人類初の月面着陸
1969年7月20日、宇宙飛行士のジム・ラヴェルは、家族や仲間とともに、アームストロング船長による人類初の月面着陸をテレビで見る。アポロ14号で月に向かう予定のジムは、月への思いを新たにする。10月30日、アポロ13号に乗船予定だった宇宙飛行士が内耳炎を発症したために、ジムのチームがアポロ13号で月に向かうことが決まる。
アポロ13号の乗船が決まる
ジムは、パイロットのフレッド・ヘイズとケン・マッティングリーと訓練を重ねる。一方で、夫のジムが心配でたまらないマリリンは、打ち上げには行かないとジムに話す。記者会見でマスコミは「13」の数字の縁起の悪さを話題にする。またジムは記者会見で、今回が最後の任務となると語る。出発2日前の4月9日、バックアップ・メンバーの1人が風疹にかかっていることがわかり、免疫を持っていないケンがジャック・スワイガートと交代することが決まる。
シーン 1
1969年7月20日、宇宙飛行士のジム・ラヴェルは、家族や仲間とともに、アームス・・・ トロング船長による人類初の月面着陸をテレビで見る。アポロ14号で月に向かう予定のジムは、月への思いを新たにする。10月30日、アポロ13号に乗船予定だった宇宙飛行士が内耳炎を発症したために、ジムのチームがアポロ13号に乗船する事が決まる。ジ・・・
ジャックがケンと交替
ケンは怒りを感じるものの、決定は覆らない。ジャックが参加しての訓練が始まる。ミスをするジャックをスタッフは心配するが、ジムは「大丈夫」と語って訓練を続ける。打ち上げ前日の夜、家族との打ち上げ前最後の対面に、フレッドの妻ヘイズが3人の子どもを連れてくる。来ないと言っていたマリリンも姿を現し、ジムは喜ぶ。
打ち上げ
4月11日、打ち上げの日となる。ケンは離れた場所で、マリリンとメアリーは発射台近くで、打ち上げを見守る。ミッション・コントロールでは、主席管制官のジーン・クランツが最後の確認をし、いよいよ発射となる。発射後、センター・エンジンの動きが止まるものの、ミッションに影響はないと判断される。発射は成功し、アポロ13号は月に向かって飛んでいく。
シーン 2
アポロ13号で月に行くことになった、ジム、フレッド、ケンのチーム。だが出発2日前・・・ の4月9日に、バックアップ・メンバーの1人が風疹にかかっていることがわかり、免疫を持っていないケンがジャック・スワイガートと交代することが決まる。打ち上げの前日の夜、家族との打ち上げ前の最後の対面に、フレッドの妻ヘイズが3人の子どもを連れて・・・
シーン 3
いよいよアポロ13号の発射の日となる。ジム、フレッド、ジャックの3人は、宇宙服を・・・ 身につけ、ロケットに乗り込む。フレッドの妻のメアリーやマリリンは、多くの人々と所定の場所で発射を見守る。ミッション・コントロールでは、主席管制官のジーン・クランツを中心に準備が進められる。ジーンの元に、妻から送られた真っ白のベストが届く。ジ・・・
中継
ジャックは月着陸船(LEM)へのドッキングの任務を成功させ、飛行は順調に進む。発射から3日目の4月13日。アポロ13号からの中継が行われる。月への宇宙旅行に人々の関心は薄れているという理由でテレビ中継は行われないものの、本人たちには伝えられていない。中継を終えたあと、ミッション・コントロールの指示で、ジャックが酸素タンクを撹拌すると、爆発音が起こる。
トラブル発生
ミッション・コントロールは事態の把握に奔走する。宇宙船内の酸素が急速に低下し、ジムは酸素が外にもれていることを目視で確認する。ミッション・コントロールのサイは、燃料電池を停止して酸素の流出を止めることを提案する。これは月面着陸を諦めることを意味する。燃料電池を停止するが酸素の流出は止まらない。15分以内に酸素がなくなるため、ジムたちはLEMに移ることになる。
シーン 4
4月11日に打ち上げられたアポロ13号。ジャックは月着陸船(LEM)へのドッキン・・・ グの任務を成功させ、飛行は順調に進む。発射から3日目の4月13日。アポロ13号からの中継が行われる。月への宇宙旅行に人々の関心は薄れているという理由でテレビ中継は行われないものの、本人たちに伝えられていない。
