登場人物・キャスト グリーンブック

トニー・“リップ”・ヴァレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)

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Green Book Behind the Scenes - The Green Book (2019) | FandangoNOW Extras

トニー・“リップ”・ヴァレロンガは、ドナルド(ドン)・シャーリーの運転手としてアメリカ南部ツアーに同行する、映画「グリーンブック」の登場人物。本名はトニー・ヴァレロンガ。実在の人物。「グリーンブック」では、以下のように描かれている。

イタリア系アメリカ人としてニューヨークで育ち、妻のドロレスとの間にフランキーとニッキーの2人の息子がいる。父親をはじめとした親戚も近くに住んでおり、家によく集まる様子が描かれている。仕事はナイトクラブ「コパカバーナ」で用心棒をしていたが、「コパカバーナ」が改装で休業するために、運転手の仕事を引き受ける。

無学でがさつだが、腕っぷしとハッタリでトラブルを回避してきた腕を見込んで運転手の仕事を与えられる。子どもの頃からピアノの英才教育を受けてきたドンとは、育ちも性格も異なる。ドンのピアノの才能に驚き、ドンからはドロレスへの手紙をロマンティックに仕立ててもらう。ドンとの間には絆が生まれる。また、南部を進むに従って、人種差別が強くなっていくことを目の当たりにする。ある町で道に迷ったところ、イタリア系であることを侮辱されたことから、警官を殴って留置所に入れられる。

最後の演奏会場のレストランでドンが食事できないことがわかり、演奏をキャンセルしてドンと黒人向けのバーに行き、ドンと黒人のミュージシャンの演奏を見守る。クリスマス・イヴまでに帰るというドロレスとの約束を守るために車をニューヨークに走らせるが、途中で体力が尽きてしまう。残りの道をドンが運転してくれたことで、クリスマス・イヴの夜に自宅に着く。ドンを親戚たちのクリスマス・パーティに招き入れる。その後もドンとは友人関係だったことが字幕で説明される。

・非常に大食い。巨漢の男とのチーズバーガー大食い対決に勝利して50ドルを手に入れることが描かれている。また、通常は切り分けて食べるサイズのピザを、半分に折りたたんで食べる姿も見せる。ケンタッキー州にやって来た時には、ケンタッキー・フライド・チキンを大喜びで食べる。一方で味にも敏感で、道中のレストランの料理を「ソルティ(しょっぱい)」と表現し、ドンを感心させる。また、アメリカの南部料理であるピメントチーズは口に合わず、すぐに吐き出す。

・「リップ」の通称は、でまかせで人を操るのが得意なため。本人も通称に誇りに思っている。「リップ」は下品に聞こえ、本名の「ヴァレロンガ」が発音しにくいため、ドンから「トニー・バレ」の通称を勧められた時には、「リップ」と「ヴァレロンガ」のどちらか以外は認めず、名前へのこだわりをみせる。

・ケンカっ早く、かつては衛生局のゴミ収集車の仕事をしていたが、上司を殴ってクビになっていた。だが腕っぷしを買われてナイトクラブ「コパカバーナ」の用心棒となり、冒頭では騒ぎ出した客を追い出して殴りつける姿が描かれている。また、ドンがバーで白人に殴られた時には、銃を持っているフリをしてドンを解放させる。その後、バーニングハムのバーから出てきたドンを金目当てに襲おうとした男たちに気づいた時には、持っていた銃を撃って追い払う。

・手くせが悪い。ドンとの面接の時には、必要事項を書類に記入した時に渡されたペンをくすねる。みやげ物屋では売り物の石が地面に落ちていることから「拾った」と持っていこうとするが、ドンに戻すように命じられる。戻すふりをするが実際はその後も持っており、雪の中をニューヨークに戻る際にドンから持っていることを指摘される。石はドンに渡される。

・冒頭では、キッチンを直しに来た黒人の作業員が口をつけたコップをゴミ箱に捨てる姿を見せ、黒人のことも“黒ナス”と呼ぶ。だが、ドンとの旅から帰ってきたあとには、ドンを「ニガー」と呼ぶ親戚をたしなめる姿を見せる。

キャスト

トニー・“リップ”・ヴァレロンガを演じているのは、アメリカの俳優であるヴィゴ・モーテンセン。公開時60歳頃。アラゴルンを演じた「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ(2001)などでも知られる。本作でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。トニーを演じるために、20キロも体重を増量したという。

「グリーンブック」の関連項目

シーン 1 グリーンブック

トニーの仕事と家族

1962年。ニューヨークのブロンクスに家族と住むイタリア系のトニー・“リップ”・・・・ヴァレロンガは、ナイトクラブ「コパカバーナ」の用心棒として働いている。暴れる客を追い出して殴りつけるトニー。またトニーは、金持ちの客の帽子を隠し、探す客に盗んだ男から取り戻したフリをして、金と信頼を得る。コパカバーナが改装で休業するため、ト・・・
シーン 2 グリーンブック

