ストーリー・あらすじ紹介　クレイマー、クレイマー

家を出るジョアンナ

広告代理店に勤めるテッド・クレイマーと妻のジョアンナには、小学校に通い始めたばかりの息子ビリーがいる。大きな仕事の契約に成功したテッドは、上司からはより大きなクライアントを任せられることになる。テッドが自宅に帰ると、妻のジョアンナが家を出ていくという。テッドは止めるが、ジョアンナは去っていく。ジョアンナの友人であるマーガレットに電話をするテッド。テッドの家にやって来たマーガレットは、ジョアンナを擁護する。

シーン 1

家を出るジョアンナ

テッドとジョアンナには7歳になる息子ビリーがいる。広告代理店に勤めるテッドの仕事・・・は順調で、大きな仕事を獲得でき、上司からは大口のクライアントを担当するチャンスをもらう。重役の道も見えてきたテッドは、上機嫌で妻と子の待つアパートに帰ってくる。帰ってきたテッドは、妻の話を聞く前に会社に電話をして仕事の指示をする。そんな・・・

ビリーとの2人暮らし

朝。母親がいないことに気づいたビリーに、「すぐに戻る」と話すテッド。ビリーのためにフレンチ・トーストを作ろうとするテッドだったが、うまく作れずにいらつく。ジョアンナが家を出ていったことを聞いたテッドの上司は、子どもに時間や気を取られて大切なクライアントの仕事がおろそかになることを心配する。テッドは、仕事に集中すると約束する。

シーン 2

失敗ばかりのフレンチ・トースト作り

妻のジョアンナが家を出て行ってしまう。母親がいなくなってしまったことに戸惑う7歳・・・の息子のビリー。ビリーを心配させまいと、テッドは明るく振る舞いながらジョアンナがいつも作っていたフレンチ・トーストを、ビリーと一緒に作る。テッドのフレンチ・トースト作りはうまくいかない。片手で卵を割ろうとするが失敗して殻が入ってしまい、・・・

ジョアンナからの手紙

自宅で仕事をしている時、ジュースをこぼして書類をダメにしたビリーに怒りをぶつけるテッド。ある日、ジョアンナからビリー宛の手紙が届くが、戻ってこないことが書かれていると知ったビリーは、手紙の途中で聞くのをやめる。テッドの上司は、ビリーを迎えに行くために社内パーティに参加しないテッドに不満を抱く。ジョアンナの写真や荷物をしまいこんだテッドだったが、ビリーが母親の写真をタンスに隠しているのを見つける。

ビリーとの大げんか

自らのミスでクライアントを失ったテッドは、上司から怒りをぶつけられる。いら立つテッドは、夕食を言う通りに食べないビリーを叱り飛ばす。少しあと、ビリーはテッドに謝り、母親が出ていったのは自分が悪かったのかを聞く。テッドは、ビリーが悪かったのではなく、自分が型にはめようとしたために出ていったと話す。ビリーはテッドに「愛している」と告げ、ビリーも「愛している」と返す。

シーン 3

アイスクリームを食べたビリーに怒るテッド

妻のジョアンナが家を出て行ってしまい、7歳の息子のビリーとの2人の生活を送るテッ・・・ド。ビリーは母を恋しがり、テッドはビリーの世話をしながら仕事もこなすことに四苦八苦している。だが、自分のミスでクライアントを失ってしまったテッドは、上司から叱責されてしまう。仕事で失敗したいら立ちを抱えたテッドは、食事を食べずにおもちゃ・・・

ビリーのケガ

学校の出し物のハロウィンの劇で前口上を述べるビリーをハラハラしながら見守り、自転車が乗れるようになったビリーに喜ぶテッド。テッドが一夜をともにしたフィリスが、裸で廊下に出たところでビリーと会ってしまったりもする。ある日、テッドがビリーを学校に送ったところを、近くのカフェからジョアンナが見ている。遊んでいたジャングルジムから落下したビリーは、左目の下を大きく切る。テッドはビリーを抱えて救急病院に駆け込み、ビリーが10針縫う時にもそばで励ましてやる。

