ストーリー・あらすじ紹介　るろうに剣心

鳥羽・伏見の戦い

1868年1月、幕末の京都で倒幕側の殺人者として名をはせ、「人斬り抜刀斎」と呼ばれた緋村剣心が、鳥羽・伏見の戦いで多くの幕府軍の兵士を斬り殺す。新選組の斎藤一は、剣心を倒そうと向かうものの、戦いは倒幕側の勝利に終わり、勝負はお預けとなる。戦いで傷ついた鵜堂刃衛は、剣心が置いていった刀を手に取り、これまでにない力を感じる。

偽「人斬り抜刀斎」

10年後の1878年（明治11年）の東京。悪徳商人の武田観柳は、医者の高荷恵に新型アヘンを作らせる。一方、神谷活心流の人斬り抜刀斎を名乗る男が辻斬りを起こす事件が勃発。警官となっていた斎藤一が捜査を行い、観柳に目をつけている。今や人を斬ることを捨て、「不殺（ころさず）の誓い」として逆刃刀を持つ剣心が江戸にやって来る。神谷活心流の師範代である神谷薫に抜刀斎と思われて襲われるものの、誤解は解ける。

薫を助ける剣心

観柳の元から逃げ出した恵が警察に駆け込む。観柳の部下で「人斬り抜刀斎」を名乗っている刃衛刃衛が、恵を捕らえるために警察署に向かう。警官を殺して恵の元に向かう刃衛だったが、気づいた恵は逃げ出す。警察署から出た刃衛を見た薫は、人相書きに似ていることから、刃衛が抜刀斎であることに気づき、戦いを挑む。だが、圧倒的に刃衛の方が強く、殺されそうになったところを剣心に助けられる。

再び薫を助ける剣心

朝。道場を掃除する薫。唯一残った門下生である、少年の明神弥彦が姿を現す。朝の稽古を始めようとしたところに、男たちがやって来る。男たちは、道場に土足で上がり、「神谷活心流」の看板を壊し、道場を破壊し始める。そこに、剣心が姿を現す。剣心は素手と木刀で男たちを次々に倒していき、1人も斬らずに撃退する。

捜査協力の依頼

騒動を聞きつけて、警官たちがやって来る。剣心は「自分のせい」と警官に話して連行される。牢屋に入れられた剣心を、斎藤一が迎えに来る。山県有朋の前に連れ出された剣心は、新型のアヘン「蜘蛛の巣」の捜査協力を求められる。だが、人斬りをやめた剣心は断る。斎藤は剣心を目覚めさせようと刀で襲うものの、剣心の考えは変わらない。剣心は釈放される。

居候に

弥彦は、雨の中でびしょぬれになっている恵を見つけて、道場に連れてくる。薫は、釈放された剣心に、道場に来るように話す。自分が人斬りだったことを理由に断ろうとする剣心だったが、薫は「過去は関係ない」と話す。風呂に入れてもらっていた恵は、薫を無視して剣心にあいさつをする。恵と剣心は、道場の居候となる。

牛鍋屋

助けてもらったお礼に、薫は剣心を牛鍋屋に連れて行く。そこに、剣心の腕を知った観柳が、用心棒の誘いにやって来る。観柳に気づいた恵は隠れる。観柳の誘いを剣心は断る。そこに、剣心が「人斬り抜刀斎」であることを牢屋で知った相楽左之助が現れ、剣心に勝てば自分を用心棒とするように観柳に話す。剣心と左之助は通りで戦いになるが、剣心は剣を抜かない。「あんな男のために働くのか」と言われた左之助は、剣心を襲うのをやめる。

傷の秘密

人斬り抜刀斎を名乗る刃衛によって、警官たちが殺される。警官の遺体に泣きながらうずくまる妻の姿を見て、過去を思い出す剣心。かつて、侍たちを襲った剣心は、妻のために死ねないと襲ってくる侍に、左のほほに傷をつけられたのだった。一方、ガトリング砲を手に入れた観柳は、神谷道場のある一帯を港に変え、新型アヘンを世界に輸出して稼いだ金で武器を買い、新政府に代わって日本を支配することを夢見ている。

毒井戸

道場の周りで、多くの人たちが苦しみ出す事件が起こる。井戸に毒が入れられたことに気づいた恵は、指示を出して薬などを集め、人々を助ける。観柳のしわざと知った剣心は、観柳の屋敷に向かおうとする。だがその前に、周りに迷惑をかけないようにと考えた恵が、書き置きを残して観柳の元に戻ったことを知る。

外印、番神

観柳の前に現れた恵がナイフで襲いかかるものの、外印に止められる。剣心と左之助が屋敷に現れ、観柳の手下たちに襲われるが、全員を倒して屋敷の中へ向かう。左之助は番神と、剣心は外印と戦いになる。左之助はバックドロップで番神を倒し、剣心は外印を動けない状態にする。左之助と合流した剣心は、観柳の部屋に向かう。

ガトリング砲

観柳は、ガトリング砲で剣心と左之助を攻撃する。そこに、弥彦の通報を聞いた斎藤一が姿を見せる。剣心と左之助が降参したふりをして油断させ、左之助が持っていたタマゴを観柳にぶつけて気をそらしたすきに、斎藤がジャンプをして天井から下がるシャンデリアをガトリング砲の上に落とす。観柳は斎藤に捕らえられる。

誘拐された薫

捕らえられていた恵から、刃衛が薫を誘拐したことを聞かされた剣心は、刃衛の元に向かう。刃衛は、剣心を人斬りに戻すために薫を誘拐したのだった。剣心は刃衛に襲いかかる。だが、剣を交える剣心が本気ではないと考えた刃衛は、薫に「心の一方」をかけ、自分を殺さなければ2分で薫が死ぬ状況を作り出す。

決着

本気になった剣心は、刃衛の肘の関節を砕き、剣の道を断つ。さらに刃衛を殺そうとする剣心だったが、剣心に人殺しをさせたくない薫が自らの力で「心の一方」を解く。刃衛は自らを刺して絶命する。駆けつけた斎藤は剣心の甘さを指摘するが、剣心は耳を貸さずに薫を道場に連れ帰る。目を覚ました薫は、剣心が出ていったと思って探しに向かおうとするが、道場に戻ってきた剣心と会う。