ストーリー・あらすじ紹介　バック・トゥ・ザ・フューチャー

マーティ・マクフライ登場

多くの時計が壁にかけられた誰もいないガレージ。テレビがつき、リビアの過激派がプルトニウムを盗んだことを報じている。手作りの発明品が、「アインシュタイン」と書かれた容器にドッグフードを落とす。ドアが開き、スケボーを持った青年マーティ・マクフライが入ってくる。ドクとアインシュタインの名を呼ぶが、誰もいない。ベッドの下には「プルトニウム」と書かれた箱が置かれている。マーティはアンプのスイッチを入れ、ボリュームを最大に。ギターをアンプにつなげて、巨大なスピーカーの前に立つ。弦をかき鳴らすと、大音響とともにスピーカーが破け、音波で壁際の棚まで吹っ飛ばされる。電話のベルが鳴る。マーティが取ると相手はドク・ブラウン。ドクは、ショッピングモールに午前1時15分に来るように告げる。学校に遅刻しそうなことに気づいたマーティは、ガレージを飛び出て、スケボーで学校に向かう。

恋人ジェニファーとマーティ

ヒル・ヴァレー高校につくと、ガールフレンドのジェニファー・パーカーが入り口に。2人は、先生に見つからないように校内に入れたと思ったが、スキンヘッドのストリックランド先生に見つかってしまう。マーティの口からドクの名前を聞いた先生は、「ブラウン博士は危険人物だ」と言い、さらに「君の親父さんもたるんでいた。マクフライ家の人間は落ちこぼれだ」と言う。マーティは、「変えてみせる」と答える。学園祭のバンドのオーディションが体育館で行われている。マーティ率いる「ピンヘッズ」が、4人の審査員の前で「パワー・オブ・ラブ」の演奏を始めるが、すぐに審査員に止められてしまい、「音が大きすぎる」という理由で不合格となる。

歴史保存協会の時計台保存運動

広場を歩くマーティとジェニファー。「市長にはゴールディ・ウィルソンを」とアナウンスする車が通る。オーディションの結果に落ち込むマーティをジェニファーが励ますが、マーティは自信を持てない。2人の前をトヨタの4WD車が運ばれていき、マーティは「いつか手に入れてやる」と意気込む。マーティはジェニファーに「明日は湖に行って泊まろう」と言い、キスをしようとするが、時計台を守るための募金を求める女性に邪魔をされる。時計台は、30年前に雷が落ちた時に止まったままで、市長は取り壊しを主張していたが、歴史保存協会は保存を求めていたのだった。マーティは小銭を募金し、女性は感謝を述べて去っていく。マーティとジェニファーは再びキスをしようとするが、ジェニファーを呼ぶジェニファーの父の声が。ジェニファーはマーティに、時計台保存を主張するチラシの裏に、今夜泊まる祖母の家の電話番号と「I love you!」のメモを渡して去っていく。

ビフと父ジョージ

マーティはスケボーに乗り、自宅のある「LYON ESTATES」へ。自宅の前で、レッカー車で運ばれる、右前部がひしゃげた車を見る。中に入ると、ビフ・タネンが、マーティの父ジョージに「欠陥車を貸しやがって」と詰め寄っている。ジョージは反論するが、言い負かされる。さらには、ビフの手で清書をしなければならないので、頼んだ仕事のレポートを早くするように急かされる。ビフが帰り、ジョージはマーティに言い訳する。マーティは、ジェニファーとドライブできなくなったこと残念がる。

マーティの家族たち

夕食。マーティと父ジョージと母ロレイン、兄妹のデイヴとリンダが、テレビを見ながら食事をしている。ロレインは、ジョーイおじさんの保釈が却下されたと残念がる。リンダはマーティに、ジェニファーから電話があったことを伝える。それを聞いたロレインは、「男性に電話する女性なんて！」と否定的。リンダに「どうやってお父さんと出会ったの？」と聞かれたロレインは、「おじいさんがジョージを車ではねたからよ」と答える。はねられたジョージを家で介抱し、「魅惑の深海パーティ」で初めてキスをして、生涯をともにする決意をしたのだという。

