登場人物・キャスト 三度目の殺人
三隅高司(役所広司)
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三隅高司は、食品加工工場の経営者殺害で逮捕された、映画「三度目の殺人」の登場人物。かつて北海道の留萌で、2名の殺人・強盗・放火を起こし、30年間刑務所に収監されていた。出所後に勤務していた食品加工工場の社長をスパナで後ろから殴って殺害したあと、ガソリンで火をつけて燃やした。財布も盗んでおり、強盗殺人と死体損壊罪で逮捕された。その後事件について自白し、起訴された。36歳になる娘が留萌にいる。
国選弁護人となった重盛、摂津らと接見を重ねるが、そのたびに話すことがコロコロ変わる。また、週刊誌の記者に、被害者の妻に頼まれて保険金目当てで殺したと語り、そのことが記事になる。重盛にも同様の説明をし、被害者の妻から送られたメールを証拠として見せる。重盛の調査で、飼っていたカナリアを殺して墓を作るなど身辺整理をして逮捕を覚悟していたと思われる行動をとっていた。また、被害者の娘である咲江と会っていた。
自分を助けるために咲江が父親に性的暴行を受けていたことを法廷で証言すると聞き、これまでの主張をひるがえして殺人自体を否定するものの裁判では認められない。死刑判決を受けるものの、重盛に感謝を述べて握手をする。その後、、咲江に裁判で性的暴行の証言をしなくてよいように主張を変えたのかを重盛から聞かれるが、答えをはぐらかす。実際の動機や犯行の有無は、最後まで明らかにならない。
・娘も咲江と同様に足が悪かった。誕生日の咲江と河川敷で雪のケーキを作った数日後に、留萌の事件の裁判長だった重盛の父に近況を伝えるハガキを出す。そのハガキには、かつて娘の4歳の誕生日に雪のケーキを作った思い出が書かれている。
・被害者の妻から殺害依頼を受けていたことも、咲江の証言の話を聞いて撤回する。被害者の妻の件を持ち出したのは、性的暴行について知っていたのに見て見ぬしていた被害者の妻を裁こうとしたためと重盛は考える。
・好物はピーナッツクリーム。自宅にビンが置かれているのを見た重盛から留置所への差し入れとして受け取り、パンに塗って食べる姿を見せる。
キャスト
三隅高司を演じているのは役所広司。公開時61歳頃。ともに日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した「Shall we ダンス?」(1996)や「うなぎ」(1997)のほか、「THE 有頂天ホテル」(2006)などの出演作がある。本作でも同最優秀助演男優賞を受賞した。同時期の出演作には、「関ヶ原」(2017)などがある。
「三度目の殺人」の関連項目
セリフ・名言 8
三度目の殺人
0:37:05頃
三隅が咲江と会っていたことや、逮捕を覚悟して身辺整理をしていた・・・ことを知った重盛。三隅に逮捕を覚悟していたのではないかと聞く重盛だったが、三隅ははぐらかす。そのあと三隅は、重盛の手のぬくもりを感じ、娘がいることを言い当てる。
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セリフ・名言 11
三度目の殺人
0:46:50頃
殺人事件を起こす前に、三隅は30年前の事件で裁判長を務めた重盛・・・の父にハガキを出していた。そこに書かれていた言葉。このあと、ハガキを書いた数日前に、三隅と咲江が同じように雪でケーキを作っていたことが明らかになる。
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セリフ・名言 13
三度目の殺人
0:54:50頃
これまで常に冷静な姿を見せていた三隅だったが、重盛と川島が娘に・・・会いに北海道に行ったと聞いていら立ちを見せる。そして、被害者に対して「殺されて当然」と考えていることを明らかにする。そのあとの2人のやり取り。
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セリフ・名言 15
三度目の殺人
1:10:25頃
殺人を犯す前に、三隅は飼っていたカナリアを殺して庭に埋めていた・・・。だが1羽だけは逃がしていたことを明かす。そして、自分と同じように命を選別する存在を「理不尽」と語る。重盛もまた、以前に「人は理不尽に命を奪われる」と川島に語っていた。
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セリフ・名言 16
三度目の殺人
1:12:30頃
三隅は30年前に自分の事件を担当した裁判長である重盛の父に、近・・・況を報告するハガキを出していた。その理由を「裁判長に憧れていたから」と語る。重盛もまた、かつては父と同じ裁判長になることを目指していた。
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セリフ・名言 19
三度目の殺人
1:35:25頃
咲江が性的暴行を受けたことを裁判で証言すると聞いた三隅は、これ・・・までの供述を一転させて、犯行を否認する。戸惑う重盛と三隅のやり取り。三隅の言葉を重盛は信じることにし、裁判でも犯人性を争うことに方針を転換する。
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セリフ・名言 24
三度目の殺人
1:57:00頃
犯行を否定する供述を始めた三隅。重盛は三隅の供述に乗っ取って裁・・・判で弁護するものの、三隅に死刑判決が下る。その後、三隅と接見した重盛は、咲江が性的暴行についての証言をしなくても済むように供述を変えたのかを三隅に聞く。だが三隅ははっきりと答えない。
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その他の「三度目の殺人」の登場人物・キャスト
人物 3
三度目の殺人
俳優:広瀬すず
山中咲江は、被害者の娘である、映画「三度目の殺人」の登場人物。生まれつき足が悪く・・・、器具をつけた足をひきずって歩く姿を見せる。足が悪いは生まれつきだが、周囲には飛び降りたことが原因とウソの説明をしている。北海道大学への進学を希望している。実は、14歳の頃から父親によって性的暴行を受けていたおり、そのことを三隅に話していた・・・
人物 4
三度目の殺人
俳優:吉田鋼太郎
摂津大輔は、重盛とともに三隅の弁護を務める、映画「三度目の殺人」の登場人物。重盛・・・とは司法修習の同期で、以前は検事をしていたいわゆる「ヤメ検」。国選弁護人として三隅の弁護を務めるが、コロコロと供述の変わる三隅に手を焼き、重盛に協力を頼む。以後は重盛にメインの弁護を頼み、重盛からは影で「丸投げしやがって」と言われている。
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人物 5
三度目の殺人
俳優:満島真之介
川島輝は、重盛や摂津とともに三隅の弁護を務める、映画「三度目の殺人」の登場人物。・・・若手の弁護士で、重盛にオフィスを借りているいわゆる「軒弁」。バッグはリュックを使用している。重盛に頼まれて、三隅の殺人の動機に怨恨の線がないかを調べるために、食品加工工場の同僚に聞き込みをする。
依頼人を理解しようとし、「生まれて来ない方・・・
人物 6
三度目の殺人
俳優:斉藤由貴
山中美津江は、被害者の妻で咲江の母親である、映画「三度目の殺人」の登場人物。重盛・・・が持ってきた三隅の謝罪の手紙を破り捨てる。その後、三隅が週刊誌の取材を受けた記事で、保険金目的で夫の殺害を三隅に依頼したとの記事が書かれる。「例の件」として50万円を振り込むメールが残されているが、「夫が送ったのでわからない」と裁判で証言す・・・
人物 7
三度目の殺人
俳優:橋爪功
重盛彰久は、朋章の父で元裁判官である、映画「三度目の殺人」の登場人物。三隅が起こ・・・した留萌強盗殺人事件で三隅に判決を下した人物。三隅の弁護をすることになった朋章に頼まれ、当時の資料を持って上京する。資料とともに、今回の事件前に三隅から送られてきたハガキを渡す。朋章の自宅に泊まることになり、エプロン姿でパスタ料理を作りなが・・・