名シーン紹介 カサブランカ

リックに変わらぬ愛を告白するイルザ

重要な部分に触れている場合があります。

時間: 1:20:55頃

見どころ
・あくまで冷たいリック
・リックに変わらぬ愛を告白するイルザ
・頬を流れるイルザの涙

あくまでも冷たい態度を突き通すリックに、ついにイルザが折れる。

カサブランカから離れるための通行証を持つリック。ラズロに売ってくれと頼まれるも、リックは断る。理由を聞かれ、「イルザに聞け」とリックが答えたことを知ったイルザは、リックに直談判にやって来る。

リックはあくまで冷たい。「このままだとラズロはカサブランカで死ぬわ。助けて」と懇願するイルザに、「それがどうした。俺もカサブランカで死ぬだろう。死ぬには良いところだ(What of it? I’m going to die in Casablanca. It’s a good spot for it.)」と突き放す。

ラズロは愛するイルザの恋敵なのだが、理想に共鳴する部分があるリック。ラズロがイヤな人物であれば力づくでも奪うところかもしれない。だが、ナチスの兵士たちに対して一歩も引かず、「ラ・マルセイエーズ」の合唱を先導する男気を見せるような男を、リックは否定できない。だが、イルザを愛しており、再び幸せな時間を過ごしたい。そんな複雑な感情は、リックに冷たい態度を取らせる。

イルザはリックに拳銃を向けて通行証を要求する。ここでもイルザの潤んだ瞳が印象的だ。リックは動揺せず、撃ちやすいようにとイルザの近くに寄っていく。リックはイルザが撃てないだろうと思ってもいるのかもしれないし、撃たれて死んでもかまわないとも思っているのかもしれない。

イルザは撃つことができず、リックへの変わらぬ愛を打ち明ける。ここでもイルザは左目から涙をこぼす(今度は流れ落ちる)。2人はキスをする。この後画面はフェイドアウトして、服を着たまま話す2人のシーンに続く。当時のハリウッドの自主検閲では性的表現が制限されていたため、暗示的な表現になっている。

ちなみに、当時の自主検閲では不倫を描くことも制限されていた。ラズロという夫がいながらリックとパリで関係を持つイルザの行動は問題視されたが、死んだと勘違いしていたということで許可されたのだという。

登場人物・キャスト

カサブランカ IMDb
人物 1 カサブランカ

リック・ブレイン

俳優:ハンフリー・ボガート リック・ブレインは、カサブランカの酒場「カフェ・アメリカン」の経営者。かつては闘・・・士としてエチオピアやスペインのために活動していた。パリでイルザと出会い恋に落ちるも、パリ陥落の日にイルザに去られ、その後カサブランカに落ち着く。ヴィクター・ラズロとともに「カフェ・アメリカン」にやって来たイルザと再会。過去を思い出し、苦悩す・・・
カサブランカ IMDb
人物 2 カサブランカ

イルザ・ランド

俳優:イングリッド・バーグマン イルザ・ランドは、ヴィクター・ラズロの妻で、リックの元恋人。パリで知り合いになっ・・・たリックと恋仲になるが、パリがドイツに迫って来た時に、リックの前から姿を消す。その後、カサブランカで酒場を運営するリックの前に、夫ヴィクター・ラズロとともに姿を現す。 リックの店を訪れた際には、サムを呼び、思い出の曲「時の過ぎゆくままに(・・・

セリフ・名言

カサブランカ IMDb
セリフ・名言 26 カサブランカ

リック「俺もカサブランカで死ぬだろう。死ぬにはいいところさ」

1:21:10頃 このままではラズロは出国できず、場合によっては殺されてしまうと・・・思ったイルザは、通行許可証を持っているリックに助けてくれるように頼みに来る。その時のやりとり。リックはあくまでも皮肉でかわす。だが、この後、パリでの事情を聞いたリックは、イルザを許し、最終的にラズロを助ける。 ・・・

その他のシーン

シーン 5 カサブランカ

ラズロと一緒に去るようにイルザを説得するリック

見どころ ・次から次に出てくる名ゼリフ ・トレンチコート姿のリック ・リックとイ・・・ルザを真横から撮影したショット ハンフリー・ボガートの代名詞にもなっているトレンチコート姿、連発される名ゼリフ、ボギーとイングリッド・バーグマンのコンビネーションを堪能できる。 リック、イルザ、ラズロ、ルノー署長の4人は、飛行場へやって・・・
シーン 6 カサブランカ

リックとルノーの友情の始まり

見どころ ・実は愛国者でもあったルノー ・捨てられるヴィシー水 ・「ルイ、これが・・・俺たちの友情の始まりだな」 リックとイルザの物語は終わり、リックとルノーの新しい友情が始まる。 イルザとラズロは飛行機に乗り込み、飛行機は滑走路へ向かう。そこに、ルノーからトラブルの連絡を受けていた、ナチスのシュトラッサー少佐がやって来・・・
シーン 1 カサブランカ

リックを”センチメンタリスト”と指摘するルノー

見どころ ・互いの本質を見抜いているリックとルノーの会話 ・ナチスへの意地を感じ・・・させるルノーの言葉と、相反する行動 アメリカ人のリックは、カサブランカでバーとカジノをやっている。怪しげなウーガーテからも信頼されており、ただ者ではない雰囲気を漂わせ、シニカルで謎めいてもいる。ルノーはカサブランカのフランス警察のトップだ・・・
シーン 2 カサブランカ

パリでの最後の時間

見どころ ・別れを決意して、涙目でぎこちない表情を見せるイルザ ・「crazy ・・・world」の伏線 ・「キスして。これが最後のようなキスを」 リックが回想する、イルザとのパリ最後の日の様子。ドイツ軍がパリに迫り、リックは当然のようにイルザと一緒に逃げ出そうとしている。イルザは、用事があるので駅で落ち合おうと言う。マル・・・
シーン 3 カサブランカ

素直になれないリック

見どころ ・未練に満ち溢れているが、素直になれないリック ・回りくどいイルザの説・・・明 ・頬で止まるイルザの涙 未練たっぷりだが素直になれず、イルザに冷たくあたる酔っぱらいのリックを見ることができる。 イルザとのパリの日々をリックが回想しているところに、当のイルザがやって来る。すでにかなり酔っ払っているリックはイルザに・・・
ストーリー カサブランカ

ストーリー・あらすじ紹介

カサブランカのストーリー・あらすじ紹介。
人物 カサブランカ

登場人物紹介

カサブランカの登場人物紹介。
セリフ・名言 カサブランカ

セリフ紹介

カサブランカのセリフ紹介。
  • 作品

ロッキー2

公開年 1979年
製作国 アメリカ
監督  シルヴェスター・スタローン
出演  シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア
  • 作品

トップガン

公開年 1986年
製作国 アメリカ
監督  トニー・スコット
出演  トム・クルーズ、ケリー・マクギリス
  • 作品

ロッキー5/最後のドラマ

公開年 1990年
製作国 アメリカ
監督  ジョン・G・アヴィルドセン
出演  シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア
  • 作品

市民ケーン

公開年 1941年
製作国 アメリカ
監督  オーソン・ウェルズ
出演  オーソン・ウェルズ、ジョゼフ・コットン
  • 作品

シャイニング

公開年 1980年
製作国 アメリカ
監督  スタンリー・キューブリック
出演  ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル
作品一覧