デロリアン登場！

部屋で寝ているところを電話で起こされるマーティ。電話はドクからで、ショッピングモールに来る前に、ドクの研究所に寄ってビデオカメラを持ってくるように頼まれる。ショッピングモールの駐車場にやって来たマーティ。ドクのワゴンが止まっている。犬のアインシュタインの姿も。ワゴンの後部が開くと、中から1台の車、改造されたデロリアンが現れる。中に乗っているのはドク。ドクは、マーティにビデオカメラを回すように言う。ドクは首輪に付けたストップウォッチとドクの持つストップウォッチが同じ時間を指していることを説明し、アインシュタインをデロリアンに乗せる。リモコンでデロリアンを操作し、猛スピードで走らせるドク。時速140キロに達すると、デロリアンは強い光を発し、消える。喜ぶドク、ショックを受けているマーティ。

シーン 1

デロリアン登場！

見どころ・なめるようにデロリアンを映し出す撮影・デロリアンを引き立てる湯気・・・・ナンバープレート映画史に残る車の1つ、デロリアンが登場する。正確には、タイムマシンに改造されたデロリアンだ。ワゴンの後部の扉がゆっくりと開き、謎の湯気とともに、デロリアンが降りてくる。カメラは、なめ回すようにデロリアンのフロント部分を・・・

アインシュタインがタイムトリップ

ドクはデロリアンを1分後の未来に送ったと言う。1分後、デロリアンは先ほど消えた場所に突如現れる。中には無事な姿のアインシュタインが。ストップウォッチは、ドクの1分前を表示している。ドクは、1955年11月5日に、トイレで滑って転び、頭を洗面台にぶつけて意識が戻った時に、タイム・トラベルを実現する“次元転位装置”をひらめいたと語る。30年かけて、ついに実現したのだった。”次元転位装置”のエネルギーはプルトニウムと説明するドク。リビアの過激派と取引し、インチキ爆弾と引き換えにプルトニウムを手に入れたのだという。

リビアの過激派に襲われるドクとマーティ

放射能防護服を着た2人は、新たなプルトニウムをデロリアンにセット。25年先の世界に向かおうとするドクは、カメラに向かって別れのあいさつをする。そこに、リビアの過激派の乗ったワゴンがやって来て、マシンガンでドクを狙う。ドクの目の前にやって来たリビアの過激派は、両手を上げて降伏するドクに銃弾を撃ち込む。吹っ飛ぶドク。過激派はマーティの命も狙うが、マーティはデロリアンの運転席に逃げ込む。1955年11月5日にセットされたデロリアンのスピードを上げるマーティ。追う過激派のワゴン。ロケット・ランチャーでデロリアンを狙う過激派。時速140キロに達したデロリアンは光を放ち、消える。

シーン 2

リビア過激派の襲撃

見どころ・デロリアンへプルトニウムを装填する方法・プルトニウムの入った容器が・・・取り込まれる時の「ヒュン」と言う音。・リボルバーで対抗しようとするドクデロリアンで25年後の未来へ向かおうとするドク。準備が整うが、そこにドクがプルトニウムを手に入れるためにだましたリビアの過激派がやって来て、ドクの命を狙う。ドク・・・

シーン 3

過去へタイムトリップ

見どころ・デロリアンの加速感・タイムトリップをする時のデロリアンの様子・納・・・屋の静寂デロリアンに乗り込み、リビア過激派から逃げるマーティは、過激派がロケットランチャーまで取り出したのを見て、タイムトリップを決意。時速140キロ（90マイル）まで加速すると、光りに包まれた後、駐車場からカカシの立つ草原に瞬間的に移・・・