中継を終えたあと、ミッション・・・
LEMに移動
揺れる機体をなんとか制御し、母船のデータをLEMに移したあと、母船はシャットダウンされる。ミッション・コントロールでは、帰還の方法について議論される。母船のエンジンを噴射させて帰還する方法は爆発の恐れがあるため、月の重力とLEMの噴射で地球に向かわせる方法が選択される。一方、事故はマスコミで報道され、マリリンたちも知るところとなる。
シーン 5
アポロ13号の酸素タンクが爆発するトラブルが発生する。宇宙船内の酸素が急速に低下・・・ し、ジムは酸素漏れを目視で確認する。ミッション・コントロールのサイは、燃料電池を停止して酸素漏れを止めることを提案する。これは月面着陸を諦めることを意味する。燃料電池を停止するが、酸素漏れは止まらない。15分以内に酸素がなくなるため、ジムた・・・
月
発射から4日目に入る。降り立つはずだった月を見つめるジムたち。ジムは月を歩く自分の姿を想像する。今のままでは電力が地球まで持たないため、LEMの噴射後に電力を切ることになる。地球に突入する前に誘導システムを再起動する必要があるが、一定以上の電力を使うと再起動できないため、再起動可能な手順を見つけるためにケンが呼ばれる。
シーン 6
アポロ13号の酸素タンクが爆発するトラブルが発生する。月への着陸は断念せざる得な・・・ くなり、3人の宇宙飛行士を地球に無事に戻すことが新しいミッションとなる。NASAでは会議が開かれ、母船のエンジンを噴射させて帰還する方法は爆発の恐れがあるため、自由帰還軌道に乗せた上でLEM(月着陸船)の噴射で地球に向かわせる方法が選択され・・・
二酸化炭素問題
今度は二酸化炭素の問題が発生する。3人の呼吸による二酸化炭素を濾過しきれないため、NASAの科学者たちは船内にあるもので形状の違うフィルターをつなぐ装置を考え出す。発射から5日目に入る。ジムたちのいら立ちは募り、ジャックとフレッドは言い合いになる。ミッション・コントロールから連絡が入り、二酸化炭素を濾過する装置の作り方を聞いたジムたちは、急いで装置を完成させる。
シーン 7
酸素タンクが爆発するトラブルが発生したアポロ13号。地球に突入する時の電力を残す・・・ ため、宇宙船の電力はすべて切られることになる。地球に突入する前に誘導システムを再起動する必要があるが、一定以上の電力を使うと再起動しないため、再起動可能な手順を見つけるためにケンを含めてあらゆる関係者が呼ばれる。
加えて新しい問題が発生す・・・
シーン 8
酸素タンクが爆発するトラブルが発生したアポロ13号は、地球に突入する時の電力を残・・・ すため、宇宙船の電力はすべて切られることになる。暖房も切られたため、ジムたちは寒さとも戦うことになる。心身ともに疲れたクルーのいら立ちは募り、ジャックとフレッドは言い合いになる。一方で呼気による二酸化炭素が増える問題が発生しており、NASA・・・
シーン 9
酸素タンクが爆発するトラブルが発生したアポロ13号が地球に突入する時の電力を残す・・・ ために、宇宙船の電力はすべて切られることになる。暖房も切られたためにジムたちは寒さとも戦うことになる。一方で呼気による二酸化炭素が増える問題が発生しており、NASAのスタッフが解決のための装置を考える。ミッション・コントロールからジムたちに・・・
生体センサー
最適な手順を見つけるためにテストを繰り返すケンだったが、うまくいかない。発熱したフレッドの体温は40度となり、船内の寒さはどんどん厳しくなる。生体センサーのデータを見た医師が何度も眠るように言って来ることにイラ立ったジムは、身につけていた生体センサーを外し、フレッドとジャックも続く。規則違反だが、管制官のジーンは見逃してやる。
再起動の方法
地球に突入するための進入角度が浅すぎるため、手動で軌道修正する必要が出てくる。ジムたちは地球を目印に軌道修正をやり遂げる。地球がどんどん近づいてくるが、再突入のために誘導システムを再起動する手順が見つからない。ケンはLEMに残された電力を母船に送ることで、再起動に使用できる電力を増やす方法を思いつく。テストの結果、ケンの案で再起動できることがわかる。
