ストーリー・あらすじ紹介　オデッセイ

砂嵐

火星のアキダリア平原では、植物学者のマーク・ワトニーや指揮官のメリッサ・ルイスたちが土壌調査を行っている。そこに、猛烈な嵐が近づいているという連絡が入る。母船ヘルメスに戻るため、急いでMAV（火星上昇機）に向かうワトニーたち。途中でアンテナがぶつかったワトニーは吹き飛び、行方がわからなくなってしまう。ルイスはワトニーの捜索を諦め、火星から離れる。地球では、NASAがワトニーの死を発表する。

シーン 1

火星の大砂嵐

火星探査の任務を遂行していたNASAの宇宙飛行士たち。植物学者のワトニーは土壌を・・・調べ、指揮官の地質学者であるルイスたちも火星にいた。彼らは、ハブと呼ばれる住居から外に出て調査を行っていた。そこに、大規模な砂嵐が襲ってくるという情報が入る。ハブに避難したルイスたちは対応策を協議する。ルイスは苦渋の選択として、MAV（・・・

生きていたワトニー

嵐が去ったあと、ワトニーは火星で目を覚ます。腹部にアンテナの一部が刺さっていたが、宇宙服が密閉状態となっていたため、ワトニーは助かっていた。居住区域（ハブ）に戻ったワトニーは、地球への連絡手段はなく、次の有人調査は4年後で、ハブの耐用日数は31日しかなく、食料も1年で尽きることを確認する。

ジャガイモ

それでもワトニーは、なんとか生き抜こうと決意する。食料にジャガイモを見つけたワトニーは、食料確保のためにジャガイモの栽培を思いつく。ハブの中に土を持ち込んで畑とし、排泄物を肥料とし、ロケット燃料の水素を酸素と燃やして水を作り出す。水を作る時に爆発を起こすなどの失敗を経ながらも、やがて畑にジャガイモの芽が出る。

シーン 2

ジャガイモの栽培を思いつくワトニー

大砂嵐が起こった時にアンテナがぶつかって失神してしまい、火星に1人だけ取り残され・・・てしまったワトニー。腹部に刺さったアンテナの部品を引き抜き、医療用ホチキスで留める治療をしたワトニーは、厳しい状況に気づく。酸素や水を供給する設備が壊れれば死を意味し、何も起こらなくても食料が尽きて死んでしまう。ワトニーは食料の備蓄を調・・・

ローバー

衛星写真からワトニーが生きていることがわかったNASAは、記者会見で発表する。火星では、4年後に次の有人調査の着陸地点に到着しているように、ワトニーがローバーで目的地まで向かう実験を行う。目的地までは3,000キロの距離があり、今のローバーの装備では50日かかる。バッテリーを節約するために、ワトニーは火星着陸に使用したプルトニウムを使うことにする。

シーン 3

ディスコ・ミュージックに文句を垂れるワトニー

NASAでは、火星に置き去りになったワトニーは死亡したと考えられ、記者会見でもワ・・・トニーの死を発表していた。だが、衛星写真でワトニーが生きていることが分かる。衝撃を受けるNASAのスタッフたち。火星探査プロジェクトの責任者であるカプーアは、絶望的な状況の火星に1人でいるワトニーの今の心理状況を考え、深刻な表情を浮かべる。・・・

パスファインダー

かつて火星に送られてきた無人探査機「パスファインダー」の存在を思い出したワトニーは、パスファインダーを回収する。ワトニーの意図に気づいたNASAのビンセント・カプーアは、地球に残されたパスファインダーの受信機を起動させる。通信がつながるものの、カメラの動きでコミュニケーションを取るしかない。

16進法

ワトニーは、16進法を使ってNASAとの文章のやり取りに成功する。そして、NASAからローバーのシステムを使ってチャットでのやり取りを可能にする方法を教わる。チャットできるようになったワトニーは、ヘルメスに乗るクルーたちにワトニーの生存を伝えていないことを知って怒る。NASAは、ヘルメスで地球に向かうクルーに、ワトニーの生存を教える。司令官のルイスは、ワトニーを置き去りにした責任を感じる。

