ストーリー・あらすじ紹介　フォードvsフェラーリ

シェルビーとマイルズ

1959年のル・マン24時間耐久レースで優勝したキャロル・シェルビーは、心臓疾患のために引退を余儀なくされる。メカニックとして自動車修理工場で働くケン・マイルズには、妻のモリーと息子のピーターがいる。一方、経営危機に陥っているフォード車の会長であるヘンリー・フォード2世は、社員に起死回生のアイデアを持ってくるように求める。

シーン 1

マイルズと妻のモリー

カーレースのドライバーをしながら自動車整備工場の経営をしているケン・マイルズ。だ・・・が、人好きのするタイプではないマイルズは、スポーツカーの修理を依頼する客に対し、「乗り方が悪い」「スポーツカーらしく運転しないとダメ」「あんた向きじゃない」と、歯に衣着せぬ物言いをする。客は怒ってしまい、マイルズは仕事を1つ失う。その様・・・

レンチ

シェルビーのチーム「コブラ」がレースに出場し、マイルズがドライバーを務める。マイルズに目をつけたポルシェのレーシングチームのスタッフが視察に来るが、ルールを巡ってレースのスタッフともめるマイルズの姿を目撃してしまう。マイルズを落ち着かせようとしたシェルビーだったが、マイルズはシェルビーにレンチを投げる。なんとかマイルズはレースに参加でき、優勝を果たす。

シーン 2

レースカーのトランクをめぐる騒動

カーレースのドライバーをしながら自動車整備工場の経営をしているケン・マイルズ。カ・・・ーレースのドライバーだったが、心臓疾患のために引退を余儀なくされ、今はスポーツカーのデザインをしているキャロル・シェルビー。2人は旧知の仲で、マイルズはシェルビーのレースチーム「コブラ」のドライバーだった。マイルズは、審査官からトランク・・・

フェラーリ買収話

マイルズは破産し、工場も差し押さえられてしまう。家族のためにレーサーを引退して安定した仕事につくと話すマイルズだが、妻のモリーはレーサーを続けて欲しいと思っている。フォードの幹部であるリー・アイアコッカは、フォードを若者の憧れの車にするために、レースに参戦して優勝する必要を訴え、経営危機にあるフェラーリに買収話を持ちかけることになる。イタリアに向かったアイアコッカは、フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリと会う。だが、フォードが望めばレースに出られなくなることを聞いたエンツォは侮辱されたと感じて怒り、買収話は破談となる。

シーン 3

フェラーリ買収を提案するアイアコッカ

アメリカの巨大自動車メーカーであるフォード・モーターは、経営危機に陥っていた。経・・・営危機を打開するため、フォード・モーターの会長であるヘンリー・フォード2世は、社員にアイデアを求める。マーケティング担当役員であるリー・アイアコッカは、若者にフォード・モーターを「カッコいい」と思ってもらう必要があると考えている。アイア・・・

レースチームが誕生

フェラーリはフィアットに買収され、価格をつり上げるためのエサに使われたことが発覚する。エンツォがヘンリーを侮辱していたことをアイアコッカから聞いたヘンリーは、金がいくらかかろうともレースでフェラーリを負かすように命じる。アイアコッカからレースチームの担当を持ちかけられたシェルビーは引き受ける。

マイルズへの打診

シェルビーはマイルズにドライバーとして参加するように打診するが、フォードが横やりを入れてくるためにうまくいかないとマイルズは考える。新車発表会でスピーチをするシェルビーは、アイアコッカからスピーチの内容についてやんわりと指示を受ける。シェルビーはヘンリー・フォード2世を持ち上げるスピーチをする。

マイルズがチームに参加

シェルビーはマイルズにGT40を試乗させ、あらためて協力を打診する。ドライバーからの引退を妻に宣言したこともあって迷うマイルズだったが、妻のモリーから自分にウソをつかないように言われ、引き受けることにする。マイルズが参加して、レーシングカーは改良されていく。だが、フォードの副社長であるビーブは、破天荒なマイルズがフォードのイメージに合わないとして、マイルズをドライバーにしないようシェルビーに圧力をかける。