突入の日
発射から7日目、ついに地球への突入の日となる。ジャックはケンの指示に従って誘導システムを再起動させる。支援船を切り離したジムたちは、爆発によって片側が吹き飛んでいるのを見る。ジムたちは、突入が行われる母船のオデッセイに移る。ジムの母親、妻のマリリン、子どもたちはもちろん、世界中が無事を祈り、ニュースに注目している。
生還
LEMを切り離したオデッセイが大気圏に突入する。爆発によるダメージの影響は不明のため、予断は許さない。目安の時間となる3分が過ぎても連絡は来ない。4分となった頃、ジムからミッション・コントロールに無事を伝える連絡が届き、パラシュートが無事に開いたカプセルが地上からも捉えられる。マリリンは子どもたちと抱き合い、ジーンは目頭を押さえて涙ぐむ。ジムたちは巡洋艦「硫黄島」に拾い上げられる。
シーン 10
酸素タンクが爆発するトラブルが発生したアポロ13号。二酸化炭素、手動による軌道修・・・ 正、電力不足の問題を何とか解決し、ついに地球への突入の日となる。ジャックはケンの指示に従って誘導システムを起動させる。支援船を切り離したジムたちは、爆発によって片側が吹き飛んでいるのを見る。ジムたちは、突入が使われるオデッセイにLEMから移・・・
シーン 11
酸素タンクが爆発するトラブルが発生したアポロ13号。二酸化炭素、手動による軌道修・・・ 正、電力不足の問題を何とか解決し、ついに地球への突入の日となる。ジムはフレッドとジャックに「一緒に飛べてよかった」と語り、宇宙船は大気圏に突入。交信は途絶え、ミッション・コントロールやジムの家族たちは無事を祈り続ける。
目安となる3分は超・・・
「輝かしい失敗」
ジムは、自分たちの任務が「輝かしい失敗」と呼ばれるようになったことを語る。また、フレッドはアポロ18号に乗る予定だったが予算削減のために実現せず、ジャックはコロラド州選出の下院議員に当選したが就任前に亡くなり、ケンはアポロ16号で月を周回したことを説明する。そして、次にいつ誰が月に向かうかについて考えていることを語る。
シーン 1
アポロ13
1969年7月20日、宇宙飛行士のジム・ラヴェルは、家族や仲間とともに、アームス・・・ トロング船長による人類初の月面着陸をテレビで見る。アポロ14号で月に向かう予定のジムは、月への思いを新たにする。10月30日、アポロ13号に乗船予定だった宇宙飛行士が内耳炎を発症したために、ジムのチームがアポロ13号に乗船する事が決まる。ジ・・・
シーン 2
アポロ13
アポロ13号で月に行くことになった、ジム、フレッド、ケンのチーム。だが出発2日前・・・ の4月9日に、バックアップ・メンバーの1人が風疹にかかっていることがわかり、免疫を持っていないケンがジャック・スワイガートと交代することが決まる。打ち上げの前日の夜、家族との打ち上げ前の最後の対面に、フレッドの妻ヘイズが3人の子どもを連れて・・・
シーン 3
アポロ13
いよいよアポロ13号の発射の日となる。ジム、フレッド、ジャックの3人は、宇宙服を・・・ 身につけ、ロケットに乗り込む。フレッドの妻のメアリーやマリリンは、多くの人々と所定の場所で発射を見守る。ミッション・コントロールでは、主席管制官のジーン・クランツを中心に準備が進められる。ジーンの元に、妻から送られた真っ白のベストが届く。ジ・・・
人物 1
アポロ13
俳優:トム・ハンクス
ジム・ラヴェルは、アポロ13号の船長である、映画「アポロ13」の登場人物。実在の・・・ 人物。ジェミニ7号、ジェミニ12号、アポロ8号に乗船し、人類初の月の周回を行った。その後も、月を10回にわたって周回し、宇宙滞在は24日と最長記録を持つ。雑誌「TIME」の表紙を飾ったこともある。アポロ14号で月面着陸をする予定で、アームス・・・
人物 2
アポロ13
俳優:ケヴィン・ベーコン