1955年へ

突如畑に現れたデロリアンは、カカシを倒し、納屋の中に突っ込む。納屋の隣に住むピーボディ家の4人が、様子を見に来る。納屋の中には見慣れない物体が。ピーボディ家の少年は、コミック「スペース・ゾンビ」に描かれている宇宙船だと主張する。デロリアンのドアが上がり、中から放射能防護服を来たマーティが出てくる。ピーボディ家の母親は叫び声を上げ、納屋の扉を閉める。マーティが納屋から出ると、ピーボディ家の父親がショットガンを持ってきて、マーティ目がけて撃つ。マーティは納屋の中のデロリアンに戻り、エンジンをかけて道路へ飛び出す。道路を走るマーティは、ある物を見て車を止める。そこには、自宅のある「LYON ESTATES」の見慣れた入り口が。だが、あるはずの家はなく、草原が広がるばかり。マーティは通りがかった車に乗せてもらおうと頼むが、放射能防護服姿のため怖がられ、走り去られてしまう。デロリアンのエンジンを入れようとするが、プルトニウムが切れて動かない。マーティは、デロリアンを看板の陰に移動させ、ヒル・ヴァレーへと徒歩で移動する。

若き日の父ジョージとの出会い

ヒル・ヴァレーの時計台前の広場にたどり着いたマーティ。町並みが変わっていることに戸惑う。ロナルド・レーガン主演映画が上映されている映画館、デビー・クロケットの曲が売られているレコード店。そして、鐘で時間を知らせる、1985年には止まっている時計台。ゴミ箱に捨てられた新聞を見ると、日付が1955年11月5日となっている。マーティは、公衆電話の文字を見つけて、カフェに入る。ジュークボックスや、5セントのコーヒーに戸惑うマーティ。電話帳でドクの電話番号を調べて公衆電話からかけるが、誰も出ない。ドクの住む場所をカフェのオーナーに聞こうとするが、「何か頼みなよ」と言われるマーティ。マーティは「タブ」「フリー・ペプシ」を頼むが通じない。「砂糖抜きのものを」と言うと、ブラックコーヒーが出てくる。頭を抱えるマーティの隣には、同じポーズの青年。「マクフライ！」と呼ぶ声がする。マーティが声の方を見ると、そこには若き日のビフが数人の仲間と立っている。ビフはマーティの隣りに座る男に近づき、「宿題はやったのか？」と聞く。隣の男は、マーティの父ジョージの若き姿だったのだ。ジョージは言い訳するが、ビフは「清書が必要だ。早くやれ」と言う。ジョージは同意し、ビフたちは去っていく。そこにカフェで働く黒人のゴールディ・ウィルソンがやって来る。ウィルソンはジョージに、「なぜやつらの言いなりに？」と説教する。「俺は出世してみせる」というウィルソンに、マーティは「あんたは市長になる」と言う。その言葉にウィルソンは感化される。

シーン 4

いじめっ子ビフと、いじめられっ子ジョージ

見どころ・通じないマーティの注文・ビフの分かりやすいいじめっ子ぶり・いじめ・・・られているのにカッコつけるジョージ 1955年にタイムトリップをしたマーティ。カフェで注文するがなかなか通じない。1955年には存在しない商品ばかりのためだ。最初に注文する「タブ（Tab）」は、1962年にコカ・コーラ社が発売したノンカロ・・・

父ジョージの代わりに車にはねられるマーティ

カフェを出て、自転車で去っていくジョージを追いかけるマーティ。住宅街で、木に立てかけられたジョージの自転車を見つけたマーティは、木の上に登って双眼鏡で女性の着替えをのぞいているジョージの姿を発見してショックを受ける。ジョージがバランスを崩して木から落下。そこに車がやって来て、ぶつかりそうになるジョージ。マーティは反射的に飛び出して、ジョージを突き飛ばすも、自分が車にはねられて頭を打って気絶する。ジョージはマーティをおいて、自転車に乗って逃げてしまう。

