64-ロクヨン-前編

64-ロクヨン-前編
公開年
2016年
製作国
日本
監督
瀬々敬久
出演
佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、瑛太、三浦友和、永瀬正敏、吉岡秀隆、仲村トオル
「64-ロクヨン-前編-」は、昭和64年の1月5日に発生した誘拐事件と、犯人が捕まらないまま14年が経過したあとの県警の刑事たち、記者たち、被害者の遺族たちの姿を描いた作品。県警内部の刑事部と警務部の対立、県警広報室と記者たちの対立などが描き出されている。

日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(佐藤浩市)と新人俳優賞(坂口健太郎)を受賞し、「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「音楽賞」「撮影賞」「照明賞」「美術賞」「録音賞」「編集賞」で優秀賞に選ばれた。興行的には興行収入19.4億円のヒットとなり、2016年の邦画の18位となった。前後編として公開され、後編は約1カ月後に公開された。

翔子ちゃん誘拐殺人事件

昭和64年1月5日。雨宮芳男と敏子の娘である翔子が、何者かに誘拐される。通報を受けた警察から雨宮の自宅に捜査員が送り込まれ、電話の通話が録音される。犯人は丸越百貨店の大きなスーツケースに金をつめ、喫茶店に金を持ってくるように命じる。雨宮が車で金を運ぶ。喫茶店に電話があり、雨宮は別の場所に向かうように指示される。何カ所も移動させられたあと、雨宮は橋から川にスーツケースを投げるように命じられ、指示通りにスーツケースを投げる。だがスーツケースはカラの状態で発見され、さらに翔子の遺体が車のトランクで発見される。そんな中、元号が昭和から平成に変わる。

交通事故

平成14年12月4日。翔子ちゃん誘拐事件の捜査を担当した三上義信は、刑事部を離れて警務部の広報官となっている。女性が運転する車による人身事故が起こり、被害者は重体となる。県警は女性の名前を匿名で発表し、記者クラブが反発する。記者たちから実名の公表を迫られた三上だったが、県警の決定事項として突っぱねる。

雨宮宅を訪問

警務部長の赤間に呼び出された三上は、警察庁長官の訪問の際に、通称「ロクヨン」と呼ばれている翔子ちゃん誘拐殺人事件の被害者である雨宮宅の訪問を実現するように命じられる。雨宮の家を訪れた三上だったが、長官の訪問を断られる。一方、匿名問題を不服とする記者クラブは、県警本部長に抗議文を提出すると三上に通告する。そんな三上の娘・あゆみは、家出をしたまま行方不明になっていた。

  

人物 1 64-ロクヨン-前編

三上義信

俳優:佐藤浩市 三上義信は、県警警務部の広報官である、映画「64-ロクヨン-前編」の登場人物。昭・・・和64年に発生した誘拐事件(通称ロクヨン)の捜査を担当したものの、犯人を捕らえられず誘拐された少女が殺害されてしまっていた。また、家出したまま行方不明となっているあゆみのことを探している。数カ月前まで刑事部にいた。警務部への異動によって、刑・・・
人物 2 64-ロクヨン-前編

諏訪

俳優:綾野剛 諏訪は、警務部広報室の係長である、映画「64-ロクヨン-前編」の登場人物。「ちゃ・・・ん」づけで呼ぶなど、記者たちとの関係を良好にしようと努力を重ねている。長官取材のボイコットを決めた記者たちを懐柔しようと、スナックで飲み会も開く。その際には、「秋山にいいようにやられてるんじゃないの?」と話し、記者たちの分断を図る。 三上・・・
人物 3 64-ロクヨン-前編

美雲

俳優:榮倉奈々 美雲は、警務部広報室の警官である、映画「64-ロクヨン-前編」の登場人物。励まし・・・の言葉をかけるなど、娘が行方不明の三上を心配している。音楽隊の写真撮影など軽めの仕事を任されることが多く、もっと広報室の役に立ちたいと考えている。記者からの情報収集を目的とした飲み会に参加した時には、三上に帰るように命じられるものの、「自分・・・
セリフ・名言 1 64-ロクヨン-前編

