名シーン紹介 カサブランカ

リックを”センチメンタリスト”と指摘するルノー

重要な部分に触れている場合があります。

時間: 0:19:10頃

見どころ
・互いの本質を見抜いているリックとルノーの会話
・ナチスへの意地を感じさせるルノーの言葉と、相反する行動

アメリカ人のリックは、カサブランカでバーとカジノをやっている。怪しげなウーガーテからも信頼されており、ただ者ではない雰囲気を漂わせ、シニカルで謎めいてもいる。ルノーはカサブランカのフランス警察のトップだが、フランスがナチスドイツに占領されてしまい、カサブランカも間接的にドイツに支配されているため、複雑な立場におかれている。そんな2人による会話のシーンだ。

地下活動の大物のラズロがやって来ることを知るリック。リックとラズロはまだ会っていないし、かつて愛したイルザがラズロと一緒にやって来ることもリックはまだ知らない。ルノーは、リックがラズロの出国に手を貸すと疑っている。疑う理由として、リックがスペイン内乱で戦うなど、弱い者の側に立って戦った過去を知っているからだという。

ここで、謎めいているリックの過去が少し明らかになる。そんなリックにルノーは、「you are at heart a sentimentalist(君はセンチメンタリストだからね)」と言う。いかつい顔のリックとは似ても似つかない言葉だが、この後ルノーの言うとおりであることが明らかになっていく。ルノーはリックの本質を見抜いていた。

シュトラッサー少佐にへつらっているように見えるルノーだが、「ナチスの邪魔はしないが、自分の邪魔もさせない。カサブランカでは、俺の運命は自分で決める」と言う。だが、だがシュトラッサー少佐が到着した知らせを受けると、機嫌を損ねないためか、急いで少佐のもとに向かう。それを見て笑うリック。リックもまた、ルノーのことをよく知っていた

リックとルノーの間には、お互いの本質を知るもの同士による、戦時中のカサブランカという奇妙な都市にしか生まれないような、奇妙な絆のようなものが最初から最後まで感じられる。だが、リックの方が少しだけルノーのことを理解していなかったことが、クライマックスで判明する。

登場人物・キャスト

カサブランカ IMDb
人物 1 カサブランカ

リック・ブレイン

俳優:ハンフリー・ボガート リック・ブレインは、カサブランカの酒場「カフェ・アメリカン」の経営者。かつては闘・・・士としてエチオピアやスペインのために活動していた。パリでイルザと出会い恋に落ちるも、パリ陥落の日にイルザに去られ、その後カサブランカに落ち着く。ヴィクター・ラズロとともに「カフェ・アメリカン」にやって来たイルザと再会。過去を思い出し、苦悩す・・・
カサブランカ IMDb
人物 4 カサブランカ

ルノー

俳優:クロード・レインズ ルノーは、フランス領カサブランカの警察署長。フランス本国がドイツに占領されている・・・ため、ドイツの命令に従わなければならない立場に置かれている。リックとは腐れ縁のような関係で、本来は非合法のカジノの運営を認める代わりに、自分は勝たせてもらっている。また、元は活動家だったリックを常に見張ってもいる。 ラズロがリックから通行・・・

セリフ・名言

カサブランカ IMDb
セリフ・名言 7 カサブランカ

ルノー「勝者の方が、もっと払ったのではないかね?」

0:20:00頃 警察署長のルノーは、リックの前歴を調べ上げていた。皮肉屋の仮面・・・の裏側には、弱者の側に立って戦う熱い面を持っていることを認識していた。うそぶいてかわそうとするリックだったが、ルノーはさらに追い打ちをかける。ちなみに、1935年のエチオピアでは、イタリア軍がエチオピアに侵攻する第二次エチオピア戦争が起こっ・・・
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セリフ・名言 8 カサブランカ

