名シーン紹介　ジョーズ

第二次大戦時の忌まわしい体験

重要な部分に触れている場合があります。

時間：　1:26:00頃

見どころ

・クイントが語る、第二次大戦時の忌まわしい体験

・想像力をかき立てるクイントの表現

クイントの腕にできた傷跡は、入れ墨を消した痕だった。彫られていた入れ墨は「インディアナポリス号」。第二次大戦時に従軍していたクイントが乗船していた軍艦の名前だった。クイントは忌まわしい過去の出来事を語る。

インディアナポリス号は、広島に落とした原爆を運ぶ極秘任務を任されていた。無事に原爆を運んだ帰りに、日本軍の魚雷を受けたという。1,100人が海に投げ出され、そこにイタチザメが襲ってきた。極秘任務だったためSOSは送れず、救援はなかなかやって来なかった。サメは兵士たちを襲い、襲われた人間の悲鳴が響き渡った。サメの無表情な目は、人に噛みつくと白くひっくり返るのだった。木曜の朝、元野球選手のロビンソンが波間でコマのように浮かんでいるのを見て、クイントは眠っていると思い揺り動かした。だが、ロビンソンの腰の下は食いちぎられていた。5日目に発見されたが、生き残ったのは316人にすぎなかった。

これまで派手な事件でグイグイとストーリーを引っ張ってきたが、ここでクイントの話をじっくりと聞かされる。映像で見てきたサメの襲撃にも勝るとも劣らない、クイントの過去の経験。特に「サメの無表情な目が人に噛み付くと白くひっくり返る」というのは、間近で襲撃を見た人間にしか分からない部分でもあり、想像してみるだけでも恐ろしい。また、腰から下を食いちぎられていたロビンソンが浮かんでいる様子を、「コマのように」という表現を使っている。これもまた想像力をかきたてられ、恐怖を感じる。

地味なシーンではあるが、クイントがただ者ではない存在感を身につけるようた理由、サメに対して憎しみとも言えるほどの対抗心を抱いている理由が伝わってくる。第二次大戦に従軍した世代と、その下の世代との会話としての味わいもある。また、日本人としては、原爆を運ぶ極秘任務という点にも興味が湧くだろう。まるで、多くの一般市民を殺した罪を、サメによって罰せられたかのようにも受け取れる。

登場人物・キャスト

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人物 1 ジョーズ

マーティン・ブロディ

俳優：ロイ・シャイダーマーティン・ブロディは、アミティ島の警察署長で、巨大人食いサメと戦う人物。当初か・・・ら、巨大人食いサメの危険性を市長に進言するが、観光への悪影響を懸念する市長に押し切られてしまう。自分の息子がサメに襲われそうになったため、クイントとフーパーとともに、サメ退治のために船で海に出る。浜辺で発見された女性クリッシーの死体を見・・・

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人物 2 ジョーズ

サム・クイント

俳優：ロバート・ショウサム・クイントは、ベテランの船乗りで漁師。ブロディ、フーパーとともにサメ退治に向・・・かう。オルカ号に乗り、巨大な魚を釣り上げてきたのが自慢。経験豊富ではあるが、やや自信過剰で自分勝手なところがある。第二次大戦中に、巡洋艦インディアナポリス号の乗組員だった際に、日本軍の魚雷攻撃を受け、海上で救助を待つ間に仲間たちがサメに襲わ・・・

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人物 3 ジョーズ

マット・フーパー

俳優：リチャード・ドレイファスマット・フーパーは、海洋学者でクイント、ブロディとともにサメ退治に向かう人物。金・・・持ちで、最新の船や調査道具を持っている。死体の傷跡を見て、サメの仕業と見抜く。学術的興味もあり、クイントやブロディとサメ退治に向かう。海洋協会から派遣され、アミティにやって来る。クリッシーの死体を調査し、すぐにサメの仕業と判断する。男た・・・

セリフ・名言

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セリフ・名言 9 ジョーズ

クイント「かみつくと、（サメの）黒い目が白にひっくり返るんだ」

1:30:55頃クイント、フーパー、ブロディの3人は、船のキャビンで話をして・・・いる。クイントは第二次大戦中の話を始める。巡洋艦インディアナポリス号で原爆を運ぶ任務をしていたクイントは、日本軍の魚雷にによって、多くの乗組員とともに海に投げ出された経験があった。その時にサメに襲われた時の恐怖を語る。・・・

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セリフ・名言 10 ジョーズ

クイント「コマみたいにユラユラ揺れていた。腰から下を食いちぎられていたよ」

1:31:45頃第二次大戦中に海に投げ出されて、サメに襲われた時のクイントの・・・体験談。映像ではなく、クイントが静かに語るからこそにじみ出る恐ろしさがある。聞くフーパーとブロディも、あまりの話に神妙な面持ちとなっている。・・・

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セリフ・名言 11 ジョーズ

クイント「もうライフジャケットは絶対に着ない」

1:32:30頃第二次大戦中に海に投げ出されて、サメに襲われた時のクイント体・・・験談。ライフジャケットを身に着けていたから最終的に助かったものの、二度と体験したくないほどの恐怖だったことが分かる。ちなみに、インディアナポリス号の乗組員1,100人のうち、助かったのは316人だけだったという。・・・