最高と秋人と亜豆

高校2年生の真城最高は、小学校から一緒の亜豆美保に恋をしており、亜豆の絵をノートに書きためている。クラスメイトの高木秋人は、最高の絵を見て漫画家に誘う。文才のある秋人が原作を考え、最高が絵を書こうという秋人。声優を目指す亜豆が、最高と秋人の漫画がアニメ化された時にはヒロイン役をやってもらうことと、最高と結婚する約束をしてくれたことから、最高は秋人とコンビを組むことに決める。

「Wアース」

最高のおじさんは亡くなった漫画家の川口たろうで、最高はおじさんの仕事場でよく遊んでいた。最高と秋人は、川口たろうの仕事場で漫画を描き始める。初めての経験に試行錯誤しながら漫画を描いていく2人。2人は同じ高校生で手塚賞に入選した新妻エイジのことを知り、ライバル心を抱く。夏休みに入ると毎日仕事場で漫画を描き、2人の初めての作品となる「Wアース」が完成する。

ジャンプ編集部

最高と秋人は、「Wアース」を週刊少年ジャンプ編集部に持ち込む。応対した編集部員の服部は、改善点をいろいろ指摘してくれる。だが、描き始めてから2カ月しかたっていないことを聞いた服部は、2人に才能を感じる。2週間後、直した「Wアース」を見た服部は褒めるものの、編集長の佐々木から「ジャンプに載せられるレベルではない」と言われる。最高は、佐々木がかつて川口たろうの担当で、打ち切りを佐々木に言い渡された日に川口たろうが倒れて亡くなったことを思い出す。

手塚賞授賞式

手塚賞入選を目指して「Wアース」を描き直す最高と秋人。「Wアース」は手塚賞で準入選に選ばれる。授賞式の日、入選できなかったことから気分が浮かない最高は、初めて会ったエイジにライバル心を燃やす。また、佳作に選ばれた福田、平丸、中井の漫画家たちと出会い、ともにジャンプでの新連載を目指す決意を新たにする。

新連載候補

ジャンプらしい王道漫画を意識して、新連載候補のネームを描き上げる最高と秋人。福田、平丸、中井も新連載候補のネームを描き上げる。だが新連載の会議で、最高と秋人の漫画だけがNGとなってしまう。編集長の佐々木は、2人の漫画がこれまでのジャンプの王道漫画からいいとこ取りした印象を受けたと話す。

漫画家への思い

どういう作品を描けばいいのか分からない最高と秋人。体育館でさまざまなことをしている生徒たちの様子を見ていた秋人の頭にアイデアが浮かび、「すごいネームを描く」と言って去っていく。秋人のネームが出来上がるまでの間に、最高は連載の始まった漫画家たちの元を訪れ、それぞれが情熱を燃やす姿を見せる。さらに古本屋で川口たろうの漫画への愛を感じさせるコメントを読んだ最高は、漫画家への思いを新たにする。

「すべては金と知恵」

秋人が「すべては金と知恵」のネームを描いてくる。「すべては金と知恵」はジャンプの王道ではなかったが、秋人は「エイジが王道なら、邪道で勝負」と語る。最高も内容を気に入り、2人は没頭して新連載獲得のために漫画を描く。完成した漫画は編集長も気に入り、新連載が決まる。喜ぶ2人だったが、「CROW」が好調のエイジを倒してアンケートで1位になることを新たな目標とする。

新キャラクター

最初こそ好調だった「すべては金と知恵」だったが、アンケート結果はどんどん落ちていく。そんな状況を打開するため、秋人はこれまで最高が描き続けてきた亜豆をモデルにしたキャラクターを登場させることを思いつく。新キャラクターは話題を呼んでアンケート結果も急浮上。巻頭カラーでの掲載が決定する。一方、中井の連載は打ち切りになっていた。

入院

巻頭カラーを描かなければならない最高と秋人だったが、疲れ切っていた。最高は、血尿を出して入院してしまう。それでも描こうとする最高だったが、編集長の佐々木は休載を決める。食い下がる最高だったが、川口たろうが死んだことを挙げて、休載の決定は変更しないと告げる。巻頭カラーはエイジが担当することになる。秋人は悔しさから服部の前で涙を流す。

別れ

病室にいる最高の元に亜豆がやって来る。声優として活躍する亜豆は、漫画のキャラが亜豆に似ていることや、亜豆と最高が同じ高校に通っていたことがネットで話題となっていることを最高に話す。そして、恋愛禁止の事務所の方針もあって最高に別れを告げる。ショックを受けた最高は、なんとしても巻頭カラーを描き上げる決断をし、病院を抜け出す。そんな最高の姿を見た福田、平丸、中井は、最高と秋人を手伝うことにする。

「これは俺の漫画だ」

原稿が描かれていくものの、キャラは最高しか描けないために行き詰まる。そこに状況を聞いたエイジがやって来て、最高の代わりにキャラを描こうとする。だが最高は、「これは俺の漫画だ」とエイジを止める。ついに描き終わった原稿を、みんなで佐々木のところに持っていく。佐々木は巻頭カラーでの掲載を認める。

