連続絞殺事件

阪神淡路大震災が発生した1995年に、東京で5件の連続絞殺事件が起きていた。被害者を絞殺する様子を身近な人物に目撃させる凶悪な手口で、5件目の犯行は殺人の公訴時効が撤廃となる日の前日に発生した。その後、警察の牧村航らの必死の捜査にもかかわらず、2010年に事件は時効となってしまう。

  

「私が殺人犯です」

2017年、曾根崎雅人という人物が、「私が殺人犯です」というタイトルの著書を出版し、連続絞殺事件の犯人として名乗り出る。曾根崎は派手な記者会見を開いて世間の注目を集める。テレビで中継された記者会見を、父親を殺された書店勤務の美晴、恋人を殺されたヤクザの親分の橘、妻を殺された医師の山縣、先輩刑事を殺された牧村が見守る。

  

ジャーナリスト仙堂俊雄

書店を訪れた牧村に、美晴は曾根崎への憎しみを語る。曾根崎は本の編集者にテレビの生出演の機会を作るように求める。一方、ジャーナリストの仙堂俊雄は、キャスターを務めるニュース番組での、曾根崎の生出演を決める。仙堂には、かつて戦場での取材を終えたあと、連続絞殺事件について調べ、そのことが評価された過去があった。

  

サイン会

妻を殺された山縣の病院に、取材陣を引き連れた曽根崎が姿を現す。曾根崎は山縣に土下座をして謝り、山縣は曾根崎を殴ろうとして居合わせた牧村に止められる。曾根崎は牧村に何かをささやき、激昂した牧村は曾根崎に殴りかかろうとするが周囲に止められる。そのすぐ後、恋人を殺されたヤクザの橘の命令で、組員である戸田が曾根崎をサイン会で銃撃するという情報を牧村がつかむ。サイン会に向かい、戸田の銃撃から曾根崎を守る。そこに現れた美晴が曾根崎をナイフで刺そうとするが、牧村が曾根崎をかばって腕を刺される。

  

生出演

10日後、曾根崎は仙堂がキャスターを務めるニュース番組に生出演する。そこで仙堂は、事件のあとに行方不明となった牧村の妹・里香について、著書では触れられていないことを指摘する。阪神淡路大震災の時に被災地にいた里香は、住む場所がなくなったことから恋人の拓巳とともに上京。牧村の家に同居していた。里香は拓巳から結婚のプロポーズを受けていた。

  

真犯人からの動画

番組は続き、数時間前に動画投稿サイトにアップされた映像が紹介される。映像は建物の屋上から撮影された、牧村の先輩刑事が殺された牧村のアパートが爆発する瞬間と、拘束された里香が映し出されている。さらに、「曾根崎は偽物であり、動画を投稿した自分こそが真犯人である」とのメッセージが書かれている。牧村は、時効を迎えた夜に、里香の恋人だった拓巳が映像に映っていた屋上から身を投げたことを思い出す。

  

新たな動画

曾根崎と牧村の出演を条件に番組に生出演すると、仙堂のニュース番組に真犯人を名乗る男から連絡が入る。牧村は出演を決意する。牧村と話をしたヤクザの親分である橘は、曾根崎をサイン会で撃とうとしたヤクザは、殺された恋人の息子であることを明かす。仙堂のニュース番組が始まる。真犯人を名乗る男は、新たな動画を持参する。そこには、犯人が里香を絞殺する様子が収められている。

  

手記を書いた人物

頭に血がのぼった曾根崎が、仙堂の持つ万年筆を奪い、真犯人を名乗る男に襲いかかる。取り押さえられた曾根崎に仙堂が詰め寄る。仙堂は手記を書いたのは自分ではないと語り、牧村が手記を書いたのは自分であると明かす。曾根崎の正体は、屋上から身を投げたものの一命を取りとめた拓巳が、医師の山縣による整形手術によって見た目を変えた人物であることが明らかになる。2人は手記を出版して世間の注目を集めることで、真犯人をおびき寄せようとしていたのだった。

  

何かに気づく拓巳と牧村

真犯人を名乗る男は、本当の真犯人に雇われただけであることが明らかになり、結局真犯人はわからないままとなる。出演した放送を見返した拓巳は、あることに気づいて山縣から借りた車を走らせる。また、里香が殺された時の映像を見返した牧村もあることに気づく。山縣から拓巳が車を借りに来たことを聞いた牧村は、GPSで拓巳が向かう先を突き止める。

  

真犯人

密着取材を受ける仙堂が、カメラクルーを別荘に招く。仙堂は何者かが別荘に侵入したことに気づく。地下に向かうと、そこには拓巳がいる。知らないはずの里香と婚約していたことを仙堂が知っていたことから、仙堂が真犯人と指摘する拓巳。そして拓巳は仙堂の腹を刺す。仙堂は自分が真犯人であることを認め、拓巳にロープで首を絞めさせ、自分を殺させようとする。

  

時効

拓巳を追いかけてきた牧村が、仙堂を法で裁くことができることを伝え、拓巳を止める。仙堂が里香を殺害した映像には、0時に照明が落ちる東京タワーが映っており、里香が死んだのは時効が撤廃となった日であることに、牧村は気づいていた。拓巳はロープを手から離し、仙堂は逮捕される。逮捕された仙堂は、手記を書いてみようと考えていることを語る。

  

