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メラニー・ハミルトン(結婚後はメラニー・ウィルクス)は、いとこのアシュリー・ウィルクスと結婚する女性。アシュリーを愛するスカーレットから嫉妬を受けるものの、まったく気づかずにスカーレットに愛と優しさを注ぐ。スカーレットだけではなく、売春宿を経営するベル・ワトリングなど、万人に等しく愛を注ぐ。自己中心的なレット・バトラーも、メラニーには一目置いている。愛称はメリー
南北戦争が勃発し、アシュリーが戦地に向かうと、アトランタに行き、チャリティ・ダンス・パーティを開催したり、負傷兵の手当てを手伝うなどをして、南軍に協力する。アシュリーの子を妊娠しており、北軍がアトランタに迫ってきた際に産気づき、スカーレットが赤ちゃんを取り上げる。その後、レットの協力を得たスカーレットとともに、馬車でタラへと戻る。
タラへ戻ってからも体調が戻らず、ベッドに伏せる生活を送る。屋敷にやって来た北軍の兵士をスカーレットが撃ち殺した際には、兵士から金を奪い、死体の始末を協力し、2人だけの秘密とする。
アシュリーが帰還してからは一緒に生活を送る。だが、スカーレットのアシュリーへの気持ちには気づかない。材木業を手伝って欲しいというスカーレットからの願いを断り、遠くへ行こうとするアシュリーに対し、スカーレットを手伝うようにうながす。また、アシュリーとスカーレットが抱き合っていたのをメラニーの妹が目撃した話を聞いても、2人の関係に友情以上のものがあるとは考えず、スカーレットに優しく接する。
再び子どもを産めないと言われていたが、2人目の子どもを妊娠する。だが、愛娘ボニーの死で悲嘆に暮れるレットを慰めた後に倒れてしまい、そのまま死の床につく。アシュリーや子どもの面倒を見てあげて欲しいとスカーレットに頼み、この世を去る。
・「汚い金」として受け取ってもらえなかったという、売春宿を経営するベル・ワトリングからの寄付金も受け取る。また、アシュリーがスカーレットを襲った北軍の兵士に報復に向かって肩を撃たれた際に、売春宿にいたことにしてもらったことを感謝し、「友人になりましょう」とベルに申し出る。
・スカーレットが流産した後、「スカーレットは自分を愛していない」と言うレットに、「スカーレットはあなたを愛しています」と諭す。