ジョアンナの要求

ジョアンナから電話があったテッドは、レストランで会って話をする。精神的にも落ち着き職も得たというジョアンナは、ビリーを引き取りたいと話す。テッドは激怒して店を出る。親権を巡る裁判となり、テッドは弁護士に相談する。弁護士は小さい子どもの場合は、母親に有利であることを話す。さらにテッドにとって悪いことに、テッドが担当していたクライアントが他社に乗り換えることが決まり、会社をクビになる。

シーン 4

ビリーを引き取りたいと頼むジョアンナ

ジョアンナが家を出ていったあと、テッドは1人で7歳の息子のビリーを育てる。はじめ・・・はぎこちない2人だったが、徐々にうまくやっていくようになる。テッドは、ビリーがハロウィンの劇の前口上を述べるのをハラハラしながら見守り、自転車が乗れるようになったビリーに喜ぶ。そんなある日、ジョアンナから電話がかかってくる。ジョアンナと・・・

職探し

裁判が年明けの1月9日に決まる。無職のままでは勝ち目がないことから、テッドはクリスマス休暇に入る前の最後の1日だけで何とか職を見つけようとするものの、なかなか話を聞いてもらえない。これまでよりも年間5,000ドル近く減収になるものの、何とか仕事を見つける。新しい職場をビリーに見せたテッドは、はしゃぐテッドが「これならママも戻ってくる」と話すのを見て、複雑な表情を浮かべる。

ジョアンナの証言

裁判前に、ジョアンナがビリーとの面会を求めてくる。テッドに拒否する権利はなく、2人をセントラルパークで会わせる。ジョアンナに駆け寄って抱きつくビリーの姿をテッドが見つめる。裁判が始まる。ジョアンナは、テッドとの結婚生活が不幸で追いつめられていたこと、今は立ち直って仕事もしていることを証言する。テッドの弁護士は、テッドとの関係がうまくいかなかったことから、ビリーをきちんと育てられる保証はないとジョアンナを責める。

シーン 5

裁判で母親が必要と訴えるジョアンナ

ジョアンナが家を出ていったあと、テッドは1人で7歳の息子のビリーを育ててきた。は・・・じめはぎこちない2人だったが、徐々にうまくやっていくようになる。そこに、ジョアンナが戻ってきて、ビリーを引き取りたいと申し出るものの、テッドには認められない。ビリーの親権を巡って、テッドとジョアンナは裁判になる。ジョアンナが証言台に立つ・・・

シーン 6

最も重要な人物との関係

ジョアンナが家を出ていったあと、テッドは1人で7歳の息子のビリーを育ててきた。そ・・・こに、ジョアンナが戻ってきて、テッドからビリーを引き取りたいと申し出る。だが、テッドには認められない。ビリーの親権を巡ってテッドとジョアンナは裁判になり、ジョアンナは母親が必要であると訴える。テッドの弁護士がジョアンナに質問する。弁護士・・・

テッドの証言

証人としてマーガレットが呼ばれる。テッドが父親としてよくやっていることを証言するマーガレット。だがジョアンナの弁護士から、かつてジョアンナに出ていくようにアドバイスしたことを指摘される。テッドが証言台に立つ。前の会社の仕事を続けられなくなり、給料が下がったことを指摘されるテッド。テッドはビリーの病気などの理由を説明しようとするが、途中で止められる。

シーン 7

今の家庭を壊さないように頼むテッド

ビリーの親権を巡ってジョアンナと裁判になったテッド。裁判では、ビリーには母親が必・・・要であるとジョアンナが訴える。だが、最も重要な人物との関係に失敗したとテッドの弁護士に指摘され、ジョアンナは涙を流して認める。テッドの証言の番となる。テッドは、ジョアンナがビリーを愛していることは認めるが、息子にとって最適な方法を考える・・・

ジョアンナの決断

裁判の結果、ビリーはジョアンナの元で暮らすことに決まる。テッドは上訴を考えるが、ビリーが証言台に立つ可能性を考えて断念する。ジョアンナが迎えに来る朝、テッドとビリーはかつてうまく作れなかったフレンチ・トーストを協力して作る。やって来たジョアンナが、テッドだけを呼び出す。ジョアンナはテッドに、ビリーは今の家で暮らすのがふさわしいと考えるようになったと話す。ジョアンナはビリーと話すために部屋に向かい、テッドが見送る。