宇宙戦争

公開年: 2005年
製作国: アメリカ
監督: スティーヴン・スピルバーグ
出演: トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ジャスティン・チャットウィン、ティム・ロビンス

「宇宙戦争」は、H・G・ウェルズが1898年に発表したSF小説の映画化作品。監督をスティーヴン・スピルバーグが務め、トム・クルーズが主演した。

原作はSF小説の古典として読みつがれ、登場するトライポッドはタコに似た火星人のイメージの原型になったと言われている。1953年にも映画化されており、この時に出演したジーン・バリーとアン・ロビンソンが、メリー・アンの両親として本作にも出演している。本作では、主人公の親子関係を強く打ち出すなどの変更がされている。

サターン賞でレイチェルを演じたダコタ・ファニングが「若手俳優賞」を受賞するなどの評価を受けた。サターン賞では、「SF映画賞」「主演男優賞＝トム・クルーズ」「監督賞」「脚本賞」「音楽賞」「特殊技術賞」にもノミネートされた。アカデミー賞では、「視覚効果賞」「音響賞（編集）」「音響賞（調整）」の3部門にノミネートされた。

興行的にもヒットとなり、北米で約2.3億ドルの興行収入となり、2005年の4位となった。世界では約5.9億ドルの興行収入となった。日本でも約60億円の興行収入となり、2005年の洋画の3位となった。

キャッチボール

ニューヨークの貨物港でクレーンのオペレーターをして働いているレイ。離婚した妻のメリー・アンが実家のボストンに行く間、ロビーとレイチェルの2人の子どもを預かる。レイとロビーの関係は悪く、キャッチボールをしながら2人は言い合いになり、レイの投げたボールをわざとロビーが捕らなかったために窓ガラスが割れる。

人だかり

数時間寝たレイが目を覚まし、ロビーがレイの車を乗って出かけたことを知る。怒ったレイがロビーを探しに外に出ると、奇妙な雲が空に浮かんでいることに気づく。風が強くなり、雷が同じ場所に何度も落ちる。雷が収まり、レイは様子を見に通りに出ていく。雷が何度も落ちた場所の周りに人だかりができている。

トライポッド

雷が何度も落ちた場所から地面にひび割れが走り、中から巨大な機械（トライポッド）が姿を現す。トライポッドは3本足で、胴部からは触手が伸びている。周囲にいる人々に向かってビームを放つトライポッド。ビームを食らった人間は一瞬にして灰にされてしまう。レイは走って自宅に戻り、ロビーとレイチェルを連れて再び外に出る。