若き日の母ロレインとの出会い

マーティは、暗い中、ベッドで目を覚ます。母親の声が聞こえ、「過去に戻った夢を見た」というマーティ。「もう大丈夫よ。1955年に戻ったわ」という声が聞こえ、明かりがつくと、そこには若き日のマーティの母ロレインの姿が。マーティの下着に書かれた文字をみて、ロレインは「カルバン・クライン」という名前だと勘違い。マーティに触れようとするロレインから離れようとしてベッドから落ちるマーティ。夕食の食卓で、マーティはロレインの兄弟たちを紹介される。幼きジョージおじさんは、オリの中が好きらしい。食事をしながらテレビを見てると、マーティが「このドラマ知ってる！」と言うが、新作のため不審がられる。ロレインが「今夜は泊めてあげたら」といい、マーティの太ももを触る。焦ったマーティは、礼を言って家から出ていく。ロレインの父親は、「変なやつだ。あんな子を産んだら勘当だぞ」とロレインに言う。

若き日のドク

ドクの家にやって来たマーティ。ドアをたたくと、頭に奇妙な形の機械を乗せた若き日のドクが現れ、マーティを家の中に引き入れる。マーティの額に吸盤を付けたドクは、「頭の中を透視する」という。「新聞の勧誘？寄付が欲しくて？」と言うドクに、「ドクのタイムマシーンでここに来た。1985年に戻してくれ」と話すマーティ。ドクは、「透視マシーンは失敗だった」と落ち込む。マーティは運転免許証や家族写真を見せて説得するが、ドクは信じない。だが、ドクの頭にある傷はトイレで転んでぶつけたためにでき、その時に次元転位装置を思いついたことをマーティが指摘し、ドクは本当だと知る。

シーン 5

若き日のドクとの再会

見どころ・まったく当たらない頭脳透視装置・マーティのおでこの吸盤の後・大統・・・領だと信じてもらえないロナルド・レーガン若き日のドクの元を訪れたマーティ。ドアから姿を見せたのは、頭の上によく分からない装置を乗せているドク。若い頃からエキセントリックだったことがひと目で分かる。ドクはマーティのおでこに装置につなが・・・

1.21ジゴワットのエネルギー

マーティとドクは、看板の陰に隠したデロリアンのところに。未来の自分が開発した次元転位装置を見て歓喜の声を上げるドク。ドクの家に戻った2人は、マーティが録画したビデオを再生して見る。ビデオの中のドクが1.21ジゴワットのエネルギーが必要というのを聞いて、「そんな強大なエネルギーは得るのは稲妻以外にないが、落雷はいつ起こるか分からない」と言うドク。マーティは歴史保存協会の女性からもらった時計台保存についてのチラシを見て、ドクに渡す。次の土曜の夜10時4分に落雷があることを知ったドクは、マーティに「君は未来に戻れるぞ！！」と告げる。さらにドクは、未来からやって来たマーティの行動が、未来に影響を及ぼす危険性を説く。父親と母親に会ったことを話すマーティに、ドクは先ほど見せてくれた家族写真を見せるように言う。写真の兄の頭が消えていた。マーティが過去を変えたことで、存在が消えかかっているのだ。

シーン 6

1.21ジゴワットのエネルギー

見どころ・1.21ジゴワットとは？・時計台保存の寄付金チラシの伏線・カメラ・・・に決めポーズのドク未来のドクを撮影したテープを見返して、タイムトリップを可能にする方法を探るドクとマーティ。ビデオカメラとテレビをどうつなげたのか気になるところだが、発明家のドクの手にかかれば簡単なのだろう。映像はモノクロ。これは、テレ・・・

