愛媛県砥部町で小さな窯元を構え、新しい砥部焼のスタイルを独自に追求する若手陶芸家の竜青。「砥部焼でオリンピックの聖火台を作ろう」と町をあげて実施されたデザインコンペで、竜青は老舗窯元たちと競い合いコンペを制したが、採用されたのは娘・萌が竜青の名で密かに応募していたもの。このデザインを実現させるには、絶縁していた父・竜見の技術が必要なため、竜青は頭を抱える。そこへ突然、町に戻った兄・竜哉も交わり、封印していた「母の死」にまつわる父子の因縁が蘇る。

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