プラハ

チェコのプラハ。まだ007となっていないジェームズ・ボンドが、組織を裏切った局長を殺害する。局長と部下の2人を殺害したボンドは、00(ダブルオー)となる資格を得る。ウガンダでは、ミスター・ホワイトの仲介で、ル・シッフルがテロ組織のオバンノから資金を預かる。ル・シッフルはテロ組織の金を運用して利益を出していた。ル・シッフルは、スカイフリート社の株の空売りをブローカーに命じる

マダガスカルでのチェイス

マダガスカル。モロカという男を見張っているボンドは、相棒の動きによってモロカに気づかれてしまう。ボンドは、工事現場にモロコを追いかけ、クレーンで格闘になる。ナムブツ大使館に逃げ込んだモロカだったが、ボンドは国際法を破って大使館の中まで追いかけ、モロカを捕らえる。大使館の兵士に囲まれたボンドは、モロカとガスボンベを撃ち、爆発にまぎれて逃げる。ボンドは、モロカのバッグから爆弾と「エリプシス」という人物からの着信がある携帯電話を見つける。
シーン 1

工事現場でのチェイス

マダガスカルで、顔に傷のある男モロカを監視するボンド。ボンドの相棒が耳に手を当て・・・たことから怪しまれ、モロカは逃げ出す。工事現場へと逃げ込んだモロカを、ボンドが追う。高い身体能力でスルスルと工事現場を登っていくモロカ。ボンドもクレーンなどを駆使してモロカを追う。高所の足場が不安定な場所で、モロカはボンドを銃で撃とうとする・・・

バハマへ

ボンドが起こした事件がマスコミに報道され、MI6の局長のMは怒っている。自宅に戻ったMは、家の中に入り込んだボンドに気づく。Mはボンドの傲慢さをたしなめる。ボンドは、携帯電話の「エリプシス」の発信場所が、バハマのビーチであることを突き止める。バハマにやって来たボンドは、警備室の監視カメラの映像から、エリプシスがディミトリオスという人物であることを知る。

ソランジュからの情報収集

ディミトリオスとポーカーをしたボンドは、ディミトリオスの持つスポーツカーのアストンマーチンを勝ち取る。モロコを紹介したル・シッフルに呼び出されたディミトリオスは、ル・シッフルから文句を言われる。一方、ボンドはディミトリオスの妻ソランジュを自宅に誘う。ディミトリオスからの電話を受けたソランジュから、ディミトリオスがマイアミに向かうことを聞いたボンドは、マイアミに向かう。

マイアミ空港

マイアミの展覧会で、ディミトリオスがクロークに荷物を預ける。ディミトリオスは追ってきたボンドに気づき、ナイフで殺そうとするが、逆にナイフを刺されて死ぬ。荷物を引き出した男カルロスを追うボンドは、マイアミ国際空港にたどり着く。空港では、新型旅客機のスカイフリートのお披露目が行われるところだった。小型爆弾をしかけた燃料補給用タンカーに乗り込んだカルロスを、ボンドが追う。ボンドは運転席に乗り込み、カルロスは運転席から飛び降りる。タンカーはスカイフリートに突っ込んでいくが、ボンドがぶつかるギリギリのところでタンカーを止める。カルロスは爆弾の起爆スイッチを押すが、ボンドは小型爆弾をカルロスの腰につけており、カルロスは爆死する。

ル・シッフルの目的

カルロスが失敗したことを知ったル・シッフルは、誰かが情報を漏らしたと考える。バハマに戻ったボンドは、ソランジュが拷問の末に殺されたことを知る。ボンドは、Mからル・シッフルについての説明を受ける。テロ組織から運用を任されていた大金をスカイフリートの空売りの失敗で失ったル・シッフルは、モンテネグロのカジノで開かれる多額の金を賭けたポーカーで取り戻そうとしていることが分かる。Mはポーカーな得意なボンドを、モンテネグロのポーカー大会に参加させる。ボンドには発信機がつけられる。

ヴェスパーと合流

モンテネグロに向かう列車で、財務省の職員の女性ヴェスパー・リンドが、ボンドを見張るために合流する。2人は恋人という設定でホテルに宿泊する。ボンドは自分の正体をホテルの受付に明らかにし、ヴェスパーはボンドのやり方を傲慢と感じ、反発する。現地ではルネ・マティスが協力者となる。ポーカーでは、ヴェスパーがセクシーなドレスで登場して参加者の気を引く役割を果たすことになる。ボンドはヴェスパーが用意したオーダーメイドのタキシードで会場に向かう。

ポーカー大会がスタート

賭け金はスイス銀行に預けられ、勝者が指定したパスワード入力することで、指定口座に送金されると説明がある。ポーカーが開始される。ボンドは、ル・シッフルがブラフの時には左のこめかみに手を当てることに気づく。休憩となる。部屋に戻ったル・シッフルは、自分が預けた金が失われたことを知ったオバンノに襲われる。ル・シッフルの部屋のそばにいたボンドとヴェスパーは、異変に気づく。オバンノの部下と階段で格闘になり、オバンノも加わる。ボンドは2人を殺し、何事もなかったようにポーカーに戻る。

