登場人物・キャスト　007／カジノ・ロワイヤル

ヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)

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ヴェスパー・リンドは、金融活動部に務める女性である、映画「００７／カジノ・ロワイヤル」の登場人物。金融活動部はマネーロンダリング対策のために活動している国際機関で、モンテネグロでのポーカー大会にボンドが参加するために必要な1,000万ドルを融通した。ヴェスパーは、監視役としてモンテネグロに派遣される。名前のヴェスパーには、「宵の明星」の意味がある。飾り結びのペンダントを常に身につけている。

モンテネグロに向かう列車で、ボンドと初めて会う。ボンドから「君は美貌を問題だと思っている」などと指摘され、「あなたは、女性に意義を認めず、使い捨ての快楽としてしかみていない」などと言い返すなど、ギスギスしている。富豪令嬢でボンドと恋人という設定にもいらだちを見せる。また、ボンドがホテルで本名を名乗る姿を見て、ボンドの傲慢さを指摘する。

ポーカー大会では、美しく着飾ってボンドにキスをし、参加者の気をそらせるという役割を果たす。ル・シッフルを襲うオバンノやオバンノの手下とボンドが格闘となったときには、おびえながらもボンドを助ける。だが、ショックから服を着たままシャワーを浴びてうずくまってしまい、ボンドに慰められる。

ボンドがル・シッフルに敗北を喫して資金をすべて失ってしまった時には、追加の500万ドルの拠出を拒否し、ボンドの思い上がりを責める。その後、毒を盛られたボンドが死にかけた時には、異変に気づいてボンドを追いかけ、除細動器を作動させてボンドを助ける。ボンドが勝利を収めたあとに、2人で夕食を取る。その後、ル・シッフルの手下に誘拐されて、倉庫に連れて行かれるものの、ミスター・ホワイトがル・シッフルを殺害し、助かる。

病院で静養するボンドに付き添い、ボンドと愛を交わすようになる。2人でヴェネツィアを訪れ、幸せな時を過ごす。だが、ポーカーの賞金が金融活動部の口座に戻されておらず、ヴェスパーの口座に入金されていたことが分かる。裏切りに気づいたボンドによって、銀行から引き出した金を男に渡すところを突き止められる。ボンドに気づいた男によって、建物のエレベーターに閉じ込められる。建物は水に沈んでいき、ボンドの助けを拒否し、溺死する。

死後、長年の恋人をル・シッフルに人質に取られ、ル・シッフルに情報を流していたことが明らかになる。だが、ル・シッフルを殺害したミスター・ホワイトと金で交渉し、ボンドの命を助けたことも分かる。ボンドの手元に残した携帯に、ミスター・ホワイトの電話番号を記載したメッセージを送っており、ボンドは電話番号を元にミスター・ホワイトの元に向かう。

・飾り結びのペンダントを常に身につけている。ボンドから過去の恋人からの贈り物だと指摘される。ボンドとヴェネツィアで過ごす時には、ペンダントを外す。