ジャック・スワイガートは、アポロ13号の乗員である、映画「アポロ13」の登場人物・・・ 。実在の人物。月着陸船(LEM)の操縦士。もともとはジムのチームの控えだったが、ケンに風疹発症の疑いが出たことから、ジムのチームの一員として宇宙に向かうことになる。訓練では失敗してスタッフを心配させるが、宇宙ではLEMとのドッキングを見事に・・・
人物 3
アポロ13
俳優:ゲイリー・シニーズ
ケン・マッティングリーは、アポロ13号に乗船予定だった、映画「アポロ13」の登場・・・ 人物。実在の人物。月着陸船(LEM)の操縦士。非常に慎重で、納得がいくまで何度も訓練を繰り返す姿を見せる。ジム、フレッドとのチームでアポロ13号に乗って月に向かう予定だったが、サブチームのメンバーに風疹が発生し、風疹の免疫を持っていないこと・・・
セリフ・名言 1
アポロ13
0:06:25頃
ニール・アームストロングが人類初の月面歩行を行った日の夜、テレ・・・ ビで中継を見た宇宙飛行士のジムが妻のマリリンに語る言葉。人類の科学技術が月面歩行を可能にしたのだった。そしてジムも月を歩くことへの思いを新たにする。
・・・
セリフ・名言 2
アポロ13
0:08:45頃
宇宙飛行士のジムは、アポロ計画の視察に訪れた議員たちにロケット・・・ などの説明をする。月面歩行のあと世間の興味が下がっている状況に、ジムはアメリカ大陸を発見したコロンブスを例に出して反論する。
・・・
セリフ・名言 3
アポロ13
0:11:00頃
アポロ14号で月面着陸をする予定だったジムのチームは、13号の・・・ チームに病人が出たことから繰り上がりで月に向かうことになる。喜ぶジムだったが、妻のマリリンは不吉な数字と言われる「13」に嫌な予感を抱いている。
・・・
音楽 1
アポロ13
「Waiting」は、アメリカのロックバンドであるサンタナが1969年にリリース・・・ したアルバム「サンタナ」の収録曲。「アポロ13」では、ニール・アームストロングによる月面着陸をテレビで見るために多くの人が集まったジムの家で流れている(0:01:45頃)。
・・・
音楽 2
アポロ13
「Night Train」は、ブルースのスタンダード曲。アメリカのミュージシャン・・・ であるジェームズ・ブラウンが1962年にレコードをリリースした。「アポロ13」では、ジェームズ・ブラウンのバージョンが、ニール・アームストロングによる月面着陸をテレビで見るために多くの人が集まったジムの家で流れている(0:02:50頃)。
・・・
音楽 3
アポロ13
「ビヨンド・ザ・シー(Beyond the Sea)」は、シャルル・トレネの「ラ・・・ ・メール」(La Mer)に英語の詞をつけた楽曲。アメリカのミュージシャンであるボビー・ダーリンが1960年にリリースしてヒットとなった。「アポロ13」では、ニール・アームストロングによる月面着陸をテレビで見たあと、ジムと妻のマリリンが庭で・・・
キーワード 1
アポロ13
「アポロ13」は、アカデミー賞の9部門にノミネートされ、2部門(音響賞、編集賞)・・・ を受賞する評価を受けた(ノミネートのみは、「作品賞」「助演男優賞=エド・ハリス」「助演女優賞=キャスリーン・クインラン」「脚色賞」「音楽賞(オリジナルドラマ)」「美術賞」「視覚効果賞」)。
興行的にもヒットとなり、アメリカで1.7億ドルを・・・
キーワード 2
アポロ13
「アポロ13」は、実際に起こったアポロ13号の事故を元にした作品である。原作とし・・・ て、トム・ハンクスが演じたジム・ラヴェルとジェフリー・クルーガーによるノンフィクション「LOST MOON」がクレジットされている。ジム・ラヴェル本人も、巡洋艦「硫黄島」の艦長として出演している。また、試写の際には、本作を実話と知らない客か・・・
キーワード 3
アポロ13
「アポロ13号」の任務は、宇宙船「オデッセイ」によって月に向かい、月着陸船(LE・・・ M)「アクエリアス」によって月に降り立ち、石の採集などを行うことだった。宇宙からの映像の中継が行われるものの、テレビでの放映がされず(ジムたちは知らされていない)、ニール・アームストロングによる月面着陸のあとは世間の関心が薄れている様子が描・・・