ボンドの敗北

ポーカーを終えて部屋に戻ったボンドは、格闘に巻き込まれてショックを受けたヴェスパーが、服を着たままシャワーを浴びて座り込んでいるのを見つける。ボンドはヴェスパーを慰める。オバンノらの死体は、マティスが処理をする。再びポーカーが行われる。ル・シッフルのしぐさからブラフと読んだボンドは、大勝負に出るが負けてしまう。

死にかけるボンド

500万ドルの追加を求めるボンドだが、ヴェスパーに拒否される。ポーカーの参加者の1人で、実はCIAのエージェントであるフィリックス・ライターが、賭けに勝ったらル・シッフルをCIAに引き渡す条件で、ボンドに資金を提供する。ポーカーが再開され、ボンドは勝ち続ける。だが、ル・シッフルのガールフレンドのヴァレンカが、ボンドの酒に毒を入れる。苦しむボンドは、自分の車からMI6の本部に連絡をする。指示通りに解毒剤を注射し、除細動器を使おうとするが、線が抜けておりボンドは気を失う。そこに現れたヴェスパーが除細動器を起動し、ボンドはよみがえる。

誘拐

ポーカーに戻ったボンドは、大勝負でル・シッフルに勝ち、ル・シッフルを破滅させる。ボンドがヴェスパーと夕食を取っていると、ヴェスパーはマティスに呼び出されて席を立つ。ヴェスパーの危険に気づいたボンドが追いかけ、ヴェスパーが車で連れ去られるのを見る。車で追ったボンドは、縛られて道路に転がされたヴェスパーをよけようとして横転する。ル・シッフルと手下が現れ、ボンドの発信機を取り、ボンドとヴェスパーを倉庫に連れて行く。

拷問

裸にされたボンドは、座面が外されたイスに座らされる。ル・シッフルは、太いロープの結び目でボンドの睾丸を打ちつけ、送金に必要なパスワードを教えるように迫る。ボンドは拷問に耐え、パスワードを教えることを拒否する。ル・シッフルはナイフを取り出すが、そこに現れたミスター・ホワイトがル・シッフルを撃ち殺す。病院で療養するボンドは、マティスをMI6に引き渡す。そして、ヴェスパーと互いの愛を確認し、ポーカーの賞金を銀行口座に送金する。

ヴェネツィア

ヴェネツィアで楽しい時間を過ごすボンドとヴェスパー。ボンドはヴェスパーと幸せに暮らすために、Mに辞職のメールを送る。ヴェスパーが銀行に行っている間に、Mから電話がかかってくる。財務省の口座にポーカーの賞金が振り込まれていないことを聞いたボンドは、ヴェスパーがだましていることに気づく。ヴェスパーを追ったボンドは、ヴェスパーがブリーフケースを男(ゲットラー)に渡しているところを目撃する。ボンドはゲットラーに気づかれる。ゲットラーは、ヴェスパーを建物のエレベーターに閉じ込める。ボンドは建物を浮かせている浮き袋を撃ち破る。建物が沈む中で、ボンドはゲットラーと手下を殺す。ヴェスパーを助けようとするボンドだったが、ヴェスパーは自らエレベーターに鍵をかけて沈み、溺死する。その様子を見ていたホワイトが、ブリーフケースを持ち去る。

名を名乗るボンド

Mはボンドに、ヴェスパーの恋人がル・シッフルに誘拐されており、協力するよう脅されていたことを話す。さらに、誰も信じられなくなったボンドに、拷問された夜に殺されなかったのはヴェスパーが黒幕と金で取引したからであることを話す。ヴェスパーが残した携帯電話に、ヴェスパーがボンドに送っていたメールが届く。そこにはミスター・ホワイトの電話番号が記されている。ミスター・ホワイトの元を訪れたボンドは、ホワイトの足を撃ち、ホワイトに自分の名前を名乗る。

シーン 1 007/カジノ・ロワイヤル

工事現場でのチェイス

マダガスカルで、顔に傷のある男モロカを監視するボンド。ボンドの相棒が耳に手を当て・・・たことから怪しまれ、モロカは逃げ出す。工事現場へと逃げ込んだモロカを、ボンドが追う。高い身体能力でスルスルと工事現場を登っていくモロカ。ボンドもクレーンなどを駆使してモロカを追う。高所の足場が不安定な場所で、モロカはボンドを銃で撃とうとする・・・
人物 1 007/カジノ・ロワイヤル

ジェームズ・ボンド

俳優:ダニエル・クレイグ ジェームズ・ボンドは、イギリスの諜報組織MI6に所属するスパイである、映画「00・・・7/カジノ・ロワイヤル」の登場人物。映画の始まりでは、殺しのライセンスを持つ「00(ダブルオー)」には認定されていない。内部の裏切り者であるプラハ局長を殺害した功績から、昇格して007となる。テロ組織から預かった金を運用するル・シッフルとい・・・
人物 2 007/カジノ・ロワイヤル