ピッツバーグとティッツバーグ

ニューヨークのブロンクスに家族と住むイタリア系のトニー・“リップ”・ヴァレロンガ・・・は、用心棒として働いていたナイトクラブ「コパカバーナ」の改装のため休業するため、新しい仕事を探す。トニーは、黒人のミュージシャンであるドン・シャーリーの南部ツアーの運転手として雇われることになる。人種差別意識の強い地域をめぐるツアーのため、・・・
シーン 3 グリーンブック

ロマンティックに書き直される手紙

トニーは、黒人のミュージシャンであるドン・シャーリーの南部ツアーの運転手として雇・・・われることになる。人種差別意識の強い地域をめぐるツアーのため、トニーの腕っぷしと度胸が買われたのだった。ツアーの途中でドンは、バーに飲みに行ったドンが白人男性に殴られ、演奏先では黒人専用の汚いトイレの使用を命じられるなどの差別的な目にあう。・・・
シーン 4 グリーンブック

留置所に入れられたドンとトニー

黒人のミュージシャンであるドン・シャーリーの運転手として、南部ツアーに同行するト・・・ニー。旅先が南部に進むにつれ、ドンはさまざまな差別的な目にあう。ある夜、雨の中を道に迷ってしまったところ、警察に車を止められる。警官から黒人は夜の外出を禁じられていることを聞かされる2人。さらに警官にイタリア人であることを侮辱されたトニーは・・・
セリフ・名言 1 グリーンブック

トニー「何ってるんだ?煙は俺の肺に入ってるんだぞ。全部俺が吸い込んでんのに」

0:29:35頃 ドンのアメリカ南部ツアーの運転手に雇われたトニー。車の運転をし・・・ながらタバコを吸うトニーを、ドンがやめさせる。トニーは得意の口八丁で反論するものの、ボスの命令のためにタバコを吸うのをやめる。トニーはヘビースモーカーで、このあともタバコを吸いまくる。 ・・・
セリフ・名言 2 グリーンブック

トニー「驚いたぜ。“少し静かにしてもらいたいな”って。女房のドロレスがしょっちゅう言う言葉だ」

0:31:15頃 ドンのアメリカ南部ツアーの運転手に雇われたトニー。車の中で始終・・・話し続けるトニーをドンが静かにさせようとする。だがトニーは、ドンの言葉が妻とまったく同じであることを指摘し、しゃべり続けるのだった。 ・・・
セリフ・名言 4 グリーンブック

トニー「俺はウソなんかついたことない!俺は人を話で乗せて、そいつがやりたくないこともうまいことやらせるんだ。デタラメでな」

0:42:25頃 ドンから「静かにして欲しい」と言われても車の中でしゃべり続ける・・・トニー。そんなトニーは自らのことを「デタラメのアーティスト」と認識していた。「ウソつき」呼ばわりされたトニーはドンに反論する。そして、デタラメによって運転手の仕事を得たことを語る。 ・・・
セリフ・名言 5 グリーンブック

トニー「ケンタッキーでケンタッキー・フライド・チキンだ!いつか食べたいと思ってたぜ!」

0:50:25頃 車でアメリカ南部ツアーを続けるドンたちは、ケンタッキー州へとや・・・って来る。そして、ケンタッキー州でケンタッキー・フライド・チキンを食べられることにトニーは興奮する。一方のドンは、黒人のソウルフードとも言われるフライド・チキンを食べたことがなかった。 ・・・
セリフ・名言 8 グリーンブック

トニー「俺はニューヨークのナイトクラブでずっと働いてきたんだ。だから知ってるのさ。世界は・・・複雑だって」

1:19:25頃 人種差別意識の強い地方では危険が多いことから、トニーと一緒に行・・・動することを約束していたドン。だが夜に抜け出して、白人男性と関係を持ったところを警察に捕らえられてしまう。トニーはドンがゲイであることを知ったが、気にしていなかった。 ・・・
セリフ・名言 13 グリーンブック

トニー「ティッツバーグはがっかりだったな。他の町と何の変わりもなかった。だろ?」

1:36:05頃 南部には黒人が泊まれないホテルが多くあった。こっそりと自分が泊・・・まるホテルに泊まらせようとするトニーだったが、ドンは断る。そこで、トニーが黒人専用ホテルに泊まることにする。寝る前の2人の会話。「ティッツバーグ」とはピッツバーグを言い換えた言葉で、「ティッツ」は「おっぱい」の意味。トニーは、ピッツバーグ(・・・
セリフ・名言 14 グリーンブック