エアロックが破裂

NASAでは、ワトニーの食料が尽きる前に補給機を送る計画を立てる。だが、ハブのエアロックに穴が空いていたために爆発が起こり、ワトニーが育てていたジャガイモがダメになってしまう。NASAは予定を大幅に短縮する必要に迫られる。落ち込むワトニーだったが、ヘルメスのクルーとチャットでやり取りして、前向きな気持ちを取り戻す。

補給機の打ち上げ失敗

ワトニーは、ハブの壊れた入り口をビニールシートとテープで補強して、再び住めるようにする。一方NASAでは、補給機の打ち上げを早めるためにテストをしないことに決める。打ち上げが行われるが、補給機は爆発を起こしてしまう。そのことを知ったワトニーは、希望を失ってはいないものの、もし自分が死んだ時の両親に報告する役割をルイス船長に頼む。

中国国家航天局

補給機の打ち上げ失敗を知った中国国家航天局は、NASAに協力を申し出る。一方、NASAの研究者であるリッチ・パーネルは、地球に向かっているヘルメスを火星に向かわせ、ワトニーを助けられることを報告する。だが、NASA長官のテディ・サンダースは、ヘルメスの乗組員の安全を考え、ヘルメスでの救出作戦を却下する。フライトディレクターのヘンダーソンは、長官の命令を無視して、ヘルメスのクルーにワトニー救出が可能であることを伝える。ルイスをはじめとするクルーは、NASAの命令に反して、ワトニー救出に向かうことで一致する。

シーン 4

宇宙船ヘルメスでワトニーを助ける方法

火星でワトニーが生きていることがわかり、NASAでは補給船の打ち上げ準備が進む。・・・ハブの一部が破裂する事故が起きてしまい、ワトニーが育てていたジャガイモがすべてダメになってしまったことから、補給船の打ち上げは早められる。スケジュール短縮のためにテストをせずに打ち上げられた補給機は、空中で爆発してしまう。絶望的な状況の・・・

救出に向かうヘルメス

ヘルメスは、NASAに無許可でコースを外れる。NASAは、ヘルメスをワトニー救出に向かわせたと発表する。NASAと中国国家航天局は、協力してヘルメスに補給物資を打ち上げる。火星では、次のミッションのために用意されたMAV（火星上昇機）を使ってヘルメスに向かうために、ワトニーがローバーを改造するなどの準備をする。

準備が整う

7カ月後。痩せてヒゲの伸びたワトニーが、ローバーでMAVに向かう。ワトニーは自らを「宇宙海賊」と呼ぶ。一方NASAでは、ヘルメスから遠隔操作されることになったMAVの推進力を高めるために、機体を軽くする方法を考える。MAVに到着したワトニーは、NASAの指示に従って、余分な設備を捨てる。こうして準備が整う。

MAVの打ち上げ

ワトニーが乗ったMAVが、ヘルメスからの遠隔操作で打ち上げられる。世界中がその様子を映像で見守っている。打ち上げは成功するが、ヘルメスとの距離が遠すぎる。スラスターを使ってMAVに近づくヘルメスだったが、速度が早すぎるために回収が難しい。そのことを知ったワトニーは、宇宙服に穴を開けてコントロールしながらヘルメスに向かう方法を提案する。

再会

ルイス司令官は、ヘルメスで故意に爆弾を爆発させ、爆風で減速させることにする。爆発は成功して減速するが、まだワトニーとの距離は離れている。ワトニーは宇宙服に穴を開けて推進力を生み出し、宇宙服でヘルメスとロープでつながれているルイス司令官に近づく。ルイスはワトニーを捕まえて、ヘルメスに収容する。ワトニーとクルーは再会を喜び合う。