘤八は、丑寅一家に雇われた無宿者である、映画「用心棒」の登場人物。丑寅に命じられ・・・て、熊と一緒に近くの宿場で役人を殺す。手打ちとなったためにお払い箱にされ、めし屋で熊と酒を飲んで泥酔する。役人殺しの話を始め、報酬が銀2枚しかもらえなかったことをグチる。あわてた熊に止められるが、三十郎に聞かれてしまう。三十郎に捕らえられ、・・・

人物 18 用心棒