トニー「世界は、最初の一歩を踏み出すのが怖い、孤独な連中であふれてる」

1:35:40頃 ドンには兄がいたが、疎遠となっていることをトニーに語っていた。・・・兄に手紙を書くように勧めるトニーだったが、ドンは気が進まない。そんなドンに対してトニーが語る言葉。トニーの言葉を聞いたドンは、その言葉を噛みしめる。 ・・・
セリフ・名言 16 グリーンブック

トニー「“ベティならバターを食う“。どうだ?」

1:44:15頃 最後のコンサート会場であるホテルで、レストランでの食事を拒否さ・・・れたドン。ドンは演奏を取りやめて、黒人たちが集まるバーに向かう。その途中でのやりとり。トニーのアクセントを直すために、ドンがトニーに繰り返し言わせていた言葉で、トニーは返す。 ・・・

その他の「グリーンブック」の登場人物・キャスト

人物 2 グリーンブック

ドクター・ドナルド(ドン)・シャーリー

俳優:マハーシャラ・アリ ドクター・ドナルド(ドン)・シャーリーは、天才的なピアニストである、映画「グリー・・・ンブック」の登場人物。実在の人物。「グリーンブック」では、以下のように描かれている。 幼少期から母親にピアノを教わり、9歳でロシアのレニングラード音楽院の生徒となる。18歳の時にボストン・ポップス・オーケストラでコンサートデビューを飾る。・・・
人物 3 グリーンブック

ドロレス・ヴァレロンガ

俳優:リンダ・カーデリーニ ドロレス・ヴァレロンガは、トニーの妻である、映画「グリーンブック」の登場人物。ト・・・ニーとの間にフランキーとニッキーの2人の息子がいる。ドンから電話で、夫が8週間留守にしても大丈夫かを聞かれる。大丈夫と答えるものの内心はさみしく思っており、トニーに毎日手紙を書くように頼む。またクリスマスには戻ってくるように約束させる。出発・・・
人物 4 グリーンブック

オレグ

俳優:ディミタール・マリノフ オレグは、トニーのコンサート・ツアーに参加するチェリストである、映画「グリーンブ・・・ック」の登場人物。メガネがトレードマーク。ロシア語を話し、トニーとは時折ロシア語で会話をする(トニーからはドイツ語と勘違いされている)。トニーがみやげ物屋の石をくすねたことをトニーに報告し、トニーからは「チクリ屋」と言われる。 最後の演奏・・・
人物 5 グリーンブック

ジョージ

俳優:マイク・ハットン ジョージは、トニーのコンサート・ツアーに参加するベーシストである、映画「グリーン・・・ブック」の登場人物。ルイビルのバーでドンが白人に暴行を受けた時に、ホテルにいるトニーに助けを求めにやって来る。最後の演奏会場となるバーニングハムのホテルでは、トニー、オレグと3人で食事をする。 ・・・
人物 6 グリーンブック

ジョニー・ヴェネス

俳優:セバスティアン・マニスカルコ ジョニー・ヴェネスは、ドロレスの兄である、映画「グリーンブック」の登場人物。トニ・・・ーの家によく出入りし、トニーのハンバーガーの早食い対決でも一緒にいる。質屋から時計を受け出すようにトニーから頼まれており、帰ってきたトニーに時計を渡す時にはサービス料を追加で受け取ろうとする。また、質屋のチャーリーを冗談でクリスマス・パーテ・・・
ストーリー グリーンブック

ストーリー・あらすじ紹介

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セリフ・名言 グリーンブック

セリフ紹介

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音楽 グリーンブック

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キーワード グリーンブック

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シーン グリーンブック

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グリーンブックのシーン紹介。
  • 作品

フルメタル・ジャケット

公開年 1987年
製作国 イギリス、アメリカ
監督  スタンリー・キューブリック
出演  マシュー・モディーン、ヴィンセント・ドノフリオ、R・リー・アーメイ、アーリス・ハワード
  • 作品
  • 8.18

カサブランカ

公開年 1942年
製作国 アメリカ
監督  マイケル・カーティス
出演  ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン
  • 作品

湯を沸かすほどの熱い愛

公開年 2016年
製作国 日本
監督  中野量太
出演  宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李、伊東蒼、篠原ゆき子、駿河太郎、遥
  • 作品

ハドソン川の奇跡

公開年 2016年
製作国 アメリカ
監督  クリント・イーストウッド
出演  トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー、マイク・オマリー、ジェイミー・シェリダン
  • 作品
  • 8.15

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2

公開年 1989年
製作国 アメリカ
監督  ロバート・ゼメキス
出演  マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド
作品一覧