母ロレインの心はマーティに

翌日、マーティとドクはヒル・ヴァレー高校に。マーティが両親の出会いを邪魔したため、子どもたちが消えかかっていると説明するドク。クラスメートにからかわれ、30年前からスキンヘッドのストリックランド先生に、「たるんどる」と叱られるジョージを廊下で見つける。ジョージに声をかけ、ロレインに紹介するマーティ。だが、ロレインはジョージには目を向けず、マーティのケガの心配をする。ロレインはマーティにほれていた。ロレインとジョージを結びつける方法を考える2人。「魅惑の深海パーティ」のポスターを見て、ロレインとジョージがキスをした話を思い出したマーティ。ジョージにロレインをパーティに誘わせる作戦を思いつく。

ダース・ベイダーに命令される父ジョージ

ジョージが学食で何やら文章を書いているところにマーティがやって来る。ジョージはSF小説を書いていた。ロレインはジョージに気があり、パーティに誘うようにそそのかすマーティだが、小心者のジョージは嫌がる。嫌がるロレインの体をビフが触っているのを見たマーティは、ビフにやめるように言う。殴り合いになりそうになるが、ストリックランド先生が現れたために、ケンカにならずにすむ。家に帰るジョージを引き止めて、再びロレインを誘うように説得するが、ジョージはきっぱりと断る。マーティが家族写真を見ると、兄は上半身まで消えかっている。夜。ベッドで眠るジョージは放射能防護服を着た人物にヘッドフォンを着けられる。ウォークマンにヴァン・ヘイレンのテープを入れて再生すると、大音響でジョージが飛び起きる。防護服姿のマーティは、自分はダース・ベイダーというバルカン星から来た宇宙人だと名乗る。

ジョージ、ロレインを誘うも失敗

翌日、マーティの元に慌てた姿でやって来たジョージは、ロレインを誘うから方法を教えてくれるよう頼む。ダース・ベイダーがやって来て、誘わないと脳を溶かすと言われたのだという。ロレインのいるカフェに入るジョージは、マーティに教えてもらった殺し文句でロレインに語りかける。折り悪く、ビフと仲間がカフェに入ってくる。ジョージに迫るビフの足をマーティが引っ掛けて転ばせる。ロレインはマーティに羨望のまなざしを向ける。

スケボーでのチェイス

外に出たマーティは、女の子のキック・スケーターを取り上げ、ハンドル部分を取りスケボーのようにして、追ってくるビフたちから逃げる。走る車の後ろに捕まって逃げるマーティを、車で追いかけるビフたち。追いつかれたマーティだったが、車のフロント部分に飛び乗ってビフたちの頭の上を駆け抜けて逃げる。その姿に目を奪われたビフたちの車は、トラックに積まれた肥料の山に突っ込み、肥やしに埋もれる。そんなマーティの姿を見たロレインは、マーティへの憧れを強くする。

シーン 7

スケボーを使ったチェイス

見どころ・スケボーにされるキック・スケーター・ブレーキをかけた時にスケボーか・・・ら飛び散る火花・スケボーに乗ったままトラックの後ろにつかまるマーティ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の中でも楽しく、有名なシーンといえば、このスケボーを使ったチェイスだろう。自分が生まれるために、ジョージとロレインを結びつけなけ・・・

未来へ戻る方法

マーティがドクの研究所へ戻ってくると、未来のドクが何者かを見つけておびえるビデオ映像を、ドクが繰り返し見ている。ドクに起こることを話そうとするマーティだが、ドクはやめるように言う。ドクは落雷のエネルギーを使ってマーティを未来へ戻す方法を、模型を使って説明する。時計台のてっぺんから電線を引いて、2本の電柱の間に張る。デロリアンにカギつきのさおを取り付け、落雷の瞬間にさおが電線に引っかかるようにして雷のエネルギーを次元転位装置に送るという作戦だった。ミニカーを使ってデモをしてみる2人。電流が流れるが、熱で燃え上がるミニカー。地面に落ちて走り続け、ゴミ箱に突っ込み、ゴミも燃え上がってしまう。不安になるマーティ。そこにノックの音が。ノックの主はロレインだった。急いでデロリアンにカバーをかぶせる2人。ロレインはマーティに、自分をパーティに誘ってほしいと頼む。ジョージはどうかとマーティは言うが、ロレインは男らしい男性が良いと言う。洗濯物を干しながら、マーティとジョージが話している。パーティの日、マーティが車の中でロレインに迫り、ロレインが怒ったところにジョージがやって来てマーティを殴るという芝居の打ち合わせをしている。自信がないというジョージを励ますマーティ。

