登場人物・キャスト　用心棒

多左衛門(藤原釜足)

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多左衛門は、宿場町の名主の絹問屋である、映画「用心棒」の登場人物。清兵衛一家の後見人だが、清兵衛と丑寅の抗争が激化すると、家に引っ込んで団扇太鼓をたたきながらお題目を口にして過ごすようになる。八州廻りがやって来た時には、名主として接待する。与一郎とぬいの人質交換の際には、紋付袴姿を見せる。抗争が激化した時には、丑寅一家によって絹の蔵に火をつけられる。

清兵衛一家が丑寅一家に倒され、丑寅一家も三十郎に倒されたあと、団扇太鼓をたたきながら現れる。徳右衛門に襲いかかって血まみれとなる。

キャスト

多左衛門を演じているのは藤原釜足。公開時56歳頃。「七人の侍」(1954)などの出演作がある。同時期の出演作には、「大学の若大将」(1961)、「名もなく貧しく美しく」(1961)、「福の神サザエさん一家」(1961)などがある。

「用心棒」の関連項目

キーワード 3 用心棒

宿場町

「用心棒」の舞台となるのは宿場町である。場所は明言されていないが、強いからっ風と・・・絹市が立つことから上州と思われる。宿場町では、絹問屋の多左衛門を後ろ盾にした清兵衛一家と、造り酒屋を後ろ盾にした丑寅一家が対立している。抗争による死者によって棺桶屋が繁盛し、三十郎が宿場町を訪れた時には人間の手首をくわえた犬が走っている。・・・

人物 10 用心棒

徳右衛門

俳優：志村喬徳右衛門は、造り酒屋で丑寅の後見人である、映画「用心棒」の登場人物。清兵衛一家の・・・後見人で宿場町の名主である多左衛門に対抗して、酒に加えて絹の仲買も始め、対立を深めている。小平の女房だったぬいを囲っており、ぬいの住む家に通っている。清兵衛にぬいを捕らえられた時には、紋付袴姿で人質交換のために与一郎を連れて行く。抗争が激化・・・

人物 4 用心棒

清兵衛

俳優：河津清三郎清兵衛は、宿場町の女郎屋の主人である、映画「用心棒」の登場人物。父親から縄張りを・・・すべて受け継いだことから、父親の一番の子分だった丑寅の反感を買い、独立した丑寅一家と対立している。妻はおりん、息子は与一郎。丑寅に雇われた3人の荒くれ者を斬った三十郎に対し、最初は3両で用心棒を頼む。納得しない三十郎に対し少しずつ高い額・・・

キーワード 8 用心棒

八州廻り

八州廻りは、関東の治安を維持する役目を負った江戸幕府の役職。正式には関東取締出役・・・という。三十郎の策略によって丑寅一家と清兵衛一家の抗争が激化した時に、宿場町にやって来る。宿場町の人々は何も起こっていないかのように振る舞い、訪れた八州廻りは接待を受ける。八州廻りの手下の者も、酒を振る舞われ賄賂を受け取る。早く出て行って欲・・・

キーワード 1 用心棒

評価、興行収入

「用心棒」は、キネマ旬報ベストテンで日本映画の2位に選ばれる評価を受けた。桑畑三・・・十郎を演じた三船敏郎は、ヴェネチア国際映画祭の男優賞やブルーリボン賞の主演男優賞を受賞した。アメリカのアカデミー賞では、衣装デザイン賞(白黒)にノミネートされた。興行的には、日本国内で3億5千万を超える配給収入となり、1961年の邦画の4位・・・