ストーリー・あらすじ紹介　ドライヴ

逃がし屋

ドライバーの本名は不明である。修理工場で働き、映画撮影のカースタントもこなすドライバーは、犯罪者を車で逃がす仕事もしている。ある夜、2人組の強盗の逃走するために運転手を務める。パトカーや警察のヘリから逃げ、スポーツの試合の終わった体育館の駐車場に車と強盗を置いて、ドライバーは何も言わずに去っていく。

シーン 1

“逃がし屋”としての仕事

昼は自動車修理工場や映画撮影のスタントをしている男（ドライバー）は、犯罪者に雇わ・・・れて車で逃がす仕事もしていた。ドライバーには抜群の運転テクニックに加えて、ロサンゼルスの通りをよく知っていた。またドライバーは、5分は何があっても待つが、それ以上は待たないというルールを、雇った相手に了承させていた。シャノンが用意してく・・・

アイリーンとの出会い

アパートの同じ階に住む女性アイリーンとエレベーターで一緒になったドライバーはあいさつをする。ある日、スーパーの駐車場で車が故障したアイリーンと6歳の息子ベニッシオを見かけたドライバーは、自宅まで2人を送り、買い物の荷物を家の中にまで持っていってやる。アイリーンの夫でベニッシオの父親のスタンダードは、刑務所に入っていることを知る。

寄り道

シャノンは、映画製作者でギャングでもある知人のバーニーに、カーレースへの投資を持ちかける。ドライバーのテスト運転を見たバーニーは、30万ドルを投資する。だが、バーニーのパートナーであるニーノは、投資をバカにする。一方、修理工場に車の修理の依頼に来たアイリーンを、ドライバーは家まで送っていく。送る途中に寄り道をして、穏やかなひとときを過ごす。

シーン 2

カーレースへの出資話

自動車修理工場を経営しているシャノンは、旧友のバーニーに頼み事をする。頼み事とは・・・、カーレースへの出資だった。43万ドルの出資を持ちかけるシャノンを、バーニーは相手にしない。だが、シャノンが本気であることがわかったバーニーは、切り札があるのかを聞く。シャノンには切り札があった。切り札とは、工場で雇っている男（ドライバー）・・・

シーン 3

寄り道

ドライバーとアパートの同じ階に住むアイリーン。エレベーターであいさつをする程度の・・・関係だったが、6歳の息子ベニシオとスーパーに訪れた時に車が故障してしまったアイリーンを、ドライバーが家まで送ってくれたことから親しくなっていく。故障した車を修理工場に預けたアイリーンとベニシオ。ドライバーを雇うシャノンは、ドライバーにア・・・

スタンダードの出所

ドライバーとアイリーンの距離は縮まり、週末にはドライブを楽しむようになる。ベニッシオもドライバーになついている。そんな中、アイリーンの夫のスタンダードが、予定よりも早く刑務所から出所する。スタンダードのウェルカムパーティが開かれ、スタンダードはアイリーンへの感謝と愛を述べる。部屋を出たドライバーは、廊下にいるアイリーンと話をする。廊下に出てきたスタンダードは、妻や子どもの面倒を見てくれたドライバーに感謝を述べる。レストランで食事をするドライバーは、以前に逃がし屋の仕事を依頼された男から仕事を頼まれるが、断る。

シーン 4

「通報すればよかったのに」

アイリーンと親しくなり、デートをするようになっていたドライバー。アイリーンから手・・・を握られるなど、アイリーンもドライバーに心を寄せていた。また、アイリーンの6歳の息子ベニシオもドライバーになついていた。だが、アイリーンの服役中の夫であるスタンダードが、予定よりも早く釈放になる。アイリーンの家では、スタンダードのウェル・・・

シーン 5

ドライバーとスタンダードのぎこちない会話

出所したスタンダードのウェルカム・パーティが開かれている。スタンダードがいない間・・・に、アイリーンと親しくなっていたドライバー。ゴミを捨てるためにベニシオと廊下に出てきたスタンダードは、ドライバーに声をかける。自分がいない時に家族の面倒を見てくれたことのお礼を言うスタンダード。寡黙なドライバーは、多くは答えない。2人の・・・

