ストーリー・あらすじ紹介　天気の子

家出

神津島の高校1年生である森嶋帆高は、家出をしてフェリーで東京に向かう。フェリーで帆高は、零細編集プロダクションを経営する須賀と出会い、名刺をもらう。東京についた帆高は、新宿のネットカフェに泊まりながらアルバイトを探すものの、身分証を提示できないために見つけられない。ある夜、帆高はごみ箱の中にあった拳銃を見つける。

須賀の会社

マクドナルドで腹をすかせていた帆高は、店員の少女からビッグマックをもらう。帆高は、須賀を頼ることにする。須賀の会社は、夏美と2人だけで都市伝説について記事にしていた。住み込み・食事つきに惹かれた帆高は、須賀の元で働くようになる。雨が続く異常気象の中、帆高と夏美は「100%の晴れ女」のウワサを調べ始める。

発砲

ある雨の日、ハンバーガーをくれた少女が、風俗の勧誘の男に声をかけられながら歩いているのを目撃する帆高。少女が嫌がっていると思った帆高は、少女を連れて逃げようとするが、男に捕まって殴られる。帆高はとっさにバッグに入れてあった銃を取り出して引き金を引く。銃は本物で、男は驚いて逃げていく。少女の名前は天野陽菜で、もう少しで18歳になるという。陽菜には、空に祈ると空を晴れにできる能力がある。

「晴れ女」サービス

小学生の弟の凪と暮らす陽菜は、経済的に困っていた。そのことを知った帆高は、晴れを必要とする人をネットで募集する「晴れ女」サービスを提案する。ネットで仕事を募ったところ、多くの注文が来るようになる。雨で中止になりかけた神宮外苑花火大会からも仕事が舞い込み、陽菜の力のおかげで花火大会は開催される。陽菜はやりがいを感じている。

天の巫女

花火大会を晴れにした時の陽菜の映像が、テレビで流れてしまう。依頼が殺到したため、「晴れ女」サービスは休止することに決める。須賀と夏美はある神社を訪れ、そこで「天の巫女」についての伝説を聞く。一方、帆高が発砲した時の映像を監視カメラで確認した刑事と安井と高井が、帆高の行方を探している。

刑事と児童相談所

「晴れ女」サービスの最後の依頼者は須賀で、亡くなった妻の実家に引き取られている娘との週末のために、陽菜は天気を晴れにする。帰り道で、陽菜は帆高の前で空中に浮かぶ姿を見せ、陽菜もそんな自分に驚く。陽菜のアパートに、帆高を探す刑事の高井が現れる。さらに、未成年のみで暮らしていることから、児童相談所の職員が来ることになる。バラバラにさせられてしまうと、陽菜はおびえる。

ラブホテル

帆高を呼び出した須賀は、帆高の誘拐を警察に疑われていることを話し、退職金として5万円を渡して二度と来ないように告げる。陽菜は、凪と2人で逃げようとする。帆高は陽菜たちと一緒に逃げる決意をする。首都圏には大雨特別警報が出され、真夏だというのに雪が降る。帆高たちは、池袋のラブホテルに泊まることにする。

人柱

カラオケを楽しむなど楽しい時間を過ごす3人。凪が眠ったあと、帆高は陽菜に誕生日プレゼントとして選んでいた指輪を贈る。晴れ女を続けるうちに体が透明になっていたことを明かした陽菜は、自分が人柱となれば天気は元に戻るはずと語る。帆高はそんな陽菜の言葉に涙を流す。翌朝、天気は数カ月ぶりの快晴となっており、陽菜の姿はベッドから消えている。帆高と凪は、部屋にやって来た刑事の高井たちに保護される。

廃ビルへ

警察署から逃げ出した帆高は、補導されたと聞いてやって来た夏美のバイクの後ろに乗せてもらう。バイクから降りた帆高は、陽菜がくぐったことで晴れ女になったと聞いていた廃ビルに走る。児童相談所に連れて行かれていた凪も逃げ出す。一方、安井の訪問を受けた須賀は、帆高が陽菜を探すために逃げ出したことを聞いて涙を流す。

空の上の世界

廃ビルについた帆高は、帆高を探す須賀と会う。さらに、安井や高井をはじめとする警官隊もやって来る。バッグに入れていた銃を手にする帆高に、安井たちも銃を向ける。陽菜に会いたい一心の帆高の姿を見た須賀は、帆高を押さえつけようとする高井に飛びかかって帆高を助ける。廃ビルの屋上にある鳥居をくぐった帆高は、巨大な積乱雲にいる陽菜の元にワープする。帆高は陽菜と一緒に地上に落下していく。陽菜が地上に戻ると、快晴だった天気が再び大雨になる。

再会

3年後。降り続けた雨は、東京を広い範囲で水没させていた。保護観察処分となっていた帆高は、高校を卒業して東京に向かう。連絡を取っていなかった陽菜の元に向かう帆高。雨の中で祈る陽菜の姿を見つけた帆高は、自分たちが世界を変えたことを再認識する。帆高と陽菜は再会を喜び合い、帆高は「僕たちは大丈夫だ」と陽菜に告げる。