「弟にキスをしているみたい」

ダンス・パーティの夜。時計台前の広場で電線を張って準備をするドク。マーティは未来のドクの運命を話そうとするが、ドクは止める。カフェで、テロリストに殺される未来を告げる内容の手紙をドクに書くマーティ。ドクが電柱に登っていると警官がやって来る。ドクは警官に袖の下を渡して見逃してもらう。パーティ会場では黒人のバンドが演奏をし、多くの男女が踊っている。ジョージは1人で踊っている。マーティとロレインが会場前で車を止める。ウイスキーの小ボトルを取り出して飲み、さらにはタバコを吸い出すロレイン。止めるマーティに対して、ロレインは「まるで母親みたいね」と言う。ダンス・パーティ会場では、バンドの演奏が休憩に。車の中では、ロレインが上着を脱いでマーティに強引にキスをする。だが、ロレインは驚いた表情をして、「弟とキスをしたみたい」と言う。運転席のドアが突然開き、ビフがマーティを引きずり出す。ロレインがいることを知ったビフは、運転席に乗り込んでロレインに迫る。ビフの仲間たちは、マーティを殴り、駐車してある車のトランクにマーティを閉じ込める。車からバンドの黒人たちが降りてくる。ビフの仲間たちは走って逃げるが、カギがないためトランクを開けることができない。

ジョージ、ビフを殴り倒す

ジョージがやって来て、打ち合わせ通り運転席のドアを開けるが、そこにはマーティではなくビフの姿が。ひるむジョージだが、勇気を出してビフにやめるように言う。ビフを殴ろうとするが、腕をひねられてしまうジョージ。バンドの黒人がトランクのカギを壊して、マーティは外の出ることができるが、カギを壊す時にバンドの1人が手を切ってしてしまう。ビフに突っかかったロレインが突き飛ばされたのを見たジョージは、思い切りビフの顔面にパンチをし、ビフは気絶させる。ジョージとロレインは手に手を取ってダンス・パーティ会場に向かう。だが、マーティが家族写真を見ると、妹も消えかかっており、未来が元に戻っていないことを知る。

シーン 8

ジョージ、ビフを殴り倒す

見どころ・マリファナを吸う黒人たち・ビフの見事な気絶っぷり・惚れっぽいロレ・・・インここまで良いところのなかったジョージの見せ場がやってくる。何とかして父ジョージと母ロレインを結びつけなければ自分の存在も危うくなるマーティ。「魅惑の深海パーティ」の会場前で、マーティがロレインを襲い、ジョージが助けるという芝居を・・・

ジョージとロレインのキス

マーティはバンドの元に行き、ジョージとロレインがキスするために演奏するように頼む。だが、ギターが手を切ってしまったため演奏を続けられないという。ギターを弾けるマーティが代わりにステージに。フロアではジョージとロレインが踊っているが、1人の男がロレインを奪おうとする。何もできないジョージ。その時マーティはふらつき、うまく演奏ができない。写真を見ると、マーティも消えかかっていた。ジョージを呼ぶロレイン。だが、ジョージは去ろうとする。マーティの手が透けていき、存在が消えかかっている。だが、ジョージはロレインの元に戻り、男を突き飛ばし、ロレインにキスをする。マーティも急に元気になり、写真を見るとみんな元通り映っている。

