登場人物・キャスト　七人の侍

儀作(高堂国典)

重要な部分に触れている場合があります。

儀作は、村の長老である、映画「七人の侍」の登場人物。離れの水車小屋に住んでいる。野武士の襲来におびえる村人たちに、侍を雇うように告げる。4名と言っていた侍の数が結局7名となるも、予定より多くなることも計算していた。

村にやってきた侍たちにおびえて、農民たちが家から出てこない様子を、「ビクビクしているだけ」と侍に説明するが、手立てを打てない。その時に、板木を鳴らして農民たちに侍の必要性を感じさせた菊千代に「これでええ！」と話す。物見の野武士を侍が捕まえた時には、殺そうといきり立つ農民たちをあおり、止めようとする侍たちをあきらめさせる。

長年住んできた水車小屋を捨てるように勘兵衛から言われ、ショックを受ける。野武士が襲ってきた際には、水車小屋に立てこもり、野武士に襲われて死ぬ。

キャスト

儀作を演じているのは、高堂国典。当時57歳頃。黒澤明作品の常連で、「白痴」(1951)、「生きものの記録」(1955)などに出演している。

儀作「おら10人は仕方がねえと思っていただよ。だども、10人つったら15人になるだ。まあ、そういったもんだ」

0:33:10頃農村を守ることに同意した勘兵衛は、全部で7人の侍が必要と考える・・・。一足先に村に戻った万造たちは、長老の儀作に報告に行く。侍に村を守ってもらうことに決めた儀作には、侍の人数が予定よりも多くなることはお見通しだった。・・・

セリフ・名言 5 七人の侍

儀作「野伏せり来るだぞ！首が飛ぶつうのに、ヒゲの心配してどうするだ！」

0:33:35頃 7人の侍が村に来ることになり、侍が美しい自分の娘の志乃をはじめ・・・とする女たちに手を出すことを心配する万造。そんな万造を儀作が一喝する。だが、万造の心配は収まらず、志乃の髪を無理やり切って男になりすまさせるのだった。・・・

セリフ・名言 11 七人の侍

儀作「百姓は、雨が降っても、日が照っても、風が吹いても心配ばかしだで。つまり、ビクビクするより能がねえ」

1:10:25頃一足先に宿場町から村に戻ってきた万造は、侍たちが娘の志乃に手を・・・だすことを恐れて、いやがる志乃の髪を無理やり切って男になりすまさせていた。そのこともあって、侍が村にやってきても、村人たちは家から出てこないのだった。とりあえず長老の儀作の元を訪れた侍たちに、儀作が語る言葉。・・・

セリフ・名言 19 七人の侍

儀作「よし！せがれの仇、討たせるだ！誰か、手を貸してやれ！」

2:11:35頃物見の野武士を捕らえた侍たち。野武士にひどい目にあわされてきた・・・農民たちは、野武士を殺そうとする。止めようとする侍たちだったが、老い先短い久右エ門の婆様が、息子の仇を取るために、クワを持ってゆっくりと近づいていく。その時の長老の儀作の言葉。この様子を見た侍たちは、何も言えなくなり、その場を立ち去る。・・・

キーワード 12 七人の侍

水車小屋

農村の離れには水車小屋があり、長老の儀作が住んでいる。勘兵衛は、離れまで守ること・・・はできないと考え、水車小屋は諦めるように告げる。だが、野武士たちが襲ってきた時に、儀作は水車小屋と運命をともにしようとし、息子夫婦が赤ん坊を連れて儀作を連れ出しに向かう。そこを野武士が襲い、水車小屋には火をつけられ、赤ん坊以外は死んでしまう・・・