名シーン紹介　ロッキー3

ミッキーとの永遠の別れ

重要な部分に触れている場合があります。

時間：　0:48:15頃

見どころ
・ミッキーに、「負けた」とは言わないロッキー
・負けたと悟ったミッキーの言葉

ロッキーと固い絆で結ばれていたミッキーがこの世を去る。

クラバーに負けて王座陥落したロッキーは、「ロッキーが戻るまで病院に行かない」と、苦しみながら控室で横になっていたミッキーのもとに。「終わったか？」と聞くミッキーに、ロッキーは「ノックアウトだ。2ラウンドだ」と答える。ロッキーが2ラウンドで勝ったと思い、つむった目から喜びの涙を流すミッキー。ロッキーはウソをついている訳ではない（確かに2ラウンドKOだ）が、負けたという事実は伝えない。いや、伝えられない。

ミッキーはつむった目を開いて、ロッキーを見る。すると、左目が腫れ上がったロッキーの姿が。明らかに勝ったとは思えない。ミッキーは、ロッキーが負けたことを悟ったことだろう。そんなミッキーは、ロッキーに「愛しているぞ」と声をかけ、最後の時を迎える。

「ロッキー」シリーズの重要なキャラクターの1人ミッキーの臨終シーンは、「ロッキー3」のハイライトの1つだ。1作目の序盤ではいがみ合っていた2人の関係は、時を経て固い絆で結ばれていた。

もしも、ミッキーが心臓発作を起こさずに、リングサイドでロッキーと一緒に戦っていたら、ロッキーは勝っただろうか？いや、ロッキーの勝利は考えにくい。ミッキーが指摘していたように、ロッキーは成功してかつてのハングリーさを失った。だが、ハングリーさを失ったのは、ミッキーも同じだった。あまりにも緩いトレーニングをするロッキーを、かつてのミッキーであれば許さなかっただろう。人生の後半を豊かにしてくれたロッキーに厳しくぶつかることは、ミッキーにはできなくなっていた。

そう考えると、ロッキーとミッキーが、ともに戦って敗北しなかったことは良かったのかもしれない。一緒にアポロに挑み、世界タイトルを獲得し、防衛戦を重ねた日々が最後の思い出となったことは2人にとって幸せなことなのかもしれない。ミッキーができなくなっていた、ロッキーを厳しく追い詰める役目は、アポロに受け継がれる。

登場人物・キャスト

IMDb

人物 1 ロッキー3

ロッキー・バルボア

俳優：シルヴェスター・スタローンロッキー・バルボアは、アポロ・クリードを破りボクシングの世界ヘビー級チャンピオン・・・となった、映画「ロッキー3」の登場人物。愛する妻エイドリアンや息子ロッキー・ジュニアといった家族、マネージャーの恩師ミッキーの支えもあり、10度のタイトル防衛に成功。金銭的にも成功を収める。ロッキーをデザインした銅像の除幕式で引退を発表・・・

IMDb

人物 5 ロッキー3

ミッキー・ゴールドミル

俳優：バージェス・メレディスミッキーは、ロッキーのマネージャー、トレーナーである、映画「ロッキー3」の登場人・・・物。チャンピオンとなったロッキーが肉体的にボロボロであったことから、防衛戦の相手に勝てる相手を選ぶことで、ロッキーを守っていた。クラバー・ラングがロッキーに挑戦してきた時も、クラバーの試合を観戦して強さを知っており、さらに強さの秘密がロッキ・・・