登場人物・キャスト　クレイマー、クレイマー

テッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)

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Kramer vs. Kramer (7/8) Movie CLIP - Ted's Plea (1979) HD

テッド・クレイマーは、ビリーの父親である、映画「クレイマー、クレイマー」の登場人物。妻のジョアンナとは8年前に結婚し、7歳になる息子のビリーがいる。広告代理店に勤めており、新しいクライアントを獲得したばかり。一方で、仕事に没頭したこともあって妻との関係はうまくいっておらず、ビリーに対しても、のちに無関心だったと言われる生活を送っている。

新しい仕事を獲得した夜、上司から大きなクライアントであるアトランティック社の営業担当を打診され、成功すれば重役に抜擢すると約束される。気分よく自宅に帰ったところで、妻のジョアンナが家を出ていってしまう。途方に暮れながらも、1人でビリーを育て始める。上司からは仕事へ支障が出ることを懸念される。

ジョアンナが作っていたフレンチ・トーストをうまく作れなかったり、仕事の書類をこぼしたりするビリーに怒鳴ったり、食事を食べずにアイスクリームを食べるビリーを叱ったりしながらも、徐々にビリーとうまくやっていくようになる。ハロウィンの出し物でビリーが前口上をうまく言えずハラハラし、ビリーが自転車に乗れるようになって大喜びし、ビリーがジャングルジムから落ちて左目の下を切った時には抱えて病院に駆け込むなど、ビリーを大切にするようになる。

家を出たジョアンナが姿を見せ、ビリーを引き取りたいと言われた時には、激怒してワイングラスをたたきつける姿を見せる。裁判になることが決まるが、息子の世話を優先したために起こした仕事上の失敗で、アトランティック社の仕事を失ってしまったことからクビになる。失業したままでは裁判で勝ち目がないために、クリスマス休暇前の難しい時期ながら、1日で再就職先を決める。

裁判では、ジョアンナが母親として不適格であると攻撃される様子を見て、厳しすぎると弁護士に語る姿を見せる。自身が証言した時には、仕事をクビになったことを指摘され、息子のためだったと怒気をにじませながら主張する。裁判の結果、ジョアンナがビリーを引き取ることになり、上訴を考えるものの、ビリーが証言台に立つ必要があることから断念する。

ビリーに事情を説明し、さみしがるビリーをなぐさめる。ジョアンナが迎えに来る朝、かつてうまく作れなかったフレンチ・トーストをビリーと協力して作る。やって来たジョアンナに呼び出され、ビリーを連れて行かないとことにしたと聞いて笑顔を見せる。

・子どもを優先するようになり、上司から誘われても社内パーティには出席しない。また、PTAの予定を上司やクライアントに聞かれてしまう。クビを言い渡される直前には、ビリーがかわいいことを上司に語る。

・ジョアンナの友人だったマーガレットが家出をそそのかしたと考えて、最初は冷たい態度を取る。だが、話をするうちに親しくなり、自分に万が一のことがあった場合にはビリーの面倒を見るように頼む。また、同じ会社のフィリスという女性と自宅で関係を持ち、裸のフィリスとビリーが遭遇してしまう。

・再就職先を探す時には、休暇前のために働く気のない就職エージェントに怒鳴り、「検討する」という担当者や部長に今日中に決めるように迫る。就職が決まった時には、オフィスで開かれていたパーティに出席する女性にキスをして喜びを表現する。

キャスト

テッド・クレイマーを演じているのは、アメリカの俳優であるダスティン・ホフマン。公開時42歳頃。本作でアカデミー主演男優賞を受賞した。いずれもアカデミー主演男優賞にノミネートされた「卒業」(1967)、「真夜中のカーボーイ」(1969)、「レニー・ブルース」(1974)などでも知られる。同時期の出演作には、「アガサ愛の失踪事件」(1979)などがある。

「クレイマー、クレイマー」の関連項目

シーン 1 クレイマー、クレイマー

家を出るジョアンナ

テッドとジョアンナには7歳になる息子ビリーがいる。広告代理店に勤めるテッドの仕事・・・は順調で、大きな仕事を獲得でき、上司からは大口のクライアントを担当するチャンスをもらう。重役の道も見えてきたテッドは、上機嫌で妻と子の待つアパートに帰ってくる。帰ってきたテッドは、妻の話を聞く前に会社に電話をして仕事の指示をする。そんな・・・

シーン 2 クレイマー、クレイマー

失敗ばかりのフレンチ・トースト作り

妻のジョアンナが家を出て行ってしまう。母親がいなくなってしまったことに戸惑う7歳・・・の息子のビリー。ビリーを心配させまいと、テッドは明るく振る舞いながらジョアンナがいつも作っていたフレンチ・トーストを、ビリーと一緒に作る。テッドのフレンチ・トースト作りはうまくいかない。片手で卵を割ろうとするが失敗して殻が入ってしまい、・・・

シーン 3 クレイマー、クレイマー

アイスクリームを食べたビリーに怒るテッド

妻のジョアンナが家を出て行ってしまい、7歳の息子のビリーとの2人の生活を送るテッ・・・ド。ビリーは母を恋しがり、テッドはビリーの世話をしながら仕事もこなすことに四苦八苦している。だが、自分のミスでクライアントを失ってしまったテッドは、上司から叱責されてしまう。仕事で失敗したいら立ちを抱えたテッドは、食事を食べずにおもちゃ・・・

シーン 4 クレイマー、クレイマー

ビリーを引き取りたいと頼むジョアンナ

ジョアンナが家を出ていったあと、テッドは1人で7歳の息子のビリーを育てる。はじめ・・・はぎこちない2人だったが、徐々にうまくやっていくようになる。テッドは、ビリーがハロウィンの劇の前口上を述べるのをハラハラしながら見守り、自転車が乗れるようになったビリーに喜ぶ。そんなある日、ジョアンナから電話がかかってくる。ジョアンナと・・・

シーン 7 クレイマー、クレイマー

今の家庭を壊さないように頼むテッド

ビリーの親権を巡ってジョアンナと裁判になったテッド。裁判では、ビリーには母親が必・・・要であるとジョアンナが訴える。だが、最も重要な人物との関係に失敗したとテッドの弁護士に指摘され、ジョアンナは涙を流して認める。テッドの証言の番となる。テッドは、ジョアンナがビリーを愛していることは認めるが、息子にとって最適な方法を考える・・・

シーン 8 クレイマー、クレイマー

ビリーを連れて行かない決意をしたジョアンナ

ビリーの親権を巡るテッドとジョアンナの裁判は、ジョアンナの勝訴となる。上訴も考え・・・たテッドだったが、ビリーを証言台に立たせる可能性があるために断念する。テッドと離れることを泣きながら悲しむビリーを、テッドは元気づける。別れの朝、テッドとビリーは、最初の朝にうまく作れなかったフレンチ・トーストを手際よく作る。ジョアンナ・・・