登場人物・キャスト　007 スカイフォール

M(ジュディ・デンチ)

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Mは、MI6の局長である、映画「007 スカイフォール」の登場人物。これまでにもジェームズ・ボンドの上司でよき理解者として登場してきた。奪われたスパイのリストが公開され、潜入していたエージェントが殺害される事態となり、政府から責任を追及される苦しい立場となりながらも、MI6を守るために戦う。

スパイのリストのデータが収められたハードディスクを奪うための任務を、自らが指揮する。列車の上でボンドとハードディスクを持つ男が格闘になり、イヴがライフルを向けた際には、失敗のリスクがありながらもイヴに発砲を命じる。結果、ボンドに弾が当たり、リストのデータは奪われてしまう。この件の責任や年齢の問題から、情報国防委員会の委員長であるマロリーから辞職を迫られるものの、「この状態でやめるわけにはいかない」と拒否をする。

データを奪った犯人がMI6のシステムに入り込み、Mのコンピューターを使ってスパイのリストのデータにアクセスをし、Mの写真を使ったデータを送りつけてくる。このことから、自分のかつての部下の犯行であることを知る。MI6本部が爆破されたあと、戻ってきたボンドにエージェントとしての再テストを受けさせる。テストの結果は失格だったが、自身の判断で職務に復帰させる。

その後、ボンドの活躍で捕らえた犯人のシルヴァと対面し、シルヴァから裏切ったことへのうらみを聞かされる。シルヴァはかつて香港で任務についていたが、任務を越えて中国のコンピューターをハッキングしたために中国当局に逮捕された。Mは、シルヴァを救出する代わりに、6人のエージェントの解放を選択した過去があった。

シルヴァがスパイのデータを少しずつ公開したために、世界のあちこちに潜入していたエージェントが殺害される。その責任を審問会で追及された時には、自分たちの敵は「影」のような存在で、MI6の存在が必要であると、毅然と主張する。そこに現れたシルヴァによって命を狙われるが、マロリーやボンドによって助けられる。

ボンドによって、ボンドの生まれ故郷であるスコットランドのスカイフォールに連れてこられる。スカイフォールでのシルヴァとの最終決戦のためにトラップを作るなどの準備に協力し、シルヴァの手下が襲ってきた時には銃も手にする。だが、腹部を撃たれてしまい、苦しみながら地下道を通って礼拝堂へと逃げる。姿を現したシルヴァによって一緒に頭を撃ち抜かれそうになったところを、ボンドに助けられる。だが、腹部の傷が原因で亡くなる。

・ボンドに対しては、上司として厳しい行動に出ることも多いが、非常に信頼している。亡くなる前には、「1つ（ボンドを信頼したこと）は正しかった」と言い残して亡くなる。遺言で、本部の爆破でも残ったブルドッグの小さな置物をボンドに贈る。ボンドは、エージェントを続けるようにというメッセージと受け取る。

・審問会では、テニソンの詩を引用して、自らの強い意志を表明する。また、その際に、前作に登場した夫が亡くなったことが明らかになる。

キャスト

Mを演じているのは、前作までに引き続き、イギリスの俳優であるジュディ・デンチ。公開時78歳頃。アカデミー助演女優賞を受賞した「恋におちたシェイクスピア」(1999)などでも知られる。ピアース・ブロスナンがボンドを演じたシリーズからMを演じ、本作で7作目となる。同時期の出演作には、アカデミー主演女優賞にノミネートされた「あなたを抱きしめる日まで」(2009)のほか、ゴールデングローブ賞主演女優賞（ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」などがある。