赤間「なんたる醜態。無能な広報官を持った県警は、不幸というほかにありません」

0:37:25頃 交通事故の加害者を匿名で発表したことに反発した記者たちは、本部・・・長への抗議文を直接手渡そうとする。本部長室の前までなだれ込んできた記者たちを必死に押しとどめようとする三上。そんな三上たちの姿を見た、三上の上司にあたる赤間警務部長の言葉。 ・・・
セリフ・名言 2 64-ロクヨン-前編

荒木田「もういい。部外者は出てけ」

0:42:55頃 最近まで刑事部に所属していた三上は、今は刑事部と対立関係にある・・・警務部の広報官となっていた。かつて自身が捜査員の一員だったロクヨン事件について、一緒に捜査を担当した松岡に話を聞きに来た三上。だが、刑事部長の荒木田に追い払われてしまう。 ・・・
セリフ・名言 3 64-ロクヨン-前編

三上「なにが、“本心をぶつけ合いました”だ!」

0:47:45頃 ロクヨン事件から14年にわたって部屋に引きこもった生活を送って・・・いる日吉の家を訪ねた三上。日吉の母親に対して、自分の娘も引きこもりとなってしまい、本心をぶつけ合ったことで解決したと語った三上は、日吉の母の信頼を得る。帰り道で、三上が自分への怒りを吐き出した時の言葉。実際の三上の娘は、家を出たまま行方不明・・・
音楽 1 64-ロクヨン-前編

Lifetime Respect

「Lifetime Respect」は、三木道三が2001年にリリースしたヒット・・・曲。「64-ロクヨン-前編」では、広報室のメンバーと記者の飲み会が開かれたバーで、記者の山科がカラオケで歌う(1:05:20頃)。 ・・・
音楽 2 64-ロクヨン-前編

風は止んだ

「風は止んだ」は、「64-ロクヨン-」の主題歌として作られた小田和正の楽曲。「6・・・4-ロクヨン-前編」では、エンド・クレジットで使われている。 ・・・
音楽 3 64-ロクヨン-前編

音楽(村松崇継)、サウンドトラック

「64-ロクヨン-前編」の音楽を担当しているのは村松崇継。発売されているサントラ・・・(サウンドトラック)には、以下の曲が収録されている。 01.昭和64年1月6日 02.映画「64」メイン・タイトル 03.美那子 04.抗議 05.日吉家 06.あゆみ 07.メモ 08.幸田 09.刑事部捜査一課 10.三上の涙 11.・・・
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評価、興行収入、公開

「64-ロクヨン-前編-」は、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(佐藤浩市)と新人・・・俳優賞(坂口健太郎)を受賞し、「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「音楽賞」「撮影賞」「照明賞」「美術賞」「録音賞」「編集賞」で優秀賞に選ばれた。興行的には興行収入19.4億円のヒットとなり、2016年の邦画の18位となった。前後編として公開され・・・
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ロクヨン事件、少女誘拐殺人事件

「64-ロクヨン-前編-」では、少女誘拐殺人事件が描かれている。漬物加工工場を営・・・んでいる雨宮家の、小学1年生の翔子が誘拐される。犯人は「サトウ」を名乗り、身代金として2,000万円を要求。丸越百貨店で一番大きいスーツケースに入れるように指示する。雨宮は犯人から命じられた場所に車でスーツケースを運ぶが、すぐに別の場所への・・・
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昭和64年

翔子ちゃんが誘拐されたのは、昭和64年の1月5日である。1月7日に天皇が崩御して・・・8日より元号が「平成」となったことから、昭和64年は7日しかなかった。誘拐事件の捜査に奔走していた三上は、車で走る道沿いの多くの家が国旗を掲揚していることに気づき、ラジオをつけて昭和天皇の崩御を知る。 ・・・
作品一覧