「ジョニー・Ｂ・グッド」

「もう1曲ホットな曲を」とマーティに言うバンドリーダー。マーティは応じて、「ジョニー・B・グッド」の演奏し、歌う。音楽に合わせて踊る男女。盛り上がるダンス・パーティ。バンドリーダーはいとこのチャックに電話して、「新しいサウンドを聞きな」と電話越しにマーティの演奏を聞かせる。演奏に熱が入り、有名なギタリストの演奏をまねしたパフォーマンスを見せるマーティ。バンドメンバーは訝しげな顔をし、フロアの男女もぼうぜんとマーティを見ている。それに気づいたマーティは、「君たちには早すぎたかな。君らの子どもは分かるさ」と言う。ステージから降りたマーティをロレインが待っている。ジョージと一緒に帰ると言い、マーティは祝福する。「また会える？」と聞かれたマーティは「必ず」と答え、会場を出ていく。

シーン 9

「ジョニー・B・グッド」

見どころ・ノリノリで踊る男女・次々に名ギタリストをまねをするマーティ・マー・・・ティの演奏にあぜんとする1955年の若者たちへの一言「バック・トゥ・ザ・フューチャー」での、マーティ＝マイケル・Ｊ・フォックスの最大の見せ場はここだ。ジョージとロレインが無事にキスをして、自分の存在が消えることを回避したマーティ。バ・・・

バック・トゥ・ザ・フューチャー！

時計台前でマーティを待つドク。遅いマーティにイライラしている。マーティが到着し、ジョージがビフをノックアウトしたことをドクに伝える。デロリアンの行き先の時間を1985年にセットし、タイマーが鳴ったらスタートするようにと説明するドク。礼を言い、ドクを抱きしめるマーティ。ドクはポケットに入っているマーティの手紙に気づき、「読みたくない」と手紙を破いてしまう。その時、木が倒れ、時計台のてっぺんにつながれたケーブルが抜けてしまう。ドクは時計台を登り、ロープを下ろす。マーティがケーブルを結び、ドクはロープを引っ張る。マーティは未来で起こることを叫ぶが、時計台の鐘が鳴ってドクには聞こえない。落雷まで時間がなく、マーティはデロリアンに乗り込みスタート位置に。10分前の未来に戻ってドクに警告することを思いつき、時間をセットし直す。ドクがケーブルをつなげようと手を伸ばすと足場が崩れて落ちそうになり、大時計の針に捕まる。デロリアンの中ではタイマーが鳴るが、エンジンがかからない。マーティがヤケクソで頭をフロント部分にぶつけるとエンジンがかかり、デロリアンをスタートさせる。何とかよじ登ったドクがケーブルをつなげようと引っ張ると、倒れた木にケーブルがひっかかり、電柱の方のケーブルが抜けてしまう。近づくデロリアン。意を決したドクは、時計台部分にケーブルをつなげ、電線を大時計の針に引っ掛け、電線に捕まって滑り降り、電柱と電線をつなぐ。その瞬間、落雷が起こり、デロリアンが駆け抜けていく。駆け抜けた後にはデロリアンの姿はなく、2本の炎の跡が。ドクは喜びの雄たけびを上げる。

シーン 10

バック・トゥ・ザ・フューチャー！

見どころ・ドクのアクション・稲妻と炎・映画館に突っ込むデロリアンついに・・・マーティが未来に戻る時が、バック・トゥ・ザ・フューチャーするときがやって来たマーティが運転するデロリアンは、予定の位置からスタート。だが、電柱側のケーブルが外れてしまう。猛スピードで走ってくるデロリアン。ドクは、ケーブル手でつかんで滑り・・・

