カサブランカ
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「カサブランカ」は、第二次大戦中のフランス領モロッコの都市カサブランカを舞台に繰り広げられるラブロマンス。当時のフランスはドイツに占領されており、カサブランカも間接的にドイツに支配されていた。戦時中に製作されたこともあり、ラブロマンスでありながら、反ナチス色が非常に強い点が特徴の1つ。 ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが主演し、日本語訳「君の瞳に乾杯」といった名ゼリフもあり、非常に人気の高い映画だ。評価も非常に高く、1942年度のアカデミー賞作品賞を受賞した。アメリカ映画協会が1998年に選出した「アメリカ映画ベスト100」では2位に選ばれるなど、時代が経過しても評価は変わらず高い。
フランス領モロッコ、カサブランカ
時は第二次大戦。フランスがナチス・ドイツに降伏し、フランス領モロッコの都市カサブランカは、間接的にナチス・ドイツに支配されている。カサブランカには、アメリカに向かおうとする亡命者たちが、中継地として集まっていた。だが、ほとんどの亡命者は、ビザを得られずにカサブランカに留め置かれている。ナチスの連絡員を殺した犯人を探して、フランス警察が怪しい人物たちを逮捕し、カフェの客たちもざわめいている。そんな客から財布を盗む男の姿も。
リックの店
1機の飛行機が到着する。降りてきたのはナチスの高官であるシュトラッサー少佐。フランス警察のルノー署長が出迎える。連絡員殺人犯の捜査状況について聞かれたルノーは、今夜リックの店で逮捕すると話す。夜。黒人のサムがピアノの弾き語りをするリックの店は、多くの客でにぎわっている。バーから扉を隔てた部屋はカジノになっている。そこにリックがいた。リックのもとにウーガーテがやって来る。ウーガーテは高額で出国ビザを亡命者に売って生きていた。この店で、ある人物にドイツ軍発行の通行証を売ったら、足を洗ってカサブランカから出るという。通行証を1時間ほど預かって欲しいとリックに頼むウーガーテ。殺されたナチスの連絡員が通行証を奪われたことを思い出し、犯人がウーガーテと悟ったリック。通行証を預かり、サムの演奏するピアノに隠す。
ウーガーテの逮捕
リックは、闇市の大物フェラーリと話し、自分につきまとう女性イヴォンヌを追い返し、ルノー署長と話をする。シュトラッサー少佐に働きを見せるために、店で殺人犯を逮捕すると話すルノー。さらに、地下活動の大物でチェコスロバキア人のヴィクター・ラズロが、女と一緒に店にやってくるとも話す。シュトラッサー少佐が店にやって来る。ウーガーテは警官に連行されそうになり、隙を見て逃げ出してリックに助けを求めるが、結局捕まってしまう。シュトラッサー少佐のテーブルで、リックは地下活動をしていた過去について問われるが、のらりくらりとかわす。
シーン 1
カサブランカ
見どころ
・互いの本質を見抜いているリックとルノーの会話
・ナチスへの意地を感じ・・・ させるルノーの言葉と、相反する行動
アメリカ人のリックは、カサブランカでバーとカジノをやっている。怪しげなウーガーテからも信頼されており、ただ者ではない雰囲気を漂わせ、シニカルで謎めいてもいる。ルノーはカサブランカのフランス警察のトップだ・・・
シーン 1
カサブランカ
見どころ
・互いの本質を見抜いているリックとルノーの会話
・ナチスへの意地を感じ・・・ させるルノーの言葉と、相反する行動
アメリカ人のリックは、カサブランカでバーとカジノをやっている。怪しげなウーガーテからも信頼されており、ただ者ではない雰囲気を漂わせ、シニカルで謎めいてもいる。ルノーはカサブランカのフランス警察のトップだ・・・
シーン 2
カサブランカ
見どころ
・別れを決意して、涙目でぎこちない表情を見せるイルザ
・「crazy ・・・ world」の伏線
・「キスして。これが最後のようなキスを」
リックが回想する、イルザとのパリ最後の日の様子。ドイツ軍がパリに迫り、リックは当然のようにイルザと一緒に逃げ出そうとしている。イルザは、用事があるので駅で落ち合おうと言う。マル・・・
シーン 3
カサブランカ
見どころ
・未練に満ち溢れているが、素直になれないリック
・回りくどいイルザの説・・・ 明
・頬で止まるイルザの涙
未練たっぷりだが素直になれず、イルザに冷たくあたる酔っぱらいのリックを見ることができる。
イルザとのパリの日々をリックが回想しているところに、当のイルザがやって来る。すでにかなり酔っ払っているリックはイルザに・・・
IMDb
人物 1
カサブランカ
俳優:ハンフリー・ボガート