惨敗

マイルズはシェルビーから、ル・マンのドライバーから外すと告げられる。アメリカに残ったマイルズは、ガレージのラジオでレースを聞いている。そこに妻のモリーがビールを持ってやって来る。モリーはラジオの番組を音楽に変え、2人は踊る。フォードは全車が途中棄権の惨敗を喫する。怒るヘンリーと会ったシェルビーは、フェラーリも出せなかったスピードを出してフェラーリをおびやかしたことを話す。シェルビーは、引き続きチームを任せられる。

ケンカ

再び協力を得ようと、シェルビーはマイルズを訪ねる。だがドライバーから外されたことに怒っているマイルズは、シェルビーを殴る。2人は疲れきるまで取っ組み合いのケンカをし、ようやくケンカが終わった2人にモリーがソーダを持ってくる。マイルズは再びチームの一員となり、レーシングカーを改良させていく。だが、シェルビーがアイアコッカから、レース部門の統括責任者となったビーブがマイルズを外そうとしている話を聞く。

シーン 4

完璧なラップ

フェラーリにル・マンで勝利することを目的とするフォードから、レースチームを任され・・・たシェルビー。ドライバーのマイルズらとともにGT40の改良を重ねたシェルビーだったが、フォードの意向によってル・マンのレースのドライバーからマイルズを外す。その年のル・マンは惨敗に終わる。マイルズは、来年に向けて始動したシェルビーに再び協力・・・

マイルズ出場の条件

マイルズのテスト走行中にブレーキがきかなくなり、車が爆発・炎上するが、マイルズは無事にすむ。マイルズの息子のピーターは事故について心配する。ヘンリー・フォード2世とビーブが視察にやって来る。マイルズはビーブを部屋に閉じ込め、フォードを助手席に乗せてレーシングカーを走らせる。そして、ル・マンの勝利のためにはマイルズが必要なことを話す。フォードは、デイトナのレースでマイルズが優勝すれば、ル・マンのドライバーとして認めると約束する。

デイトナ

デイトナのレースでは、ビーブが指揮する別のフォードのチームも参戦する。レースはビーブのチームが優勢に進む。残りわずかになった時、シェルビーはマイルズに危険があるために抑えていた毎分7,000を超える回転数での走行を指示する。マイルズは猛烈な追い上げを見せて優勝する。マイルズは、ル・マンに出場するためにフランスに向かう。

ル・マンのレースがすたーと

レースの前夜、眠れないマイルズはレース場に向かい、シェルビーと話をする。翌日、レースがスタートする。マイルズの車のドアが閉まらず、1周目でピットインする。ドアが閉まるようになり、マイルズはラップレコードを何回も更新して追い上げる。その様子を苦々しく見ていたビーブは、マイルズが計画よりもスピードを出していることをシェルビーに文句を言うが、シェルビーは取り合わない。

激しい競り合い

レースは夜になり、雨が降ってくる。フェラーリの車と激しく競り合うマイルズだったが、ブレーキが限界を迎える。計画していた通りブレーキをユニットごと交換すると、フェラーリのチームからクレームを受ける。だがシェルビーは、「部品の交換」として突っぱねる。交換によって1位のフェラーリとの差が開くものの、マイルズが追い上げる。

ビーブの要求

雨が上がり、朝になる。マイルズと激しく1位争いをしていたフェラーリの車が故障し、マイルズは1位となる。さらに、2位と3位もフォードとなる。ビーブはヘンリー・フォード2世に3台並んでゴールすることを提案。認められたことから、シェルビーに命令する。反発するシェルビーだったが、マイルズにそのことを伝え、マイルズの思う通りにするように話す。

同時にゴール

マイルズは何度もラップレコードを更新したあと、減速して残りの2台と並走する。そのままゴールをしたマイルズだったが、同時優勝ではなく、スタートラインが後ろだった別の車が優勝となる。シェルビーは怒ってビーブにつかみかかるものの、決定は覆らない。シェルビーが自分に決定を任せてくれたこともあり、マイルズは結果を受け入れる。