生きていたドク

ベンチで寝ているホームレスが、大音響で目を覚ます。見ると、デロリアンが建物に突っ込んでいる。過激派のワゴンが走っていくのを見たマーティは、急いでショッピングモールへ。そこでは、ドクがマシンガンで撃たれたところだった。もう1人のマーティが乗るデロリアンが消えていくのを見届けたマーティは、撃たれたドクのもとに。死んだと思ったドクが起き上がり、中に防弾チョッキを着ていたことを教える。破いた手紙をテープで復元して未来を知っていたのだ。マーティを家の前で降ろしたドクは、未来へと旅立っていった。

変化した1985年

翌朝、マーティが目覚めると部屋の中がおしゃれに変わっていることに気づく。スーツを着るなど兄妹たちの様子も変わっている。母ロレインはやせており、父ジョージはカッコよくなっている。外ではジョージに雇われているビフが、車にワックスをかけている。ジョージは学生時代の夢だったSF作家デビューを果たしていた。マーティは憧れていたトヨタの4WD車を手に入れ、ジェニファーと再会してキスをする。そこにデロリアンに乗ったドクが現れる。「2人の子どもたちが大変だ」というドク。燃料の生ゴミを補給して、マーティとジェニファーを乗せたデロリアンは、空中に浮かび上がり、未来へと向かった。

シーン 1 バック・トゥ・ザ・フューチャー

デロリアン登場！

シーン 2 バック・トゥ・ザ・フューチャー

リビア過激派の襲撃

シーン 3 バック・トゥ・ザ・フューチャー

過去へタイムトリップ

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人物 1 バック・トゥ・ザ・フューチャー

マーティ・マクフライ

俳優：マイケル・J・フォックスヒルバレー高校に通う高校生。発明家のドクと仲がよく、恋人ジェニファーとの関係も良・・・好。ギターが得意だが、自信を持てないでいる（※1）。また、スケボーも得意（※2）。ドクが発明したタイムマシンで、1955年にタイムスリップしてしまう。そこで自らの父ジョージと母ロレインの出会いを邪魔してしまった上に、ロレインがマーティに・・・

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人物 2 バック・トゥ・ザ・フューチャー

ドク

俳優：クリストファー・ロイドマーティの友人でもある科学者、博士、発明家。デロリアンを改造したタイムマシンを完・・・成させる。未来へ向かおうとするが、燃料であるプルトニウムをだまし取ったリビアの国粋主義者に撃たれてしまう。だが、1955年にタイムスリップしたマーティが書いた手紙を読んで、未来の出来事を知っていたために防弾チョッキを着用しており、生き延びる・・・

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人物 3 バック・トゥ・ザ・フューチャー

ビフ・タネン

俳優：トーマス・F・ウィルソンマーティの父ジョージの高校時代の同級生で、30年後の1985年にはジョージの上司・・・となっている。ジョージから借りた車で事故を起こして破損させるものの、「欠陥車を貸した」とジョージにイチャモンをつける。マーティがタイムスリップした1955年のビフも、30年後と同じようにジョージをからかっている（※1）。仲間を引き連れ（・・・

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セリフ・名言 1 バック・トゥ・ザ・フューチャー

マーティ「歴史は変わりますよ」

0:07:50頃学校に遅刻したマーティは、教頭のストリックランドに見つかってし・・・まう。その時の2人のやり取り。ストリックランドは、マーティの父ジョージが高校生だった頃から、ヒルバレー高校で教員を務めていたことが後で分かる。マーティはバンドのオーディションに落ちて、ストリックランドの言うとおりになり、オーディションがきっ・・・

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セリフ・名言 2 バック・トゥ・ザ・フューチャー

ビフ「ハロー？ハロー？誰かいるか？」

0:13:00頃および0:39:00頃いじめっ子のビフがジョージをからかう時の・・・決まり文句。ジョージの頭をコンコンとたたきながら言う。ジョージはヘラヘラと笑いながらやり過ごそうとする。ビフのいじめっ子ぶりが分かりやすく表現されたセリフ。ビフがジョージをからかう方法は、30年前から同じであることが分かる。・・・

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セリフ・名言 3 バック・トゥ・ザ・フューチャー