ヴェスパー・リンド

俳優:エヴァ・グリーン ヴェスパー・リンドは、金融活動部に務める女性である、映画「007/カジノ・ロワイ・・・ヤル」の登場人物。金融活動部はマネーロンダリング対策のために活動している国際機関で、モンテネグロでのポーカー大会にボンドが参加するために必要な1,000万ドルを融通した。ヴェスパーは、監視役としてモンテネグロに派遣される。名前のヴェスパーに・・・
人物 3 007/カジノ・ロワイヤル

ル・シッフル

俳優:マッツ・ミケルセン ル・シッフルは、テロ組織から預かった金の資金洗浄・運用を行っている人物である、映・・・画「007/カジノ・ロワイヤル」の登場人物。数学の天才で、チェスやポーカーを好む。ポーカーの際には、数学の才能を活用する。アルバニア人。左目の涙腺に異常があり、血の涙を流す姿を見せる。喘息の薬の吸入器を持ち歩き、時折吸引する。金髪の恋人のヴ・・・
セリフ・名言 1 007/カジノ・ロワイヤル

ボンド「そうだな。ずっと楽だ」

0:03:20頃 プラハ局長のドライデンが裏切り者であることをつかんだMI6は、・・・ボンドを派遣する。局長の部屋でのドライデンとボンドのやりとり。ドライデンと会う前に、ボンドはドライデンの手下を殺していた。ドライデンを殺したボンドは、殺しのライセンスを持つ「00(ダブルオー)」の条件である2人の殺人を実行したことになる。・・・
セリフ・名言 2 007/カジノ・ロワイヤル

M「昔は、こんなバカなことをした諜報員は、他国に亡命する良識があった。冷戦が懐かしいわ」

0:21:45頃 殺しのライセンスを持つ「00(ダブルオー)」となったボンドは、・・・マダガスカルでの任務で、国際法を無視して他国の大使館に入り込み、殺人を行った。このことは世界に報道され、ボンドの上司であるMは政府への説明に追われていた。政府への説明を終えたMのグチの言葉。・・・
セリフ・名言 3 007/カジノ・ロワイヤル

M「あと一言でも何か言ったら、あなたを殺させるわよ」

0:23:55頃 コンピューターに詳しいボンドは、上司のMの住所や本名を調べ上げ・・・ていた。Mが自宅に帰ると、そこにはボンドの姿がある。ボンドに対するいら立ちを抑えきれないMの言葉。Mの意味は本作では明らかにならない。・・・
音楽 1 007/カジノ・ロワイヤル

You Know My Name(主題歌)

「You Know My Name」は、「007/カジノ・ロワイヤル」の主題歌で・・・、アメリカのミュージシャンであるクリス・コーネルが歌った。オープニングタイトルとエンドロールで使われている。 当初はエイミー・ワインハウスが制作する予定だったが、ワインスタインの薬物による逮捕のために変更となった。・・・
音楽 2 007/カジノ・ロワイヤル

音楽、サウンドトラック

「007/カジノ・ロワイヤル」の音楽を担当してるのは、イギリスの作曲家であるデヴ・・・ィッド・アーノルド。「トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997)から007シリーズの音楽を担当している。 発売されているサウンドトラック(サントラ)には、以下の曲が収録されている。 1.アフリカン・ランダウン 2.ナッシング・シニスター 3・・・
キーワード 1 007/カジノ・ロワイヤル

評価、興行

新しくボンドを演じるダニエル・クレイグに対して公開前には批判的な声もあったものの・・・、高い評価を得た。興行的にも、北米で1億6千万ドル以上の興行収入を上げ、これまでの007シリーズで最高の結果となった。世界の興行収入は、5億9千万ドルを超えた。日本でも、興行収入が22億円を超えるヒットとなり、2007年の洋画の12位となっ・・・
キーワード 2 007/カジノ・ロワイヤル

原作、1967年版

「007/カジノ・ロワイヤル」は、イアン・フレミングの原作を元にした作品である。・・・ジェームズ・ボンドが活躍するシリーズの第1作で、映画の冒頭のボンドはまだ007となっていない。映画化にあたって、時代が冷戦後となるなど、設定が変更になっている。 「007/カジノ・ロワイヤル」は、1967年にもパロディ作品として映画化され・・・
キーワード 3 007/カジノ・ロワイヤル

オープニングタイトル

「007」シリーズの特徴の1つが、凝ったオープニングタイトルである。「007/カ・・・ジノ・ロワイヤル」では、クリス・コーネルが歌う主題歌「You Know My Name」をバックに、ポーカーが大きな役割を果たす作品らしく、トランプのマークが登場するものとなっている。 アニメーションで格闘が表現され、倒された人物はトラン・・・
作品一覧