施設

里香を弔った牧村と拓巳。拓巳は、「里香の命日に戻ってきます」と言い残し、飛行機で旅に出る。一方逮捕された仙堂のいる施設に、以前にサイン会で曾根崎を銃撃しようとした戸田が清掃員として潜り込んでいる。戸田は包丁を手にし、仙堂に突っ込んでいく。

  

人物 1 22年目の告白-私が殺人犯です-

曾根崎雅人

俳優:藤原竜也 曾根崎雅人は、22年前の連続絞殺事件の犯人として名乗り出る、映画「22年目の告白・・・-私が殺人犯です-」の登場人物。44歳。著書「私が殺人犯です」を出版し、派手な記者会見を開いて注目を集める。端麗な容姿から人気を集める一方で、時効で罪に問えない犯罪の告白本で金もうけをすることへの強い批判も巻き起こる。過去の素性は一切不明。・・・
人物 2 22年目の告白-私が殺人犯です-

牧村航

俳優:伊藤英明 牧村航は、組織犯罪対策課の刑事である、映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」の・・・登場人物。49歳。かつて連続絞殺事件を追っており、犯人ともみ合いになるほど追いつめるものの逃げられた過去がある。もみ合いになった際にナイフで口の左側を切られ、その後も傷跡が残っている。また、もみ合いになった時には、犯人の肩に銃を撃っていた。・・・
人物 3 22年目の告白-私が殺人犯です-

仙堂俊雄

俳優:仲村トオル 仙堂俊雄は、ニュース番組「NEWS EYES」のメインキャスターである、映画「2・・・2年目の告白-私が殺人犯です-」の登場人物。50歳。かつて戦場ジャーナリストとして活躍し、その際に友人のドイツ人の若いジャーナリストと一緒に監禁され、目の前で絞殺を見せつけられた体験を持つ。日本への帰国後は、連続絞殺事件の調査記事が認められ・・・
セリフ・名言 1 22年目の告白-私が殺人犯です-

滝「牧村・・・頼むぞ・・・」

0:10:30頃 連続絞殺事件を追っていた刑事の牧村と滝。牧村はあと一歩のところ・・・まで犯人を追いつめ、肩に銃弾を打ち込むものの逃げられてしまう。そのことによって犯人のうらみを買い、牧村のアパートでの犯行を予告される。アパートに牧村より先に入った滝は爆発に巻き込まれる。死に行く滝が牧村に語る言葉。滝の言葉を胸に、牧村は捜査・・・
セリフ・名言 2 22年目の告白-私が殺人犯です-

曾根崎「はじめまして、私が殺人犯です」

0:19:10頃 22年前に起こった連続絞殺事件。時効を迎えた事件の犯人を名乗る・・・男が、突然手記を出版する。手記の発表会は、プロジェクション・マッピングを使用した派手な演出で行われる。ずっと顔がはっきり見えない状態の男にようやくスポットライトが当たり、「私が殺人犯です」とあいさつをする。 ・・・
セリフ・名言 3 22年目の告白-私が殺人犯です-

美晴「ねえ、なんでこいつ、こんな本出して許されてんの?なんでみんなこんなんで騒いでんの?」

0:23:30頃 父を連続絞殺犯に殺された美晴は、突然犯人と名乗り出た曾根崎に驚・・・く。書店で働く美晴は、山積みになった曾根崎の著書を前に、カッターで曾根崎の写真を刺しながら、抑えきれない悔しい思いを牧村に爆発させる。 ・・・
音楽 1 22年目の告白-私が殺人犯です-

シングルベッド

「シングルベッド」は、ロックバンド「シャ乱Q」が1994年にリリースしたヒット曲・・・。「22年目の告白-私が殺人犯です-」では、拓巳が里香にプロポーズをするシーンでテレビから流れている(0:48:45頃)。 ・・・
音楽 2 22年目の告白-私が殺人犯です-

フィガロの結婚「Non più andrai, farfallone amoroso」

「Non più andrai, farfallone amoroso」は、モー・・・ツァルトが作曲したオペラ「フィガロの結婚」で歌われるアリア。「22年目の告白-私が殺人犯です-」では、別荘に向かう仙堂の車で流れている(1:28:00頃)。 ・・・
音楽 3 22年目の告白-私が殺人犯です-

疑問疑答

「疑問疑答」は、ロックバンド「感覚ピエロ」が本作の主題歌としてリリースしたシング・・・ル曲。エンド・クレジットで使用されている。 ・・・
キーワード 1 22年目の告白-私が殺人犯です-

評価、興行収入

「22年目の告白-私が殺人犯です-」は、日本アカデミー賞優秀主演男優賞(藤原竜也・・・)に選ばれるなどの評価を受けた。興行的には、週末観客動員数で3週連続の1位となった。24億円を超える興行収入となり、2017年の日本映画の10位となった。 ・・・
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リメイク

「22年目の告白-私が殺人犯です-」は、韓国映画「殺人の告白」(2012)のリメ・・・イク作品である。時効が成立した連続殺人事件の犯人が名乗り出るという点は同じだが、法改正によって時効が撤廃されたという日本独自の要素が盛り込まれている。 ・・・
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連続絞殺事件

「22年目の告白-私が殺人犯です-」は、1995年に起きた連続絞殺事件から物語が・・・スタートする。以下の5つの事件が発生した。 1995年 1月4日 足立区飲食店店主殺害事件 2月14日 世田谷区会社員殺害事件(牧村が担当するの初めての殺人事件) 3月15日 銀座ホステス殺害事件 3月31日 練馬区病院長夫人殺害事件(マ・・・
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