卒業式の日

巻頭カラーで掲載された「すべては金と知恵」は、アンケートで1位を獲得する。喜び合う最高と秋人。だが、すべてを出し尽くした2人は急速に失速してアンケート順位も下がり、ついには打ち切りとなってしまう。高校の卒業式の日、教室に2人残った最高と秋人は、新たな作品の構想を語り合い、黒板にキャラを描いていく。

人物 1 バクマン。

真城最高

俳優:佐藤健 真城最高(ましろ もりたか)は、高木秋人とともに漫画家を目指す高校生である、映画・・・「バクマン。」の登場人物。ニックネームは「サイコー」。漫画家の川口たろうがおじで、子どもの頃は川口たろうの仕事場に入りびたり、自らも漫画を描いたりもしていた。また、小学校から一緒の亜豆美保に恋心を抱いており、ノートに亜豆の絵を描きためていた・・・
人物 2 バクマン。

高木秋人

俳優:神木隆之介 高木秋人(たかぎ あきと)は、真城最高とともに漫画家を目指す高校生である、映画「・・・バクマン。」の登場人物。最高からは「シュージン」と呼ばれている。首から下げたヘッドホンがトレードマーク。漫画家になりたいという夢を持つものの画才がない。だが、文部科学大臣賞を受賞するなど作文の才能を持っている。最高が描いた亜豆の絵を見て、自・・・
人物 3 バクマン。

新妻エイジ

俳優:染谷将太 新妻エイジ(にいづま えいじ)は、最高と秋人のライバルとなる高校生漫画家である、・・・映画「バクマン。」の登場人物。「10年に1人の天才」と言われている。手塚賞入選をきっかけにジャンプで「CROW」の連載をスタートさせ、アンケート上位をキープしている。広い仕事場には大きな机があり、効果音を口でつぶやきながら漫画を描いていく。・・・
セリフ・名言 1 バクマン。

秋人「決めた。おまえと組む。俺と組んで漫画家になってくれ」

0:04:45頃 絵がうまく、恋心を抱いている亜豆美保の絵をたくさん描いていた最・・・高。秋人が亜豆の絵を勝手に見ているのを見た最高はあわてる。そんな最高に対して、秋人は一方的に自分と組んで漫画家になるように頼むのだった。 ・・・
セリフ・名言 2 バクマン。

秋人「いいじゃん、博打でも!俺たちには才能がある。これを生かさない手はない」

0:05:55頃 絵のうまい最高を漫画家に誘う秋人。秋人には文才があったが、絵の・・・才能はなかった。最高は否定的だったが、秋人は食い下がる。嫌がる最高だったが、実は漫画家になりたいという気持ちを以前から持っていたことがあとで明らかになる。 ・・・
セリフ・名言 3 バクマン。

秋人「俺たちがヒット作描いてアニメ化されたら、亜豆さんがヒロイン役やってよ!」

0:07:40頃 絵のうまい最高を誘って一緒に漫画家を目指そうと誘う秋人。だが、・・・最高はなかなか首を縦に振らない。秋人は、最高が恋心を抱いている亜豆にアニメ化の際には声優をやって欲しいと話し、最高の気を引くのだった。 ・・・
音楽 1 バクマン。

新宝島

「新宝島」は、「バクマン。」の音楽を担当したサカナクションによる主題歌として制作・・・された曲。「バクマン。」ではエンドロールで使われている。 ・・・
音楽 2 バクマン。

音楽(サカナクション)

「バクマン。」の音楽は、ロックバンド「サカナクション」が担当している。サカナクシ・・・ョンが映画音楽を担当したのは初。 ・・・
キーワード 1 バクマン。

原作、評価、興行収入

「バクマン。」は週刊少年ジャンプに連載された原作・大場つぐみ、作画・小畑健による・・・同名の漫画が原作となっている。映画化にあたり、原作の一部を切り取り、登場人物も減っている。 日本アカデミー賞では最優秀音楽賞、最優秀編集賞、話題賞を受賞。優秀助演男優賞=染谷将太、優秀監督賞、優秀美術賞、優秀録音賞に選ばれた。興行的にも1・・・
キーワード 2 バクマン。

漫画家、漫画

「バクマン。」は、真城最高と高木秋人がプロの漫画家を目指す物語であり、漫画家を演・・・じる役者たちは漫画を描く練習をして撮影に臨んだ。「ネーム」「下書き」「ペン入れ」といった漫画の工程や、Gペンや丸ペンといったペンの種類など、漫画にまつわる事柄が描かれている。また、「スラムダンク」「北斗の拳」といった有名作の名前やセリフなど・・・
キーワード 3 バクマン。

週刊少年ジャンプ

最高と秋人は、週刊少年ジャンプでの連載を目指す。「週刊少年ジャンプ」は日本の雑誌・・・の最高部数である653万部の記録を持つ週刊漫画雑誌で、「友情」「努力」「勝利」をキーワードとしている。創刊が後発だったことを逆手に取り、新人漫画家の発掘・育成に力を入れており、持ち込みも断らない姿勢を取っている。アンケート至上主義としても知・・・
作品一覧