脅されるスタンダード

ある日、駐車場でひどく殴られたスタンダードを見つけるドライバー。スタンダードは、刑務所で借金した用心棒代を払うために、クックという男から質屋強盗をするように脅されていたのだった。スタンダードが協力しなければ、アイリーンとベニシオにも危険が及ぶかもしれないと考えたドライバーは、スタンダードに協力して、逃走を助ける役割を担うことにする。

質屋強盗

ドライバーとスタンダードは、クックが選んだ女性のブランチと質屋にやってくる。駐車場で待つドライバー。スタンダードとブランチが質屋に入っていく。ブランチは金のつまったバッグを持って車に戻ってくる。遅れて質屋から出てきたスタンダードは、質屋の男に撃たれて殺される。急いでドライバーが発進させた車を、別の車が追ってくる。ドライバーは振り切って、モーテルに逃げる。バッグには100万ドルほどの札束が入っているが、テレビでは強盗による被害はないと報道されている。ドライバーはブランチを殴り、本当のことを話すように言う。ブランチは、「別の車が大金を持っていく」とクックが言っていたと話す。

モーテルの惨劇

バスルームに行ったブランチは、殺し屋にショットガンで撃ち殺される。ドライバーは、鉄のポールで殺し屋を刺し殺し、奪ったショットガンでもう1人の殺し屋を撃ち殺す。クックのいるストリップ劇場の楽屋に現れたドライバーは、クックの左手をハンマーで殴り、黒幕の名前を聞き出す。黒幕はニーノだった。その場でニーノに電話をしたドライバーは、名を名乗らずに「金を取りに来い」と話す。

エレベーターでのキス

アイリーンの元を訪れたドライバーは、スタンダードや強盗のことを話す。持っている金で一緒に逃げることもできると話すが、アイリーンにビンタされる。アイリーンとエレベーターに乗ったドライバーは、一緒になった男が自分たちを殺そうとしていることに気づく。ドライバーは、アイリーンにキスをしたあと、男に襲いかかり、何度も頭を踏みつけて殺す。その様子を見たアイリーンは、驚きと恐怖の表情を浮かべる。一方、事情を知ったバーニーは、ドライバーたちの殺害を決める。

シーン 6

エレベーターでのキス

アイリーンに好意を寄せるようになっていたドライバー。アイリーンには刑務所から戻っ・・・てきた夫のスタンダードがおり、スタンダードはクックという男から質屋強盗をするように強要されていた。スタンダードが強盗を実行しなければ、アイリーンと息子ベニシオの命も危ないと考えたドライバーは、強盗に協力する。だが、スタンダードは殺され、ドラ・・・

ニーノを殺害

バーニーは、事件を知っているシャノンを殺す。シャノンの死体を発見したドライバーは、映画撮影所から持ち出したゴムのマスクをつけて、ニーノのピザ屋に向かう。ニーノが乗る車をつけていき、追突して止めたあと、横から突っ込んで車を吹っ飛ばす。降りて海に逃げていくニーノを捕らえ、溺死させる。そしてバーニーに電話をし、翌日レストランで会うことになる。自分の命が危ないことがわかっているドライバーは、アイリーンに電話をして、アイリーンやベニシオと過ごせたことは、最高の出来事だったと話す。

決着

レストランで会うドライバーとシャノン。金を渡せばアイリーンの無事は保証するが、ドライバーのことは狙い続けると話すシャノン。2人は、車に積まれた金を渡すために駐車場にやって来る。金を確認したシャノンはドライバーの腹を刺すが、ドライバーはシャノンの首を刺して殺す。重傷のドライバーは、車の運転席に座る。一方、アイリーンはドライバーのアパートのドアをノックするが、誰も出ない。ドライバーは、重傷を負ったまま、シャノンの死体と金を置いて、車を走らせる。