リック・ブレインは、カサブランカの酒場「カフェ・アメリカン」の経営者。かつては闘・・・ 士としてエチオピアやスペインのために活動していた。パリでイルザと出会い恋に落ちるも、パリ陥落の日にイルザに去られ、その後カサブランカに落ち着く。ヴィクター・ラズロとともに「カフェ・アメリカン」にやって来たイルザと再会。過去を思い出し、苦悩す・・・
IMDb
人物 2
カサブランカ
俳優:イングリッド・バーグマン
イルザ・ランドは、ヴィクター・ラズロの妻で、リックの元恋人。パリで知り合いになっ・・・ たリックと恋仲になるが、パリがドイツに迫って来た時に、リックの前から姿を消す。その後、カサブランカで酒場を運営するリックの前に、夫ヴィクター・ラズロとともに姿を現す。
リックの店を訪れた際には、サムを呼び、思い出の曲「時の過ぎゆくままに(・・・
IMDb
人物 3
カサブランカ
俳優:ポール・ヘンリード
ヴィクター・ラズロは、レジスタンスの闘士のリーダーで、イルザの妻。収容所で死んだ・・・ と思われていたが、生きていた。レジスタンス活動を継続するために、アメリカに渡ろうとしている。経由地のリスボンに向かうため、妻のイルザとともにカサブランカにやって来た。
ウーガーテから通行許可証を購入してリスボンに向かうはずだったが、ウーガ・・・
IMDb
セリフ・名言 1
カサブランカ
0:10:20頃
2人のドイツ兵が殺され、持っていた通行許可証が奪われる事件が起・・・ きた。ウーガーテが絡んでおり、奪われた通行許可証はウーガーテが持っている。そのウーガーテが、リックの店にやって来た時のリックとのやり取り。皮肉屋のリックらしい受け答えをしており、皮肉屋であることを自分で認識していることが分かる。
・・・
IMDb
セリフ・名言 2
カサブランカ
0:11:20頃
ウーガーテは、どこからか出国ビザを入手して、カサブランカで足止・・・ めを食らっている人々に高額で売って金をもうけていた。また、警察署長のルノーも同じように出国ビザを売りさばいていた。そのことを知っているリックとウーガーテの皮肉のこもったやり取り。
・・・
IMDb
セリフ・名言 3
カサブランカ
0:11:45頃
ドイツ兵から奪った通行許可証を、ウーガーテはリックに預かっても・・・ らおうとする。その理由の言葉。
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音楽 1
カサブランカ
「ラ・マルセイエーズ」は、フランス革命の時に歌われ、後にフランスの国歌となった曲・・・ 。「カサブランカ」では、シュトラッサー少佐をはじめとするナチス・ドイツの将校がドイツの愛国歌「ラインの守り」を歌っているのを聞いたレジスタンスの闘士ヴィクター・ラズロが、バンドに命じて演奏させて高らかに歌い対抗する。フランス人の客たちも歌い・・・
音楽 2
カサブランカ
もともとは、1924年に発売されたポピュラー・ソング。ビリー・ホリデイ、レイ・チ・・・ ャールズなど多くのミュージシャンによってカバーされている。映画「恋人たちの予感」(1989)でハリー・コニック・ジュニアが歌う曲が使われたことで知られる。
「カサブランカ」では、リックの「カフェ・アメリカン」が初めて紹介される時に、サムが・・・
音楽 3
カサブランカ
「カサブランカ」では多くの既存の曲が使われているが、「Knock on Wood・・・ 」は唯一のオリジナル曲。リックの「カフェ・アメリカン」でサムがピアノを弾きながら歌う(0:12:45頃)。客たちに「トントンと木をたたきましょう」と呼びかけて、演奏に参加してもらう。この曲の演奏中に、リックはウーガーテから預かった通行証をサ・・・
キーワード 1
カサブランカ
タイトルにもなっている「カサブランカ」は、海に面したモロッコの都市のこと。映画の・・・ 舞台となっている時代はフランス領だったが、フランスがドイツに降伏したため、間接的にドイツが統治している。治安はフランス警察が守っているものの、ドイツ軍の将校の命令には逆らえない立場にある。
ヨーロッパからアメリカに向かう人々が、リスボンに・・・
キーワード 2
カサブランカ
映画「カサブランカ」で描かれている時代は第二次世界大戦の最中である。フランスがド・・・ イツに降伏した後で、連合国側のプロパガンダ映画の要素を持っている。レジスタンスの闘士であるヴィクター・ラズロが「ラ・マルセイエーズ」を歌うシーン、ドイツ軍の顔色ばかり伺っていると思われたフランス警察のルノー署長がヴィシー水(占領されたフラン・・・
キーワード 3
カサブランカ
映画「カサブランカ」の登場人物の国籍は多種多様である。リック・ブレインはアメリカ・・・ 人、イルザ・ランドはスウェーデン人、ヴィクター・ラズロはチェコ人である。シュトラッサー少佐はドイツの軍人で、ルノー署長はフランス人である。
ウェイターのカールはドイツ人、バーテンダーのサッシャはロシア人、リックがルーレットで勝たせてやる若・・・