ルノー「カサブランカでは、私の運命を決めるのはこの私だ」

0:20:20頃 フランスの警察署長のルノーは微妙な立場にある。本国フランスがド・・・イツに占領されているため、間接的にドイツの命令を聞かなければならない立場にあった(ゲシュタポはドイツの秘密国家警察)。そんなルノーとリックとのやり取りでの言葉。ルノーの意地が垣間見える。だが、ドイツのシュトラッサー少佐がやって来るとすぐに向・・・

その他のシーン

シーン 2 カサブランカ

パリでの最後の時間

見どころ ・別れを決意して、涙目でぎこちない表情を見せるイルザ ・「crazy ・・・world」の伏線 ・「キスして。これが最後のようなキスを」 リックが回想する、イルザとのパリ最後の日の様子。ドイツ軍がパリに迫り、リックは当然のようにイルザと一緒に逃げ出そうとしている。イルザは、用事があるので駅で落ち合おうと言う。マル・・・
シーン 3 カサブランカ

素直になれないリック

見どころ ・未練に満ち溢れているが、素直になれないリック ・回りくどいイルザの説・・・明 ・頬で止まるイルザの涙 未練たっぷりだが素直になれず、イルザに冷たくあたる酔っぱらいのリックを見ることができる。 イルザとのパリの日々をリックが回想しているところに、当のイルザがやって来る。すでにかなり酔っ払っているリックはイルザに・・・
シーン 4 カサブランカ

リックに変わらぬ愛を告白するイルザ

見どころ ・あくまで冷たいリック ・リックに変わらぬ愛を告白するイルザ ・頬を流・・・れるイルザの涙 あくまでも冷たい態度を突き通すリックに、ついにイルザが折れる。 カサブランカから離れるための通行証を持つリック。ラズロに売ってくれと頼まれるも、リックは断る。理由を聞かれ、「イルザに聞け」とリックが答えたことを知ったイル・・・
シーン 5 カサブランカ

ラズロと一緒に去るようにイルザを説得するリック

見どころ ・次から次に出てくる名ゼリフ ・トレンチコート姿のリック ・リックとイ・・・ルザを真横から撮影したショット ハンフリー・ボガートの代名詞にもなっているトレンチコート姿、連発される名ゼリフ、ボギーとイングリッド・バーグマンのコンビネーションを堪能できる。 リック、イルザ、ラズロ、ルノー署長の4人は、飛行場へやって・・・
シーン 6 カサブランカ

リックとルノーの友情の始まり

見どころ ・実は愛国者でもあったルノー ・捨てられるヴィシー水 ・「ルイ、これが・・・俺たちの友情の始まりだな」 リックとイルザの物語は終わり、リックとルノーの新しい友情が始まる。 イルザとラズロは飛行機に乗り込み、飛行機は滑走路へ向かう。そこに、ルノーからトラブルの連絡を受けていた、ナチスのシュトラッサー少佐がやって来・・・
ストーリー カサブランカ

ストーリー・あらすじ紹介

カサブランカのストーリー・あらすじ紹介。
人物 カサブランカ

登場人物紹介

カサブランカの登場人物紹介。
セリフ・名言 カサブランカ

セリフ紹介

カサブランカのセリフ紹介。
  • 作品

ロッキー2

公開年 1979年
製作国 アメリカ
監督  シルヴェスター・スタローン
出演  シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア
  • 作品

トップガン

公開年 1986年
製作国 アメリカ
監督  トニー・スコット
出演  トム・クルーズ、ケリー・マクギリス
  • 作品

ロッキー5/最後のドラマ

公開年 1990年
製作国 アメリカ
監督  ジョン・G・アヴィルドセン
出演  シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア
  • 作品

市民ケーン

公開年 1941年
製作国 アメリカ
監督  オーソン・ウェルズ
出演  オーソン・ウェルズ、ジョゼフ・コットン
  • 作品

シャイニング

公開年 1980年
製作国 アメリカ
監督  スタンリー・キューブリック
出演  ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル
作品一覧